ライターにおすすめの転職サイト・エージェント8選!未経験でもなれる!

ライター_おすすめ転職サイトエージェント

世の中には多数の記事が溢れており、媒体も雑誌や新聞などの紙だけでなくweb上にもたくさんあります。

そのため記事を執筆するライターの仕事は数多くあり、ステップアップを求めて転職活動をされる方も多いでしょう。中には未経験からライターを目指す方も少なくありません。

今回の記事では、現役ライターがそんなライター向けの転職に役立つ転職サイトやエージェントについて紹介していきます。ライターの仕事をしている方は、ぜひ今回の記事を参考にして下さい。

未経験もOK!ライターにおすすめの転職サイト・エージェントランキング

ライター転職サイトエージェント

ライター向けの求人情報の多い転職サイトやエージェントにはたくさんの種類がありますが、まずは未経験OKの求人数の多いサイトを紹介します。

転職サイト名求人数
doda530件+非公開求人
マイナビエージェント110件+非公開求人
リクルートエージェント430件+非公開求人
マスメディアン180件
ワークポート220件

dodaやマイナビエージェントなど、様々な業種を取り扱う大手総合型エージェントが求人数が多い事が分かります。

しかし件数はそこまで多くはないですが、マスメディアンのようなマーケティングやクリエイティブに特化した転職サイトでも未経験OKの求人があります。

このようにおすすめの転職サイトやエージェントは複数ありますが、初めての転職であればどのサイトが良いか分からないでしょう。

ここではそれぞれの転職サイトの特徴を紹介していきます。

1位:doda

未経験ライター転職エージェント_doda

dodaは様々な業種の求人情報を手掛ける総合型の転職サイトで、大手サイトの一角を占める実績も豊富な転職サイトです。

dodaの特徴は転職サイトと転職エージェントの機能を両方兼ね備えていることで、自分のペースで転職活動を進めることが出来ます。

キャリアアドバイザーに相談しながら転職を進めたい方は転職エージェントとして利用出来ますし、エージェントには頼らず自分のペースで転職をしたい方には転職サイトとしての利用も可能なので、利用者のニーズに合わせた使い方が出来るのが特徴と言えるでしょう。

未経験OKの求人数は他のサイトに比べると一番多いので、転職活動が初めてで色々な求人情報を見てみたい方には向いているサイトです。

またライター志望の方には副業やスキマ時間での執筆を希望している方も多いので、自分のペースでゆっくりと転職サイトとして利用出来る事からもdodaはおすすめと言えるでしょう。

doda(デューダ)

年代20代~30代雇用形態正社員・契約社員・その他
対象エリア全国(海外を含む)
業界SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務公務員/教員その他
おすすめ度
ポイント
  • 土日祝休みの求人は業界トップレベル
  • 大手企業や年収500万以上の求人も多数
  • 研修制度で未経験でも安心

2位:マイナビエージェント

未経験ライター転職エージェント_マイナビエージェント

次に紹介するマイナビエージェントは、dodaと同じように様々な業種の求人を取り扱う総合型の大手エージェントです。

マイナビと言えば新卒の就職支援で有名なので、名前を聞いた事のある方も多いでしょう。

就職支援を行っている企業の中では最大手の一角と言えるほどシェアが高く、実績が多いエージェントです。

マイナビはこれまでの実績から様々な企業と独自のルートを持っており、他社にはない非公開求人が多い事が特徴です。そのため求人件数も公開されているものは110件と少ないですが、他社にはない非公開情報がたくさんあります。

企業との独自のルートで繋がっているので、求人情報では分からないような職場の雰囲気などの企業情報なども教えて貰えます。

そのため未経験でライターを始める方にとっては、詳しい業務内容や職場の雰囲気なども教えてもらえるため安心して転職活動を行いやすいと言えるでしょう。

マイナビエージェント

マイナビエージェント
年代20代~30代(特に20代)雇用形態正社員
対象エリア全国(海外を含む)
業界SE/Webエンジニア機械/電気営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタントその他
おすすめ度
ポイント
  • 様々な業種の土日祝休みの優良求人あり
  • エージェントのサポート体制が圧倒的
  • 給与交渉から退職報告、引き継ぎまで代行

3位:リクルートエージェント

未経験ライター転職エージェント_リクルートエージェント

リクルートエージェントは先ほどのマイナビと並んで就職支援では名前の通っている会社で、新卒採用の際に着用する「リクルートスーツ」と同じ社名なので聞いた事のある方も多いでしょう。

リクルートは様々な情報発信を行っている企業ですが、その中でも代表的な事業が就職支援のリクルートエージェントです。

リクルートエージェントは業界最大手という事もあり、キャリアアドバイザーの質が高い事が有名です。

転職活動において伴奏者とも言えるキャリアアドバイザーの果たす役割は大きく、転職活動の成否を分けると言っても過言ではありません。

そのため未経験から始めてライターを目指す方にとっても、親身に相談に乗ってくれるのがリクルートエージェントのメリットです。

業界最大手という事もあり、非公開求人数は10万件以上と求人情報も豊富で、未経験OKのライター情報も中から最適な求人情報を選んで紹介してくれるので、ライターにもおすすめのエージェントを言えるでしょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェント_公式
年代20代~30代雇用形態正社員・派遣社員
対象エリア全国(主に関東・関西中心)・海外もあり
業界SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタント公務員/教員その他
おすすめ度
ポイント
  • 業界最大規模の総合型転職エージェント!
  • 求人数の合計が20万件以上!
  • 知名度が高くサポートも充実なので登録必須

4位:マスメディアン

未経験ライター転職エージェント_マスメディアン

マスメディアンはこれまで紹介した総合型のエージェントとは違って、マーケティングやクリエイティブの職種に特化した転職エージェントになります。

特定の業界に特化してサービスを展開しているので、求人情報はもちろんキャリアアドバイザーも業界特有の事情に精通しています。

キャリアアドバイザーの知識や経験がとにかく豊富なので、未経験からライターを目指す方にとってはとても心強いアドバイスをもらえるでしょう。

業界に長くいるからこそ分かる慣習や、企業情報も豊富に持っているので未経験の方でも安心してライターへとチャレンジ出来ます。

求人件数こそそこまで多くはありませんが、大手総合型エージェントと違ってライター業務に精通したキャリアアドバイザーが多いので、業界ならではの慣習や特徴なども知ったうえで転職をしたい方にはおすすめのサイトと言えます。

5位:ワークポート

未経験ライター転職エージェント_ワークポート

次に紹介するワークポートは総合型エージェントですが、中でもITやWEB業界への情報が多いことが特徴となっています。

また求人情報の中でも未経験OKの求人情報や地方勤務の情報が比較的多いので、マイナビエージェントやdodaのような大手転職エージェントがカバーしきれていないような分野に強いのが特徴です。

ワークポートの大きな特徴の一つが未経験者へのサポートが手厚い点で、身だしなみ講座や日本の社会情勢講座など、社会人として必須の知識を身に付ける事が出来ます。

そのため社会人経験が浅い方であっても、安心してライターへの転職を目指すことが出来るでしょう。

ライターへの求人件数は220件と決して多くはありませんが、未経験の方が転職を目指すにはピッタリのサイトとなっています。

特にこれまであまり社会人経験が豊富ではないものの、ライターやweb業界を目指したい方にはおすすめの転職サービスと言えます。

経験者のライターにおすすめの転職サイト・エージェント

ライター 転職サイト エージェント 経験者

続いてライター経験のある方が転職をする際におすすめな転職サイトを紹介します。各業界に特化した転職サイトはとてもたくさんありますが、その中でもライター経験者向けは下記の2社になります。

転職サイト名求人数
マイナビクリエイター120件
マイナビIT AGENT50件+非公開

未経験者に比べると求人数は少なく見えてしまいますが、より専門性やスキルを求められる求人情報が多くなっており条件面でも好待遇が期待出来ます。

それではそれぞれの転職サイトの特徴を紹介していきましょう。

マイナビクリエイター

経験者ライター転職エージェント_マイナビクリエイター

マイナビクリエイターは転職サイトの最大手であるマイナビが運営している、web系やゲーム系の職種に特化した転職エージェントです。

転職エージェントなので登録をすれば担当のキャリアアドバイザーがフォローをしてくれますが、キャリアアドバイザーもweb系・ゲーム系を専門にしているのがこのサイトの特徴です。

クリエイティブ業界は一般の業界とは慣習が大きく違う点もあるため、業界に精通した担当者からアドバイスを受ける事が出来ます。

そのため経験者がステップアップを目指して転職を目指すには、どのような会社や職種が良いかも適格に相談に乗ってくれるでしょう。

web業界に特化しているため、ライターに関する求人情報もwebライターが中心となっています。

web上の記事は日々膨大な数が生み出されており、紙媒体に比べると今後も需要が増える分野です。

そのためこちらのサイトでwebライターを目指してみるのも、経験者のライターにはおすすめと言えます。

マイナビIT AGENT

経験者ライター転職エージェント_マイナビITエージェント

マイナビIT AGENTはマイナビエージェントの中でもIT業界に特化した転職サイトです。

求人情報はマイナビと共有しているので、IT業界に限らず幅広に情報を見ることが出来るのも特徴です。

在籍しているキャリアアドバイザーはIT業界経験者などIT業界を専門としているので、業界事情も踏まえたアドバイスを貰えるでしょう。

IT業界は職種が複雑化しており、また職種の名称も様々なのでキャリアアドバイザーに専門知識がある事で、応募する企業とのミスマッチが起きにくくなります。

ライターの求人数は50件と決して多くはありませんが、マイナビは非公開求人が多いのが特徴なので登録をすれば更に好条件の情報が見れるでしょう。

またマイナビと求人情報を共有しているので様々な分野の求人情報が多くあり、色々な職種や業界を見てみたいというライターの方にとってはおすすめ出来るサイトです。

ライターに転職する上でおすすめのスキル・経験・資格

ライター 転職サイト エージェント 資格

ライターとしてステップアップをしながら転職をしていくには、これまで紹介してきたような転職サイトの利用は欠かせません。

しかしいくら転職サイトが便利でも、やはりステップアップをしていくためにはスキルや資格を習得していく事が近道と言えるでしょう。

ここではライターに転職するうえでおすすめの資格などを紹介していきます。

SEOスキル

WEBライターにとっては欠かせないスキルと言えるのが、SEOスキルです。

SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimaization)」の事で、簡単に言うと検索結果の上位に記事を表示させるための施策を表します。

ライターと言うと文章を書くのが仕事なので、SEOとは無縁なようにも思いますがそうではありません。

執筆した記事がいかにアクセス数をアップさせるかを意識して書いた記事と、そうではない記事では書かれている内容が同じでもクライアントからすれば価値は全く違います。

SEOスキルを身に付けたライターの書く記事は自然とアクセス数も増えるので、クライアントからは重宝され自然と報酬も上がっていくでしょう。

小説や脚本など何らかの執筆経験

ライターと言えば文章を書くのが仕事ですから、過去の執筆経験は重要です。

文章は書いているうちにどうしても読みにくくなってしまったり、同じ内容を繰り返してしまいがちです。

読みやすい文章を書くにはやはりある程度の経験が必要になりますが、その点過去に執筆経験があればライターとしての評価は上がりやすいでしょう。

日本語漢字能力検定

文章を書く仕事ですから、漢字に強い事はメリットです。そのため日本語漢字能力検定を保有していると、転職の際にはプラスポイントになるでしょう。

しかしこの検定があるからと言って即採用や報酬アップに直結するというほどではなく、持っておくとプラスになる、という程度の認識をしておきましょう。

Webアソシエイト

webアソシエイトとは、webに関する仕事をするうえで最低限の知識を保有している事を証明する資格です。

web関連の仕事には様々な専門用語や業界ならではの職種が多くあるので、馴染みのない方にとっては伝わりにくい事も多いです。

しかしこの資格を持っていれば一定の知識を保有している証明になるので、webライターとして活躍しやすくなるでしょう。

ビジネス著作権検定

記事を執筆するうえで気を付ける必要があるのが文章のコピペや画像の無断使用などの著作権の問題ですが、ネットの普及によって簡単にコピーが出来るようになりました。

クライアントが求めているのはオリジナルの文章なので、コピペをするライターには需要がありません。

この資格を持っている事で、著作権に対するリテラシーが高い事をアピール出来るでしょう。

Webライティング能力検定

webライターのための資格とも言えるのが、Webライティング能力検定です。この資格はライター未経験~中級者向けの資格で、SEO対策やライティング能力が問われます。

そのためこの資格を保有していればwebライターとしての基本的な能力を持っている事をアピール出来るので、持っておいて損はない資格と言えるでしょう。

WEBライティング技能検定

Webライティング能力検定と良く似た名前の資格ですが、こちらの資格の方が若干難易度は低いです。

運営はクラウドソーシング協会が行っているので、資格保有者には各社クラウドソーシングのサービスでの特典が受けられるのが最大の特徴です。CrowdworksやLencersなどを中心に執筆をする方には、おすすめの資格と言えるでしょう。

FP2級以上

こちらはライターとは直接関係の無い資格ですが、持っている事で受注を受けやすくなる効果があります。

FPといえば金融だけでなく税務や相続など多岐にわたる知識の保有者のイメージが強いので、ローンやクレカ・税金など様々なジャンルの記事を執筆しやすくなります。

FP資格には1~3級の資格があり、級によって取得の難易度は大きく違います。一般的には2級以上が取得のハードルが高いとされており、3級ではあまりプラス要素にはなりません。金融系の受注アップを目指すなら、ぜひ取得を目指しても良いでしょう。

宅建士や不動産会社での実務経験

宅建士や不動産会社の勤務経験なども、ライターには以外と役立ちます。不動産関連の記事のニーズは高く、不動産に詳しい資格や経験があると受注がしやすくなるという点では、先ほどのFPに似ています。

特に不動産投資に関連した記事の依頼は多いので、これらの経験があると受注のしやすさは大きく変わるでしょう。

ライターに転職した場合の平均年収・給与

ライター転職サイトエージェント 年収

ライターを目指して転職活動をしている方にとって気になるのはやはり年収ではないでしょうか。

一口にライターと言っても働き方は様々で、副業レベルで行っている方もいればフリーランスとして独立している方もいるなど、スキルや実績によって収入も大きく違います。

安定した収入を得られる企業勤めのライターであれば、平均年収は480~550万円程度が一般的と言えるでしょう。

一方でフリーランスで独立しているライターの平均年収は260~550万円と幅広くなっています。

企業勤めのライターに比べると年収は低めに見えますが、稼いでいる方は1,000万円を超える方もいるなど実力次第で大きく変わるのがフリーランスの特徴です。

ライターとして収入を上げるにはSEOスキルなど今回の記事で紹介したスキルを身に付ける事や、実績を積む事、また自分で取材を行って専門性の高い記事が書ける事などが必要になってきます。

未経験でライター転職をするなら副業もおすすめ

ライターで稼げなくても定期収入があるから

会社員だと実績やスキルがない未経験者でも給料という形で毎月収入があります。しかし、フリ―ライターの報酬は1本20,000円など成果報酬の案件がほとんどです。

案件ベースで報酬が決まるので、給料のように毎月定期収入はありません。時給の仕事もありますが、数は多くありません。競争率も高いので、未経験者が応募してもそう簡単に仕事をゲットできないでしょう。

何の実績もスキルもない未経験者がフリーライターになっても低単価の案件しか回ってきません。クラウドソーシング経由でフリーライターになった場合、最初の1ヶ月は10万円稼げればマシなほう。

おそらくほとんどの人が5万円も稼げないのではないでしょうか。
スキルや実績がないと生活費がまともに稼げないので、未経験者は会社員ライターになることをおすすめします。

先輩からノウハウを学べる

会社員ライターになるもう1つのメリットは、先輩からライティングのノウハウを学べること。クラウドソーシングの低単価案件のクライアントは、個人のアフィリエイターであることが多いです。

アフィリエイターはアフィリエイトのスキルがあっても、編集やライターのスキルは高くありません。もちろん、下手な編集者やライターよりスキルの高い人もいますが滅多にお目にかかれないです。

そのため、納品した原稿のどこが良くて何が悪いのかまともなフィードバックをほとんどしません。

Webメディアの運営会社や一般企業からの発注であっても、ディレクション経験が乏しい人が編集を担当するケースも少なくありません。

ライターが納品した原稿の校正・校閲をまともにしないで、そのままWebサイトにアップすることもよくある話です。

しかし、会社員ライターなら先輩から次のような文章を書くルールを学ぶことができます。

・5W1Hを意識して記事の構成を組み立てる
・トンマナを合わせる
・媒体、ターゲットごとに文章のタッチを変える
・表記を統一する
・主語と述語を近づける
・公序良俗に反する表現をしないなど

Googleで「文章の書き方 コツ」「文章の書き方 基本」などで検索したり、書籍を買ったりすれば独学で文章の書き方は学べます。しかし、未経験者がWebや書籍でハウツーを読んですぐ実践できるかというとそう簡単ではありません。他人に赤入れしてもらって初めて気づくこともたくさんあります。

優しいクライアントだと納品後にフィードバックしてくれますが、ライターを育ててくれるクライアントはあまりいません。納品物の出来が悪いと1回限りの発注で継続依頼してくれないクライアントのほうが多いぐらいです。

副業で会社員ライターをするデメリット・注意点

会社員ライターのメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。

何時間残業しても給料は変わらない

ライターなどクリエイティブ職の勤務時間を裁量労働制としている会社がほとんどです。そのため、何時間残業しても給料は変わりません。たとえば、給料が25万円の会社員ライターAさんがいたとします。

20時間残業しようが、100時間残業しようが給料は25万円のまま。一方、フリーライターだと自分が働いた分の原稿料はすべて自分のもの。自分の頑張りがそのまま収入に反映されます。

私は過去に編集ライターとして編集プロダクション、制作会社、広告代理店で働いた経験がありますが、3社とも裁量労働制を採用していました。1社だけ残業時間が22時を超えたときに残業代が支給されるところがあったくらいです。

私は新卒から編集ライターをやっていたわけではなく他業界からの転職組です。前職では残業代を支給する時間の上限はあっても、定時後に残業したら上限の範囲内であれば残業代が支給されていました。そのため、編集ライターになって一番のデメリットと感じたのは、何時間残業しても給料が変わらない点ですね。

取材や打ち合わせ等、会社員だと難しい事があるから

会社員ライターとして働く場合、ライティング以外の仕事もやらなければなりません。求人サイトで募集されるライター職は、次のような編集業務も行うケースがほとんどです。おそらく純粋なライティング業務だけできる会社はないでしょう。

  • 記事の企画や構成を考える
  • クライアントとの打ち合わせ
  • レイアウト作成
  • カメラマン、デザイナー、ライターなど外部スタッフの手配
  • 取材
  • 原稿の校正・校閲

TwitterやYahoo知恵袋を見ていると「1人で黙々と仕事をしたい」という理由でライターを志望する人も少なくありません。

フリーライターだとクライアントとの打ち合わせや取材以外で人と接する機会はありませんが、会社員ライターは編集業務を兼ねるのでむしろ人と接する機会が増えます。自分のペースで黙々と仕事をしたい人には、ちょっと辛いかもしれません。

ライター未経験者でも転職におすすめの職場

編集プロダクション

編集プロダクションは、出版社や広告代理店、企業から依頼を受けて出版物やWebサイトの企画、取材、編集、ライティング、デザインなど制作の一部を代行する会社のことです。

会社にもよりますが、制作物は書籍や雑誌、Webメディア、企業の公式HPや会社案内、パンフレット、チラシなど多岐に渡っています。

一般的に編集プロダクションは、出版社の下請けのイメージがあります。しかし、実際に働いてみた私の主観ですが、編集プロダクションは出版系、広告系、Web系と大きく分けて3種類あるのではないかと思います。

出版系編集プロダクション

  • 制作物:雑誌や書籍
  • 主なクライアント:出版社

広告系編集プロダクション

  • 制作物:会社案内、商品カタログ、パンフレット、リーフレット、チラシ、DM、企業の公式HPなど企業の販促物全般
  • クライアント:企業や広告代理店

Web系編集プロダクション

  • 制作物:Webメディア、企業の公式サイト、LP(ランディングページ)、メルマガなどWebコンテンツ全般
  • クライアント:Webメディア運営会社や広告代理店、企業

給与はあまり期待できない

本当に会社次第なのですが、編集プロダクションの給与水準はあまり高くありません。特に出版系編集プロダクションは、未経験者の給料は20万円未満の会社が多いです。一方、広告系やWeb系編集プロダクションは未経験者の月給は20~25万円程度と新卒の初任給なみにはもらえます。

基本的に激務の会社が多く、私が在籍していた出版系編集プロダクションでは毎日22時ぐらいまで社員はみんな会社にいました。

締め切り前は徹夜や休日出勤は当たり前で、アルバイトの私でも3週間連続出社した記憶があります。

ただし、アルバイトでも取材、読者プレゼントの依頼、原稿作成、校正、画像の整理、ラフ作成など色々と経験させてもらえた点はとても良かったです。

社員のお誘いもあったのですが、激務の割に給料が安すぎて断りました。今から振り返ると、社員になれば書籍の執筆や撮影のスキルが身についたかもしれないので、少しもったいないことをしたと後悔しています。

給料が安くて激務ですが、編集プロダクションはさまざまなメディアのライティングに携わることができます。将来、フリーランスになることを考えているなら執筆できるジャンル、メディアが多いと仕事に困りません。在籍中に社員と良好な人間関係が築けば、フリーになってから仕事を回してもらえます。

Webメディア運営会社

Webメディア運営している会社もライター未経験者を募集しています。

私はWebメディアでの就業経験はありませんが、転職サイトを調べてみたところ、未経験者でも年収300~400万円もらえるところが結構あります。なかには残業20時間程度のホワイト企業も。

業務内容は単純なライティングだけでなく、コンテンツの企画や外注ライターへのディレクション、制作進行管理、効果測定など編集の仕事も行うケースがほとんどです。

ただし、執筆できる媒体はWebに特化するため紙媒体の制作に携わる機会はありません。給料も人並みで編集プロダクションほど激務ではないので、結構狙い目です。

広告代理店

数はそう多くありませんが、広告代理店の制作部門でも未経験者でライター募集する場合があります。

広告代理店のライターというとポスターなどのキャッチコピーを考えるコピーライターをイメージする人が多いかもしれません。しかし、ライティングをする媒体は多岐に渡っています。

私は過去にインターネット広告代理店の制作部門で編集ライターとして働いたことがあります。

LPやメルマガ広告、会員向けサイトの広告ページ、企業のホームページなどさまざなメディアを担当しました。ベテランライターはそれに加えて会社案内、パンフレットなど紙媒体の執筆も行っていました。

気になる年収は未経験者の場合、300万円前後からスタートするケースが一般的です。

取り扱い媒体は企業の販促物がメインなので制作物にクライアントの意向が大きく反映されます。自分が考えた企画が通りにくい点がデメリットかもしれません。

また、納品した制作物はクライアントの担当者がOKでも、社長や役員などエライ人が最終チェックをする段階で大幅な修正が入ることも少なからずあります。

業界新聞・業界誌

保険、不動産、建設などの業界新聞、業界誌も未経験者でもライターを募集するケースがあります。

2019年3月時点の転職サイトに掲載されている求人の募集要項を見ると、ベテラン記者の定年退職に伴い若年層の人員を増やす目的で未経験者を募集している企業が目立ちました。

業務内容は取材、記事執筆、紙面の割付、校正などを行います。もちろん、会社により取材記者、整理記者、校正記者と役割を分けているケースもあります。

未経験者の年収は300~400万円が相場です。編集プロダクション、Web運営会社、広告代理店とちがって、求人の募集要項を見ると最終学歴が大卒以上、運転免許を持っていないと応募できない企業が多いです。

ライターが転職で採用されやすくなるコツ

Wantedlyで未経験者を募集する企業のライター職のエントリー(応募)状況を確認してみると、100人応募者がいるところも少なくありません。これらの会社の社員数は10~100人前後のところがほとんど。おそらく内定者は1~3名程度なのではないでしょうか。私が編集プロダクションや広告代理店に採用されたときもそのくらいの人数でした。そのため、未経験者のライター職の競争率は極めて高いといえます。多くのライバルに差をつけて内定をゲットするためにやっておいたほうがよいことをご紹介します。

クラウドソーシングで実績を積む

応募前にクラウドソーシングでライターの実績を積んでおきましょう。未経験者OKと書かれた求人であってもフタを開けてみれば、経験者しか採用しないケースもあります。私が働いた広告代理店は未経験者OKで求人を出したにもかかわらず、私を含めて内定を出した3名は全員経験者でした。

どこの会社も忙しいので、未経験者を採用してもゆっくり教育する暇がありません。少なくとも私が在籍した会社はすべてそうでした。実務をやりながら先輩にフィードバックをもらって、仕事を覚えていきます。クラウドソーシングで実績を積んで、職務経歴書の自己PRと一緒に執筆した原稿のURLやプリントアウトしたものを提出して、即戦力になることをアピールしましょう。

自分が詳しいジャンルや好きなことをブログに書く

自分の詳しいジャンルや好きなことをブログにまとめて文章が書けることをアピールするのも有効な手段です。実際にWebメディアでは未経験者の募集要項にブログの執筆経験と書いている企業もあります。アクセス数を集める人気ブロガーは、ブログ経由で編集者やディレクターから執筆依頼が来てライターデビューする人も少なくありません。

ブログを書く際は「今日、◯◯をしました」という日記調の記事ではなく、「誰が何のために読むものなのか」を意識して書きます。文字数は1000~2000文字程度あれば問題ないでしょう。

やりたいメディアの企画書を作る

出版系の編集プロダクション、Webメディア運営会社で働きたい人は、応募企業が制作するメディアの企画書を書類選考や面接で提出するのもおすすめです。ほとんどのメディアの編集者やディレクターは、企画から提案できるライターを求めているからです。

たとえば、20代の女性向けの美容メディアを運営する企業のライター職に応募したとします。職務経歴書と一緒に「2019夏の新作コスメ!人気ブランド10社のリップを先取りチェック」などのタイトルの企画書を送ってみるとよいでしょう。作った企画書はメディアの主旨にあったものであるのがベスト。ただし、多少主旨からずれていても「企画書を作るほどやる気があるんだ」と熱意は評価してもらえます。私が未経験で編集プロダクションに内定をもらったがそうでした。入社後に企画書の内容は酷評されましたが……。

実際に会社員ライターの仕事は、原稿執筆以外もコンテンツの企画立案からやる会社がほとんどです。実務の練習を兼ねて応募前に内定をゲットしたい企業の公式ホームページの制作物やWebメディアを見て、企画書を作ってみましょう。企画書の書き方は基本的に自由ですが、あんまり長すぎると読むほうが疲れてしまいます。A4用紙1枚程度で簡潔にまとめましょう。書き方がわからない場合は、「企画書 書き方」でGoogle検索して調べてみてください。

ライターにおすすめの転職サイト・エージェントまとめ

未経験からライターをするならクラウドソーシングでライターデビューするのももちろんアリです。

しかし、独学でフリーライターとして1人前になるのは、相当な意志の強さと根性が必要です。

一見、遠回りのように思えても、就職して先輩や上司、お客様に鍛えてもらうことで確実なスキルを身につけることができます。

「ライターになりたいけど最初からフリーになる自信がない」「クラウドソーシングでなかなか結果が出ない」という人は、今回紹介した方法でライターデビューを実現してみてはいかがでしょうか。