派遣薬剤師の年収相場は?高年収と引き換えのリスクも解説

派遣薬剤師の年収は本当に高い?年収相場と知っておくべきリスク

「派遣薬剤師は正社員よりも稼ぐことができる」と、よく言われますが、実際の年収相場はどれぐらいなのでしょうか。

また、もし本当に高収入だったとしても、派遣薬剤師という働き方が持つリスクも気になるところです。派遣薬剤師の実態について徹底調査しました!

派遣薬剤師の年収相場は?

派遣薬剤師の年収相場は地域によって異なりますが、平均すると年収540万前後と言われています。

正社員も含めた薬剤師全体の平均年収が約530万円というデータがあるので、フルタイムで週5日間勤務した場合は派遣薬剤師の方が稼げると言えるでしょう。

年収540万を稼ぐには時給2,800円で20日間フルタイムで働ける派遣求人を見つければ良い計算です。

計算例

  • 時給2800円
  • 8時間勤務
  • 週5日×4週間
  • 12ヶ月間勤務
    =5,376,000円

都市部だと2800円以下の求人もある

都市部における派遣薬剤師の平均時給は2,300円~2,800円程度と言われています。

そのため、1日8時間1ヶ月20日働いた場合の年収は450万円~540万円と、場合によっては薬剤師の平均を下回ってしまいます。

地方だと時給4,000円や5,000円の求人も多い

逆に薬剤師不足が深刻な地方では、都市部を大きく上回る時給4,000円、5,000円という求人も多いです。

そのため、地方であれば派遣薬剤師で年収7~800万を目指すことも十分に可能となっています。

派遣薬剤師の6割近くが年収600万円を超えている

転職サイトなどで派遣薬剤師の求人情報を調べてみると、年収600万円以上の高収入求人が全体の6割近くを占めていることがわかります。

年収600万は薬剤師全体で見ても、何年も経験を積んだ中堅薬剤師がやっと達成できる金額です。

目安として時給3,150円以上ならば、年収600万円ラインを越えることができるでしょう。

「正社員として働いているのにその半分しか年収がない!」という人にとっては魅力的に思えるのも当たり前と言えるでしょう。

年収の高い派遣薬剤師の求人はハローワークには存在せず、基本的に薬剤師向けの求人サイトに揃っています。

中でもファルマスタッフは好条件の派遣薬剤師の求人が多いのでおすすめです。

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ
年代20代~50代 雇用形態正社員,アルバイト・パート,派遣社員
対象エリア全国
業界その他
ポイント
  • 東証一部上場「日本調剤グループ」の薬剤師転職支援サービス
  • 全国に15拠点を置く地域密着の職場リサーチ力
  • 派遣を含め、一人ひとりに適した職場探しをサポート

同年収でもアルバイトやパートより派遣薬剤師がおすすめ

薬剤師にはアルバイト・パートの求人も数多くあり、地方だと派遣と同レベルの高時給案件を見つけることもできます。

そのため、アルバイト・パートでも年収600万円を目指すことは十分に可能です。

ただし、アルバイト・パートではよほど理解がある職場でもない限り長期休暇を取得するのは無理ですし、福利厚生も派遣薬剤師よりかなり乏しいです。

アルバイトやパートで薬剤師として働くよりも、派遣として働いた方が良いでしょう。

派遣薬剤師の年収以外のメリット

給料アップを期待できるのはもちろん、派遣薬剤師として働くことは次のような数多くのメリットがあります。

自分の好きな時間に働ける

派遣薬剤師は自分の好きな時間に働くことができるのは大きなメリットです。たとえば、以下のような働き方も派遣薬剤師ならば問題ないでしょう。

  • 子どもの保育園への送迎のため10時~16時で働きたい。
  • 土日以外も、水曜日は習い事があるので休みたい。
  • 夫に子どもをまかせられる土日をメインに働きたい。
  • 両親の介護があるので週3日程度の勤務にしたい。
  • プライベートの時間を大事にしたいので午後だけ働きたい。

残業もほとんどない

派遣薬剤師も残業をお願いされることもありますが、もちろん断っても問題ありません。

残業するならばサービス残業ということはあり得ないので、その点も安心です。

ただし、時給が高い派遣薬剤師ほど雇う側もあまり残業はさせたがらないものです。

残業前提で見込み収入を計算すると皮算用になりかねないので注意してください。

勤務先を自由に選択できる

ライフスタイルの変化によって、自分にとって一番都合の良い職場は変わるものです。

たとえば、子どもが小さいうちは保育園の徒歩圏内、小学校になれば下校時間には家にいられる職場を見つけられれば理想的と言えるでしょう。

正社員では自分の都合だけで勤務先を変えられないものです。

しかし、派遣薬剤師ならば自由に勤務先を選ぶことができます。

とくに育児や介護をしながら働いている薬剤師には好都合なのではないでしょうか。

人間関係をリフレッシュしやすい

狭い調剤薬局で一日中顔を合わせて働くことも多い薬剤師。

人間関係で一度トラブルが起きてしまうとストレスの大きさは並大抵ではないと言えるでしょう。

しかし、派遣薬剤師ならば正社員のようにストレスに耐え続ける必要はありません。

パワハラ上司がいるなど明らかに問題がある職場ならば、契約満了を待たずに別の仕事を紹介してもらうことも可能です。

派遣薬剤師の高年収と引き換えのリスク

わずらわしい人間関係に悩むこともなく高収入も期待できるなど派遣薬剤師はメリットも大きい反面、次のようなデメリットもあります。

雇用は不安定

派遣薬剤師は勤務先から切られるリスクがつねにある働き方です。

じつは企業にとって派遣薬剤師は正社員を雇う以上にコストがかかっていることも少なくありません。

そのため、経営状況が悪化したり、正社員が見つかったりすれば、真っ先に切られるのは派遣スタッフなのです。

派遣切りに合わなかったとしても派遣社員の雇用期間は最長3年と、派遣法で決められています。

どんなに気に入った職場でも、長く続けることはできないのです。

労働組合等の賛成を過半数以上得られれば延長は可能ですが、叶うとは限りません。

無期雇用派遣も正社員とは違う

ひとつの職場に長く勤めたい場合、無期雇用派遣という方法もあります。

しかし、これも「派遣先企業が希望する限り」という条件の下に雇用期間を延期できるだけですし、正社員同様の待遇を得られるわけでもありません。

スキルアップが難しい

派遣薬剤師は業務内容を固定しての契約です。契約期間内は基本的に同じ業務に携わることしか許されていません。

しかも、その多くが正社員よりも簡単な仕事です。正社員のように研修に参加できる機会もほとんどありません。

「簡単な仕事で高時給」というのは、人によっては魅力的でしょう。

しかし、難しい仕事にチャレンジしたい人やスキルアップを目指したい人にとってはむしろデメリットです。

都市部だと正社員の方が良い場合もある

すべての派遣薬剤師が正社員以上の収入を期待できるかというと、残念ながらそれは違います。

たとえば、病院の派遣薬剤師の平均時給は2,700円~3,000円ほどなので、大きな給料アップは見込めないでしょう。

高収入の派遣薬剤師求人の多くは調剤薬局またはドラッグストアで、都心部よりも田舎の方が時給は高めになっています。

都会の病院で働きたい人にとって、派遣薬剤師という働き方は必ずしもベストの選択ではないと言えるでしょう。

とはいえ近年は派遣薬剤師の人気の上昇に伴い給料も上がっており、中には未経験から派遣薬剤師になれるような求人も出てきていますので、とにかくまずはどんな求人があるのか確認しておくべきでしょう。

派遣薬剤師で高年収を稼ぐのに向いてる人

以上のように派遣薬剤師として働くことにはメリットもデメリットもあり、誰にでもおすすめというわけではありません。

派遣薬剤師をおすすめしたいのは次の4タイプです。

  • 決まった日時にしか働けない
  • プライベートの時間を大事にしたい
  • バリバリとお金を稼ぎたい
  • 独立開業を目指している

決まった日時にしか働けない

子育て、介護などでどうしても正社員として毎日フルタイムで働くのは難しい人もいるでしょう。

そのような場合には、やはり働く日時を選択できる派遣薬剤師をおすすめします。

たとえ、週に2日程度しか働けないとしても、高時給の派遣薬剤師ならば結構な収入を得ることも可能です。

無理のない範囲で仕事を続けながら調剤スキルを保ちたい人にもピッタリと言えるでしょう。

プライベートの時間を大事にしたい

正社員として働くことも不可能ではないものの、プライベートも大事にしたいのであえて派遣薬剤師という働き方を選ぶ人もいます。

趣味、勉強の時間を十分に確保したい人にとっても、派遣薬剤師という働き方は有意義です。

時間だけあってもお金がなければ趣味にも勉強にも没頭できません。その点、派遣薬剤師ならば短時間でシッカリと稼げるのでおすすめです。

バリバリとお金を稼ぎたい

派遣薬剤師は無理なく働きたい人だけではなく、逆に「トコトン働きたい!」という人にも向いています。

時給5,000円以上の求人が見つからなくても、積極的に残業するなどして年収1,000万円以上を目指すこともできるでしょう。

ただし、派遣先によっては一切残業をさせてもらえないケースもあります。

求人情報では、残業は1日何時間までOKなのか必ず確認するようにしましょう。

独立開業を目指している

ひとつの職場に長く働けないのは派遣薬剤師のデメリットとして紹介しました。

しかし「いろいろな職場を体験しておきたい」という人にとってはむしろメリットと言えるでしょう。

たとえば、独立開業を目指しているならば、できるだけ多様な職場で勉強することも大事です。

幅広い人脈を形成することもできますし、いずれ自分の薬局を開いた時にも役立つ経験ができるでしょう。

年収の高い派遣薬剤師の求人が多い転職エージェント

公開求人数は業界最大級の57,000件以上!ファルマスタッフ

ファルマスタッフ

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年代20代~50代 雇用形態正社員,アルバイト・パート,派遣社員
対象エリア全国
業界その他
ポイント
  • 東証一部上場「日本調剤グループ」の薬剤師転職支援サービス
  • 全国に15拠点を置く地域密着の職場リサーチ力
  • 派遣を含め、一人ひとりに適した職場探しをサポート

薬剤師登録数No.1!m3グループの薬剤師向け転職サイト・薬キャリ

薬キャリ

薬キャリ
年代20代~50代 雇用形態正社員,アルバイト・パート,派遣,紹介予定派遣
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  • 日本最大級の医療従事者向けサービスm3.comの薬剤師向け転職サービス
  • 薬剤師登録数No.1、正社員・派遣・パートと幅広いワークスタイルに対応
  • 即日求人紹介、最短3日で転職可能

高年収を狙う派遣薬剤師がエージェントに登録するメリット

途切れることなく案件が紹介される

良い派遣会社は高時給の求人数が多く、紹介までのスピードが早いことが特徴です。

「契約満了時に次の派遣先が見つかっていない!」と収入が途絶えてしまいますが、紹介スピードの早い会社であれば安心です。

正社員の求人も紹介されるのでキャリアチェンジができる

転職エージェントはプロのコンサルタントが全面的に転職活動をバックアップしてくれるサービスです。

正社員の仕事も紹介している会社が多いので、登録しておくとそろそろ派遣じゃなく正社員で働きたい、と思った時にも案件を紹介してもらえます。

そのため、できれば1社の派遣会社に登録するより、たくさんの会社に登録した方が情報に出会えるチャンスがあるでしょう。

「派遣薬剤師にするか正社員にするかまだ迷っている。条件次第ではどちらもあり」という状態の人にもおすすめしたい転職エージェントなのです。

無料で利用できる

転職エージェントは求人情報の紹介はもちろんのこと、企業担当者との面接の日程調整、給与アップの交渉などすべて無料で提供しています。

契約が成立した際の企業からの紹介料を収益としているので、転職希望者には一切コストがかからないようになっているのです。

したがって、複数のエージェントに登録しても転職希望者の負担はゼロです。

それどころか、履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接なども行ってくれるので大変お得といえるでしょう。

派遣薬剤師の年収相場やリスクまとめ

最後に、今回の記事のおさらいをしましょう。

  • 派遣薬剤師の年収相場は450万円~540万円。6割以上が600万円以上という高収入!
  • 派遣薬剤師には自由な時間に働ける、勤務条件を選べる、サービス残業がないというメリットがある。
  • 派遣薬剤師には身分が不安定、キャリアアップが難しいなどのデメリットもある。
  • 子育てや介護の真っ最中、趣味や勉強に集中したいなど、フルタイムで働くのが難しい人には派遣薬剤師という働き方もおすすめ。
  • 派遣薬剤師の求人は派遣会社よりも派遣エージェントへの登録が良い。

転職活動を始めてみると「こんなにたくさん派遣薬剤師の求人があるのか!」と、驚くこともあるでしょう。

しかし、ニーズが途切れることのない派遣薬剤師といえども高収入の求人は結構倍率が高いものです。

選ばれる薬剤師になるために転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。