


介護福祉士の国家試験の対策は、テキストを読み込む、過去問をひたすら解くなど、人によってさまざまです。最近は、いつでもどこでも使えるスマホアプリで対策する人も増えています。
この記事では、介護福祉士の過去問が解けるアプリ、無料で過去問を手に入れる方法、アプリの選び方、アプリと本を組み合わせた勉強法をまとめました。
結論:無料の過去問アプリ+最新の過去問題集が効率的
先に結論をお伝えします。働きながら介護福祉士を目指すなら、次の組み合わせがおすすめです。
- すきま時間:解説つきの無料の過去問アプリで、1日10〜20問ずつ解く
- まとまった時間:受験する年度の過去問題集や模擬問題集で、本番と同じ形で解く
- 最新の問題:社会福祉振興・試験センターが公開している直近の問題と正答で確認する
アプリは手軽な一方で、収録されている回や解説の有無がアプリによって違います。直近の試験まで収録されているか、解説があるかを確かめてから使い始めましょう。
まず知っておきたい介護福祉士国家試験の今
2026年1月に行われた第38回介護福祉士国家試験では、受験者78,469人のうち54,987人が合格し、合格率は70.1%でした。前の年の78.3%から下がっており、油断は禁物です。
また、第38回からは試験の科目をA・B・Cの3つのパートに分けて合否を判定する「パート合格」が始まりました。不合格でも、合格したパートは翌々年まで受験が免除されます。

介護福祉士の過去問が解けるおすすめアプリ
2026年10月時点でApp Storeに公開されている、介護福祉士の過去問アプリを紹介します。収録内容や価格は変わることがあるので、ダウンロードする前にストアの説明を確認してください。
| アプリ | 提供元 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 介護福祉士暗記カード+過去問 解説付 | Grune Inc. | 無料 | 第25回〜第38回の過去問(解説つき)と暗記カード |
| 介護福祉士 過去問 試験対策アプリ【ケアスタディ】 | 株式会社クーリエ | 無料 | 専門家監修の解説、正解率のチャート、付箋機能 |
| 【中央法規】介護福祉士合格アプリ | 中央法規出版 | 本体無料(問題は有料) | 過去問・模擬問題・一問一答を年度版で配信 |
| 介護福祉士 過去問/動画授業で合格! | 株式会社エス・エム・エス | 無料 | 過去問と動画の授業(20本) |
介護福祉士暗記カード+過去問 解説付
暗記カードと過去問がセットになったアプリです。第25回(平成24年度)から第38回(令和7年度)までの14回分の過去問を、解説つきで解けます。
たくさんの暗記カードが入っているほか、自分で作ったカードも追加できるので、覚えにくい用語の暗記にぴったりです。わからないことをチャットで質問できる機能もあります。
介護福祉士 過去問 試験対策アプリ【ケアスタディ】
過去10年分以上の過去問を無料で解けるアプリです。専門家が監修した解説には、イラストや図も使われています。
「今日の10問」「実施回から解く」「領域から解く」「間違えた問題を解く」の4つの出題形式があり、正解率をチャートで確認できます。苦手な分野がひと目でわかるので、パート合格を意識した対策にも役立つでしょう。ただし、収録されているのが直近の回までかどうかは、ストアの説明で確認してください。
【中央法規】介護福祉士合格アプリ
介護福祉士の受験対策の本を多く出している中央法規出版のアプリです。過去問、模擬問題、一問一答を、全科目のセットか科目ごとに購入できるのが特徴です。
苦手な科目だけ買うこともできるので、本とアプリを使い分けたい人に向いています。ただし、アプリは年度版で配信されており、2026年10月時点でストアに出ている最新版は2025年版(第34回〜第36回の過去問を収録)でした。購入する前に、どの年度の試験に対応しているかを必ず確認しましょう。
介護福祉士 過去問/動画授業で合格!
過去問に加えて、本番の試験の分析をもとにした動画の授業が20本入っているアプリです。授業ごとに練習問題もあるので、読むより聞いて覚えたい人に向いています。
一方で、ストアのレビューには過去問の解説がないという声もあります。解説つきのアプリや本と組み合わせて使うとよいでしょう。
記事作成当時(2018年)に紹介していたアプリ


この記事を作成した当時は、ほかにも過去問をランダムや分野別に解けるアプリを紹介していました。現在の配信状況は確認できなかったため、上の表のアプリや、ストアで最新の過去問が収録されているアプリを選んでください。
過去問アプリの選び方
アプリを選ぶときは、次の5つをチェックしましょう。
| チェックポイント | 確認したいこと |
|---|---|
| 収録されている回 | 直近の試験まで入っているか。古い回だけでは出題の傾向がつかみにくい |
| 解説の有無 | 正解だけでなく、なぜその答えになるのかがわかるか |
| 出題の形式 | 分野別、回ごと、間違えた問題だけ、などを選べるか |
| 料金 | 無料でどこまで使えるか、追加の課金があるか |
| 更新の頻度 | 最近アップデートされているか。制度の改正に対応しているか |

無料アプリと有料アプリの違い
| 比べるポイント | 無料アプリ | 有料アプリ・有料の追加問題 |
|---|---|---|
| 費用 | かからない(広告が出ることもある) | セットや科目ごとに料金がかかる |
| 問題の種類 | 過去問が中心 | 過去問に加え、模擬問題や一問一答もある |
| 解説 | アプリによって差が大きい | 出版社が作った、くわしい解説が多い |
| 向いている人 | まず気軽に始めたい人 | 本と同じ品質の問題を外でも解きたい人 |
まずは無料アプリで始め、物足りなくなったら有料の問題を足す、という進め方なら無駄がありません。
パート合格を意識したアプリの使い方
パート合格の制度では、A・B・Cのパートごとに合否が判定されます。分野別に問題を解けるアプリなら、次のように使うと効率的です。
- まず1回分の過去問を通して解き、分野ごとの正解率を確認する
- 正解率の低い分野を「苦手」として、アプリの分野別モードで集中的に解く
- 週に1回は全分野を混ぜて解き、得意な分野の知識も落とさないようにする

アプリでの勉強を続けるコツ
- 解く時間を決める:「通勤の行き帰り」「休憩の最後の10分」など、毎日同じタイミングで開く
- 1日の目標を小さくする:最初は1日10問からで十分。続けることを優先する
- 間違えた問題は必ず解説を読む:正解・不正解だけで次に進まず、理由まで確認する
- 通知を活用する:アプリの通知やスマホのリマインダーで、解き忘れを防ぐ
なお、この記事で紹介したアプリはApp Storeで確認したものです。Androidのスマホを使っている人は、Google Playで同じ名前のアプリが配信されているか確認してください。
無料で過去問を手に入れる方法

アプリ以外にも、無料で過去問を手に入れる方法があります。
公益財団法人社会福祉振興・試験センター
介護福祉士の国家試験を実施している団体の公式サイトです。試験の日程や受験の申し込み方法、受験資格などを確認できます。
公式サイトでは、直近3年分の試験問題と正答がPDFで公開されています。解説はついていませんが、最新の問題を本番と同じ形で解けるのは大きな利点です。受験に関する情報は、このサイトで確かめるのがいちばん正確でしょう。
記事作成当時に紹介していた過去問サイト


当時は、クイズ形式で過去問を解けるサイトや、会員登録をすると直近の過去問と予想問題を解けるサイトも紹介していました。今は内容が変わっていたり、公開が終わっていたりする場合があります。無料のサイトを使うときは、収録されている回と最終更新日を確かめてから使いましょう。
動画で勉強する方法もある

文字を読むのが苦手な人は、動画で学ぶ方法もあります。YouTubeには、介護福祉士の試験の解説や、重要な用語をまとめた動画が多く公開されています。先ほど紹介した動画授業つきのアプリも、そのひとつです。

アプリと組み合わせたい過去問題集・模擬問題集
アプリはすきま時間に便利ですが、本番と同じ形で時間を計って解く練習には本が向いています。2027年の試験(第39回)向けには、次のような本が出ています。
| 本の種類 | 例(2027年版) | 出版社 |
|---|---|---|
| 過去問の解説集 | 介護福祉士国家試験過去問解説集〈2027〉(第36〜38回の完全解説) | 中央法規出版 |
| 模擬問題集 | 介護福祉士国家試験模擬問題集〈2027〉 | 中央法規出版 |
| 過去問題集 | みんなが欲しかった!介護福祉士の過去問題集〈2027年版〉 | TAC |
| 一問一答 | みんなが欲しかった!介護福祉士の一問一答+穴埋めドリル!〈2027年版〉 | TAC |
本を買うときは、受験する年度の最新版を選ぶことが大切です。古い版だと、制度の改正や最新の出題傾向が反映されていないことがあります。
時期に合わせて、次のように使い分けるのがおすすめです。
- 試験の半年〜3か月前:過去問の解説集で、分野ごとに知識を固める。すきま時間はアプリで復習
- 試験の2〜1か月前:模擬問題集で、本番と同じ時間配分で解く練習をする
- 直前:アプリで間違えた問題だけを解き直し、苦手を減らす
働きながら合格するための勉強法

ここでは、アプリを使った勉強法の例を、架空の受験者で紹介します。
※以下はいずれも架空の例です。
すきま時間派のGさん(架空):通勤の電車で毎日20問ずつアプリの過去問を解き、間違えた問題に印をつけて週末にまとめて解き直した。
やり方を変えたHさん(架空):1年目はテキストを最初から読もうとして続かず不合格に。2年目は過去問を先に解き、わからなかった部分だけテキストで確認する方法に変えて合格した。
紙とアプリを使い分けたIさん(架空):家では過去問題集で時間を計って解き、外ではアプリで暗記カードを使って用語を覚えた。直前は模擬問題集で仕上げた。

介護福祉士の過去問アプリに関するよくある質問
Q.アプリだけで合格できますか?
アプリだけで合格する人もいますが、本番は長い時間をかけて多くの問題を解く試験です。時間配分に慣れるため、試験前に一度は本や試験センターのPDFで、本番と同じ形の練習をしておきましょう。
Q.過去問は何年分解けばいいですか?
まずは直近の3年分を、解説を読みながらしっかり解くのがおすすめです。余裕があれば、さらに前の回にも取り組むと、よく出るテーマが見えてきます。
Q.いつから勉強を始めればいいですか?
働きながら受験する人は、試験の半年くらい前から始める人が多いようです。毎日少しずつ進められるアプリなら、早めに始めるほど一日の負担を軽くできます。実務者研修を受けている期間から、アプリで用語に慣れておくのもよい方法です。
Q.スマホの画面が小さくて、長い問題文が読みにくいです。
事例問題など、長い文章を読む問題はスマホだと疲れやすいものです。短い問題や暗記カードはアプリ、長い問題や通しの練習は本やタブレット、と使い分けると目の負担も減らせます。
Q.古い回の過去問を解いても意味がありますか?
よく出るテーマをつかむのには役立ちます。ただし、制度が変わって答えが今と違う問題もあるため、解説が今の制度に合わせて更新されているアプリや本を使いましょう。
介護福祉士の過去問アプリのまとめ
介護福祉士の過去問アプリは、働きながら受験する人がすきま時間を生かすのにぴったりの道具です。直近の試験まで収録されているか、解説があるかを確かめて選びましょう。
