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フリーターから正社員へ就職

キャリアコンサルタントに聞いたフリーター就職の手順のヘッダー   フリーターから正社員へと転身することは、以前は総じて困難な傾向にありました。 ところが近年では転職ブームが追い風となり、フリーターから正社員へ就職する道のりは一昔前ほどの困難さは緩和され、正社員として就職を果たせるケースは着実に増えつつあります。 そこで今回は、フリーターから正社員として就職を果たすにはどのような手順が望ましいのか、近年の傾向や状況を踏まえてわかりやすくガイド致します。

フリーターの就職について

・年収に換算するとフリーターより正社員の方が貰えるお金は多い
・フリーター期間は短いほうが就職に有利 →ただしリーター期間が長い方が有利になることもある
・フリーター&高卒フリーターでも正社員に就職できる
・フリーターから公務員になれる

フリーターから正社員就職は難しい?

結論から言うと、フリーターから正社員になるのは難しいのが現実です。

もちろん、フリーター時代の経歴や獲得したスキルによっては、正社員になるのは簡単です。

ただフリーター時代にスキルを身に着けたり、資格を取得していない方は正社員になるのが難しいでしょう。

特に大手企業への就職は難しい

フリーターが正社員に就職する場合、社会人経験がないケースがほとんどになりますが、大手企業や有名企業に就職できる可能性はゼロに近いと考えておきましょう。

その理由は、大手企業や有名企業では新卒採用だけで十分人材を確保することができるうえ、中途採用の場合もキャリアやスキルなどに自信のある人材のみを採用するためです。

フリーターから正社員になるのはポテンシャル採用のケースがほとんどですので、大手企業に採用されることは少ないでしょう。

どうしても大手や知名度の高い企業に入社したいと考えているなら、まずは相応の経験やスキルを積んでから転職を目指す必要があります。

フリーターから正社員が難しい理由

  1. 企業がフリーターに良い印象を持っていない
  2. 経験やスキルが足りない場合が多い
  3. 企業はフリーターより新卒を採用したい
  4. 年齢によっては対応している求人が少ない

フリーターから正社員になるのが難しい理由は、主に上記の4つです。

中でも企業や採用担当がフリーターという時点でマイナスの印象を持っており、選考が不利なのと、フリーターをやっていたせいで社会人経験や正社員として求められるスキルが足りない、というのはかなり大きいです。

フリーターだけど採用する価値のある人生とアピールしたり、フリーターだけどそこら辺の人間より優れたスキルを持っていることをアピールする必要があるでしょう。

フリーターから正社員への就職率

フリーターから正社員への就職率は年代や業種によりますが、15%前後であると言われています。

総務省統計局が発表している「就業構造基本調査」によれば、フリーターの年代別就職率は以下のようになっています。

フリーターの年代別就職率

年代男性女性
15歳~19歳15.7%17.1%
20歳~29歳28.8%15.2%
30歳~39歳23.8%8.3%
40歳~44歳20.6%7.8%

参考:https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2017/index.html

男性の場合、20代をピークにフリーターから正社員への就職率は下がっていることがわかります。

そのため、できるだけ早いうちに就職活動を開始したほうが良いといえるでしょう。

一方、女性の場合は家庭生活を含めて正社員を望まない人が多いと考えらえており、30歳以降の就職率は10%を切っている状態です。

フリーター期間が短い方が正社員の就職に有利?

結論から言うと、フリーター期間はできるだけ短い方がいいでしょう。

20代のうちはまだ許されますが、30代以降でフリーター期間が長い&短期間でたくさんのアルバイトを転々としていると印象が悪いです。

  • 正社員になるための活動をしながらフリーターをやっている
  • 30代だが、前職在籍中に仕事が決まらなくてつなぎとしてフリーターになった

上記の場合は、あまり気にしなくていいでしょう。

ただし次のような場合、フリーター期間が長い方が有利になることもあります。

・専門的な技術を要する職種に携わっていて実務経験が長い
・フリーターで働いていた会社に正社員雇用制度を利用して面接を受ける
・国家資格や免許が必要な職種で、取得するまでの時間がかかってフリーターだった

「やりたい仕事がない&定職に就くことがイヤだった」というように個人的な感情が理由でフリーター歴が長い場合、定年まで働く意思やフリーター時代に身につけたスキルを面接官にどれだけアピールできるかがポイントとなります。

基本的にはフリーター期間は短いほうがいいですが、定年まで働く意思やフリーター時代に身につけたスキルをアピールできればフリーター期間が長くても問題ありません。

面接でフリーター期間について聞かれた時の返答例

フリーターから正社員に就職する際、面接官に必ずと言っていいほど聞かれる項目です。

「自由度が高いから」「定職につくのが嫌だったから」といった理由をストレートに話すのではなく、表現を変えて伝えましょう。

またフリーター時代に経験して学んだことや身につけたことを話し、どういう点で会社に貢献できるか?具体的に話せるように事前準備をしましょう。

返答例

お恥ずかしいことなのですが、長い間自分が生涯をかけてやりたい仕事を決めることができず、フリーター期間が◯年になりました。
現在働いてる〇〇では〇〇の仕事に従事しております。以前〇〇をしているときに〇〇ということがありました。
私は〇〇のような理由で〇〇といった対応をいたしましたが、この経験で〇〇の大切や〇〇について学ぶとともに、「もっと〇〇に深く専門的に携わりたい」と強く感じるようになりました。
御社は〇〇を強みとして〇〇の分野で非常に高い評価を得ていることに大変魅力を感じております。
ぜひ御社の一員となってフリーター期間で身につけた〇〇のスキルを活かし、〇〇することで御社に貢献して参りたいと考えております。

理由だけでなく、身につけたことをどのように生かして会社に貢献できるかをアピールしてみましょう!

フリーターから正社員の就職におすすめの職種

フリーターから正社員に就職する人が多い職種や仕事を図解

フリーターから正社員になるのは難しいのかなぁ?職種も限られてくるんだろうなぁ・・・ 正社員になれたとしても、労働条件の悪いところしか無いのかも!
フリーターだったからといって就職できる職種が限定されることはありませんが、フリーターから正社員に就職した方が多い職業はシフト勤務の飲食やサービス業、営業職などです。

営業職

フリーターが正社員として就職する場合、営業職がおすすめです。

営業職の多くが未経験者を歓迎しています。また、未経験からスタートして活躍している人がたくさんいるため、フリーターでも挑戦しやすい職種といえるでしょう。

営業職では、すべての職種に通じる業務の基礎を学ぶことができるので、その後のできる仕事の幅が広くなりやすいという特長があります。

また、契約を勝ち取った場合にインセンティブが支給されることもあり、給与が上がりやすいのも営業職をおすすめする理由です。

営業職では人柄の良さや話を聞くことが得意であることが求められます。ルート営業や法人営業、新規開拓営業など、営業でもさまざまな種類がありますので、自分に合った営業職を探してみてはいかがでしょうか?

飲食業界

フリーターから正社員になるには、飲食業界の仕事もおすすめです。

飲食業界では、人手が足りない企業が多いため、フリーターからでも正社員として活躍しやすいといえます。

飲食店でのアルバイト経験を活かすこともできますし、経験がなくてもチャレンジできる場合が多く、多くの人に門戸を開いている業界となっています。

ただ、現場に出て働く場合、体力勝負となる一面がありますので、そこについてはある程度覚悟をしておいた方がいいでしょう。

介護業界

フリーターから正社員に就職する場合、介護業界の仕事もおすすめできます。

飲食業界と同様に、介護業界も慢性的な人材不足が課題となっているため、採用に至りやすいと考えられているからです。

資格を取得すれば仕事に活かすことができるほか、全国各地のさまざまな施設で働くことができます。

施設によっては、管理職や施設長などへのキャリアアップを目指すことが可能ですので、ぜひ検討してみてください。

介護転職サイトの口コミや評判はこちら→『介護転職の地図 Fromジョブシフト

建築業界

未経験のフリーターからなら、建築業界の仕事もおすすめです。

こちらの業界も人手不足となっています。普段から運動していて体力には自信があるという人にはピッタリの仕事といえるでしょう。

現場で専門的な技能を身につけながら、将来的には現場監督や管理業務、事務職などへ転身も可能。

仕事を始める前に職業訓練で技能を身につけたり、働きながら資格を取得したりすることもできます。

先輩となる方の年代が高いのが建築業界の特徴ですから、年上の人とコミュニケーションを取ることが苦ではない人なら、新たなスタートを切るのに持ってこいの業界かもしれません。

IT業界

フリーターから正社員として就職する場合は、IT業界での仕事もおすすめできます。

案外未経験者を歓迎する求人情報が多いことや、業界が人材を求めていることがその理由です。

とはいえ、独学や趣味でもいいので、何らかの経験がある人の方が有利になることは間違いないでしょう。

また、プログラミングスクールなどを利用して、知識を得てから企業に応募するといったやり方もあります。

IT業界は比較的収入も高いので、金銭的な問題は解決しやすいですが、企業によっては残業が多かったり、休日出勤が必要になったりする可能性もありますので、企業について口コミサイトなどでしっかり調べてから応募するようにしましょう。

IT業界の就職に興味がある方はこちらをご覧下さい→『IT業界に転職※IT未経験者が転職活動した方法

事務職

フリーターから正社員として就職するなら、事務職もおすすめの職種です。

事務職では資格が必要にならないケースが多く、未経験からでもチャレンジしやすい職種だからです。

一口に事務職といっても、一般事務や営業事務、経理事務などさまざまな種類があります。

基本的に誰かをサポートする業務がメインとなりますので、気配りができたり、複数のタスクを同時に進めたりすることが得意な人には向いている仕事といえます。

接客・販売業

フリーターからの就職には、接客業や販売業などの業種もおすすめです。

分かりやすく言えば、お客様に商品を販売する仕事。未経験者を歓迎しているケースが多く、学歴がなくても就職しやすいことが特長です。

基本的なコミュニケーション能力があり、明るく柔らかい対応できれば、スキルは後からついてきますので、あまり心配する必要はありません。

高卒・大学中退フリーターでも優良企業に正社員就職する方法

人として評価される人材になる

高卒でも優良企業に就職ってできるのかなぁ?
もちろん高卒でも優良企業できます。学歴よりも人物評価が重視される傾向の今が就職のチャンス!趣味やスキルを活かして就職活動をするのも◎ですよ!

昔は「学歴がある=大手・優良企業への就職パスポート」と言われていましたが、最近では学歴よりも人物評価が重視される傾向になっています。

優良企業の本社やオフィス勤務の場合、大学卒業が条件になることも多いですが、店舗勤務の場合は学歴をそこまで重視されません。

同業の現場で実務経験を積む

現場でまずは数年働くのも効果的です。そこで経験したこと・スキル・現場の声を生かして、もっとよい企業にすることができます。

企業によっては勤続年数を重ねたり、現場で結果を残せば出世に学歴は関係ありません。

居酒屋などの飲食店でも、店舗に配属→店長→エリアマネージャー→営業部→部長など、フリーターのままでは積むことができないキャリアを築けるのです。

学歴よりスキルが評価される企業を選ぶ

また写真・CGグラフィック・プログラミングなどは、学歴よりもスキルが重視されます。

自分の作品を採用面接のときに持参して、才能やスキルを評価してくれれば、高卒でも正社員として採用してもらえる可能性が高いです。

フリーターから公務員に正社員就職できる?

フリーターでも公務員になることは可能

実は公務員に学歴は関係ありません。年齢制限はありますが公務員試験にパスすれば誰でも公務員になることは可能です!

安定する仕事の代表格として人気の公務員ですが、実は学歴は関係ありません。

一般枠の公務員試験に合格すれば公務員として働くことができます。

公務員といっても、市役所や税務署をはじめ、公立小中学校の事務員・市内の土木管理など職種はさまざまです。

各地方自治体によって、募集する職種・受験資格要項が提示されているのでチェックしてみましょう。

ただ年齢は若いほうが有利

ただ、地域にもよりますが、国家公務員・地方公務員ともに30歳前後までの上限がほとんどです。

そのため、フリーターから正社員枠で公務員採用を目指すのであれば、早い段階で動いた方が良いでしょう。

公務員の求人があるオススメ転職エージェント

「公務員は自力で求人情報を探すしかない」と思っている人が多いですが、転職エージェントでも全国の公務員求人情報を取り扱っています。

リクルートエージェント

大手転職エージェントである「リクルートエージェント」は全国の公務員案件を多く取り揃えています。 役所に限らず専門学校の教師・官公庁などの求人を紹介してくれます。公開されている案件よりも非公開案件を紹介してくれることが多く、人柄・働き方のスタイルなどをヒアリングした上で紹介してくれることが特徴です。 公務員にかぎらず、リクルートエージェントでは取扱職種が業界トップクラスなので「転職といったらリクルートエージェント」という人が多いです。

・書類対策
・データに基づいた面接対策
・勤務条件の交渉
・採用後のアフターフォロー体制

求人情報の紹介だけでなく、サポート体制がかなり充実している魅力的な転職エージェントです。

フリーターから正社員就職をするまでの流れ・方法

フリーターから就職する為の準備から内定までの手順を図解

事前に自己分析やキャリアプランを考えるなど準備をする

フリーターから正社員の就職を果たす上で最も大切なことは「準備」です。

準備とは何も求人雑誌を取り寄せることや履歴書を購入すること等、物を準備することだけではありません。 

check-c081 自分自身の仕事の適性を知る
check-c081 長所、短所などの自分の性格を客観的に正しく把握する
check-c081 自分が正社員になった後のキャリアプランを描く

例えば上記を就職活動の準備として進めるのが重要です。

また、こうした準備は「独り善がり」になっては決して上手くゆくものではありません。

例えば「自分のことは自分が一番よくわかっている」と言いますが、自分では「のん気な性格」だと思っていても、他人からは「せっかちだ」と思われていることはよくあります。

これはどちらが正しいという問題ではなく、「どちらの評価を優先すべきか」という問題であることを誤解してはなりません。

就職面接時に最も問われることとは、求人企業側から見てどのような人物に映るかということです。

即ち自己評価ではなく他者評価の方が大切になってきますので、自分自身以外の客観的な物差しや診断で自分の性格を把握することが大切になってくるのです。

それだけに就職の準備は独力で行うには無理があります。

他力本願になってしまってはいけませんが、他者の協力が不可欠であること、一人だけで準備しようと思いこまないことが重要です。

転職サイト(転職エージェント)に登録・相談する

ではどのような他者の協力を仰げば良いのでしょうか。

近年は空前の転職ブームとなっていますが、その陰の立役者と言えるのが求人企業と求職者の仲介役を担う「転職サイト(「転職エージェント」とも呼ばれていますので、ここでは以後「転職エージェント」と呼称します)」の存在があげられます。

転職エージェントは求人企業側へ求職者を紹介し、無事採用に至った場合には「求人企業側」から成功報酬を受け取ることで事業を成り立たせています。

求職者側からは一切お金は受け取りません。 そのため、転職エージェントに協力してもらう場合に費用は一切かかりませんので、安心して協力を仰ぐことができます。

応募する企業・求人を選ぶ

転職エージェントの指導や支援を通じて、自分自身の就職に対する考え方や志望する職種や業種などの考えが整理できたら、今度はいよいよ求人企業の選定というプロセスになります。

転職エージェントを利用している場合なら、転職エージェントから条件や希望に合った求人企業の紹介を得られますので、紹介された企業を検討することから始めると良いと言えます。

勿論求人企業を紹介されたからと言って、必ず応じなければならないといったことは一切ありません。

求人条件をよく確認し、自分に合いそうにないといった場合には断ることに遠慮は無用です。

但し、フリーターで特に正社員での職務経験がないという場合には紹介を得られる求人案件数が豊富にあるとまでは言えない状況でもあります。

条件で欲張り過ぎないよう、自分で妥協できる点も考慮に入れつつ慎重に検討を行なうことが肝要です。

また、求人条件の内容によっては交渉可能な場合もありますので、もし要望があれば遠慮なく転職エージェントの担当者へ自分の希望や意見を伝えるようにしましょう。

そうすれば理想的な条件に変えることができる場合もあります。

履歴書や書類を作成し、応募・面接をする

求人企業の選定が終われば、いよいよ選んだ企業に対して応募することになります。

通常、求人企業に応募する場合の第一段階は「書類選考」であり、書類選考を通過したら求人企業の人事担当者や役員との面接に臨むという流れが一般的です。

書類選考では履歴書の他、なぜその企業の求人に応募することにしたかの動機などをエントリーシートという専用の応募書類を作成し、提出することが求められ、それら提出した書類が審査されることになります。

転職エージェントから紹介を受けた企業へ応募する場合には、応募書類の書き方のアドバイスや添削指導などを受けられますので応募書類の作成経験がなくとも心配は無用です。

ただし、繰り返しとなりますがあまり他力本願とならないようにすることは大切です。

就職するのはあくまで本人ですから、自分自身でできる限り精魂を込めて書類を作成する心構えは必要です。

努力の甲斐あって無事書類選考をパスしたら面接となりますが、転職エージェントなら求人企業の傾向を踏まえて模擬面接指導も行ってくれます。

本番の面接試験を想定し担当者が面接官役となって受け答えをチェックし、細かく指導を行ってくれますので求人企業へ応募する場合には模擬面接指導もできるだけ受けましょう。

応募先は選り好みし過ぎないようにする

譲れない条件と、これは無くても構わないという条件を切り分けて、自分が仕事を選択する上で何を大切にしているのか考えましょう。

  1. 業務内容
  2. 土日休み
  3. 給料
  4. 勤務地の距離

選り好みしすぎると永遠に仕事が見つからないので、自分の中の優先条件を決め、順位を作った上で業界や職種を選択していくといいでしょう。

内定→入社

求人企業との面接試験を終えた結果、企業側が採用したいとなれば「内定」の意向が企業側より通知されることになります。

内定を得られれば後は求人企業側と相談の上、入社日を確定させ、入社日を迎えたら晴れて正社員として入社という運びになります。

しかし、内定が得られたからと言ってここで気を緩めることは慎まなければなりません。

フリーターであっても正式な労働契約に基づいて働いている立場に変わりありませんので、契約に則り、雇用主にできるだけ迷惑をかけないよう円満退職を目指すことが重要です。

万一仕事の辞め方でもめるようなことがあれば、最悪内定にも大きな影響が出かねないからです。

また、職場を退職するまで約1ヶ月程度は働くことが考えられますが「どうせ辞めるから」といった発想で仕事に手を抜くことも厳禁です。

最後まで誠実に働くことや他アルバイトへ引継ぎ事項があればしっかりと引継ぎを行うことが雇用主への恩返しであり、円満退職にもつながります。

これらと並行して、例えば社会保険に関する手続きや住民票等、企業側が入社に際して提出するよう求められたものを用意することも、漏れなどないよう慎重に取り組むようにしましょう。

以上が就職準備から内定・入社までの流れです。

それぞれに大切なポイントがありますので、繰り返し記事を読んでポイントを頭に入れ、ぜひ正社員としての転身を成功させるようにしてください。

フリーターの就職はフリーターに強い転職エージェント選びが大切!

しかしながら、転職エージェントならどこを選択しても良いという訳ではありません。

転職エージェントには例えば中高年の就職や転職に特化している、あるいはIT業界やファッション分野に特化して人材紹介をしている等々、それぞれ強みや特徴としているものがあります。

そのため、フリーターから正社員への就職を目指すならフリーターの就職に強い転職エージェントを選ぶことが大切です。

ネット等で「フリーター」と「転職エージェント」というキーワードで検索を行えばフリーターに強い転職エージェントを発見することができますが、当編集部がオススメするのは次の3社です。

フリーターから正社員就職におすすめの転職サイト・エージェント

ハタラクティブ

20代で正社員職歴なしのフリーターの就職に大変強く、フリーターの方へ最もオススメできる転職エージェントです。

トライアットリソース

ki2 家庭教師派遣でお馴染みの「トライ」が運営する転職エージェントであり既卒者、フリーターの就職支援に力を入れています。

ジェイック

ジェイックも既卒者やフリーター求職者支援に力を入れている企業です。職種としては営業職に特に強みを発揮しています。

正社員を目指せ!フリーター就職サイト・エージェントのおすすめ9選!比較表付き

キャリアコンサルタントに聞いたフリーターから正社員就職できる履歴書・面接対策

国家資格キャリアコンサルタント三上
国家資格キャリアコンサルタントの三上 雄也です。
国家公務員として勤務後、大手人材サービス企業にて、営業(商社、不動産、金融・通信・メーカー等)、人事(新卒採用)を担当。
その後、有名私立大学のキャリアセンター個別相談担当として、のべ1万人以上の就職支援に携わってきました。 https://www.liberal-code.net/

フリーターでも好印象を与える履歴書、受け答えをする

Q.フリーターから定職につきたいと思って、転職を考えています。履歴書の書き方や面接で気をつけることが知りたいです。

A.まず、時系列でアルバイト経歴を書き出します。箇条書きでも構いません。

次に、その業務内容の中で、業務ボリュームの多い順に並べ替えます。そして、それぞれの業務内容について、日、週、月、年などで定量化できるものを数値化していきます。

最後に、そのアルバイトをする前と後で自分がどう変わったのか。

つまり、どのような強みや能力を得られたのかということを定性的に示すということをしてください。 これが、職務経歴書のベースになります。

フリーターをしていた理由など、必ず聞かれる質問の答えを用意しておく

キャリアコンサルタントによるフリーター就職でのアドバイス

フリーターからの転職活動をするときには、必ず「なぜフリーターをしていたのか?」や「フリーターから定職に就こうと思った理由」を聞かれます。

聞かれる質問をあらかじめ予想を立てて、事前に準備をしておきましょう。

また、履歴書には志望動機・自己PRを記入する部分があります。 フリーターであっても働いていた事実には変わりありません。

働いているときに経験したことを、いかに応募企業で活かせるのか?をアピールしましょう。

以下のポイントを意識する

  1. 履歴書はゆっくり時間をかけていねいに書く
  2. 志望動機を書くときは、企業研究をした上で魅力的な点や共感をした点を伝える
  3. 自己PRはフリーターをしてきて経験したエピソードを話し、自分にとってプラスになったことや身についたスキルをどのように活かしていきたいか?を伝える
  4. 「なぜフリーターだったのか?」を聞かれたときに理由があるならば正直に話す
    (通院していて自由度が高いフリーターを選んだ、芸術的な点でやりたいことがあり両立したかったなど)

やりたい仕事が見つからなくてフリーターだった場合の対策

  1. 「恥ずかしながら自分のやりたいことや将来のビジョンがはっきりしていませんでした。」とワンクッション入れる
  2. フリーター時代に経験したエピソードや学んだことを話す
  3. 2で話した経験があってもっと深く専門的に関わりたいと思った旨を伝える
  4. 面接を受ける企業の魅力や貢献したい点を話す

正社員とフリーターの月収&平均年収の違い

生涯年収で1億円以上の差がつく

正社員とフリーターの大きな違いは、やはり生涯年収に1億円以上の差がついてしまう点でしょう。

業種にもよりますが、フリーターの生涯年収はおよそ6,000万円、対する正社員の生涯年収は2億円と言われています。

若い頃はフリーターの方が稼げるケースもありますが、1億円以上の差がついてしまうのはかなり大きいです。

給料が月収か時給か

正社員とフリーターにおける雇用形態の大きな違いは「月収か?時給か?」です。

正社員は労働時間数に限らず1ヶ月固定の金額を支給されます。 ここから残業代・各種手当がつきます。

フリーターの場合、1時間あたりの時給が決められているので、働いた時間数だけお給料がもらえます。

時給はフリーターが高くても年収は正社員が多い

正社員の平均初任給が各種保険料を引いて約15~16万円程度なので、もし時給が1200円以上もらえるのであればフリーターの方が毎月もらえる金額は多いです。

しかし年収で比較すると圧倒的に正社員の方が多くもらえるのです。

・会社によるがボーナスや年度末賞与が支給される
・全社員対象でベア(ベースアップ)を実施する会社もある
・勤続年数が伸びれば基本給や各種手当が増額する

一方フリーターは、時給が上がらないとずっと同じ金額のままなのです。

仮に上がったとしても数十円〜数百円程度で、1000円単位で上がり続けることは現実的に厳しいでしょう。

時給が1200円以上の場合、月収はフリーターの方が多いけど年収に換算すると正社員の方が多くなります。そこが30歳前後で正社員の希望者がが多くなる理由です!
フリーター年収の詳しい記事は↓
フリーター末路の詳しい記事は↓

フリーターから正社員への就職まとめ

フリーター就職まとめ

・就職活動で最も大切なことは「準備」である。
・フリーター期間が長い場合は、定年まで働く意思やフリーター時代に身につけたスキルをアピールしよう
・フリーター時代に身につけたことをどのように生かして会社に貢献できるかをアピール
・フリーターから正社員に就職した方が多い職業はシフト勤務の飲食やサービス業、営業職
・学歴よりも人物評価が重視される傾向になっているので高卒でも優良企業に就職可能
・高卒フリーターから正社員で就職していく人が多い職種はサービス業・飲食業である 

正社員就職への恐怖は克服できる

フリーターでいると歳を重ねていくごとに社会の風当たりは現実味をまして強くなっていきます。

さらに自分の強いメンタルも周りの就職や、変化によってどんどんネガティブな方へいってしまいます。

正社員として働くことが怖い、責任が嫌だという人がいますが、実はこれもメンタルブロックを外してしまえ考え方は変わっていきます。

フリーターが就職に必要なことは勇気をもって社会を学びながら自分の頭で考えることなのです

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