アルファベットと「ターン」という言葉の組み合わせで就職や転職先を表す言葉がいくつかありますが、中でも近年注目を集めているのが「Jターン」です。

ではなぜ近年Jターンというスタイルの就職や転職方法が、注目を集めるようになったのでしょうか。

またJターンする場合には、どのような方法で就職や転職活動に取り組むことが望ましいのでしょうか。

今回は地元以外の地方に就職・転職するJターンについて、詳しくご紹介して参ります。

Jターンとは

Jターンとは何か、Jターンについて改めて確認しておきましょう。

Jターンとは主に故郷から首都圏などの大学へ進学もしくは就職を果たした後、自分の故郷ではないけれども、例えば故郷の隣県など、自分の故郷に比較的近い地域へ就職や転職を果たすことを言います。

Jターンの事例を紹介

ではJターンをいくつかの事例で確認してみましょう。

・青森県で生まれ育つ  → 東京の大学へ進学 → 岩手県へ就職

・鹿児島県で生まれ育つ → 大阪の企業へ就職 → 熊本県へ転職

・高知県で生まれ育つ  → 東京の大学へ進学 → 広島県の企業へ就職

・福岡県大牟田市で生まれ育つ → 大阪の大学へ進学 → 福岡県福岡市へ就職

例えば青森県出身の方が岩手県に就職したり、鹿児島県出身の方が熊本県へ転職を果たした事例からわかるとおり、故郷の近くで就職や転職を行うのがJターンですから、その特徴として「故郷と同じ地方」に就職や転職を果たす場合が必然的に多くなります。

ただし「故郷と同じ地方の県」がJターンの定義という訳ではありません。

高知県の方が中国地方の広島県に就職した事例等がそうですが、進学先より故郷に近くなればJターンとなります。

次にやや細かな事例になりますが、福岡県大牟田市出身の方が同じ福岡県の福岡市で就職した場合、市は違っても同県であることから「Jターン」ではなく、これまでは「Uターン」と見なされてきました。

しかしながら近年、UターンやJターンの増加に伴い、両者をより細かく区分けする傾向が顕著になり、「Uターン」は実家に再び住む場合、もしくは実家と同じ自治体エリアに戻ってくる場合に限定されるようになりました。

その結果、同県であっても異なる市であれば原則Jターンになると考えて構いません。

Jターンする理由とは?

Jターン就職や転職する方はUターン同様増加傾向にありますが、なぜ自分が生まれ育った故郷ではなく、故郷の隣県などに就職や転職を果たすのでしょうか。

Jターンを果たした方々が語ったJターンした理由をご紹介して参ります。

親と同居まではしたくないが、いざという時には親元へ駆けつけやすい所にいたいから(建設業勤務/男性)

「自分と自分の家族のプライベート空間は保ちたかったので、親と同居することには抵抗がありました。
同居ではなく実家のすぐそばに住むという方法も検討しましたが、それだとちょくちょく親が遊びに来て、同居しているのとあまり変わらない状況になる場合があると聞いたのでやはりそれも嫌だと・・・。
しかし親が高齢なので何かあった場合には日帰りで親元に駆けつけられる程度の場所に住んでおきたったかので、選んだ転職方法がJターンだった訳です。」

Jターン就職や転職の理由として一番多く寄せられた声が、親との同居や実家のすぐそばへ住むことには抵抗があったが、親元にはできるだけ短時間で駆けつけられるようにしたかったという声です。

核家族が当たり前となっている今日、こうした傾向は今後Uターン以上に増える可能性も十分考えられます。

Uターン転職を希望したが故郷地域内には仕事がなく、その近場で探した結果就職先がJターンとなったから(流通業勤務/女性)

「私が目指したのはJターンではありません。Uターンでした。
ところが私の生まれ育った市は人口5万人の小さな市で、就職先を懸命に探したけど正社員の求人を見つけることが出来なかったのです。
それでやむを得ず就職先を故郷の県全域にまで広げた結果、故郷の市から少し距離のある◯×市でなんとか事務職員として正社員採用してもらえました。
私のようにUターン就職を目指したが実現せずにJターンになってしまったという方も多いのではないでしょうか。」

Jターンを希望していたのではなくUターン希望だったが、Uターン先の故郷には就職先がなかっため、結果的にJターンとなってしまったという理由も数多く確認することができました。

Uターンの増加がJターン増加も招いていることを表す、典型的な事例と言えます。

子供の頃から馴染みがあった地域だったので、その地域で働きたかったから(機械メーカー勤務/女性)

「◯◯市には自宅から電車を使って片道1時間ぐらいで行けたので、親に連れられて時々遊びに行ってました。
自分が住んでいる町にはあまり娯楽施設がありませんでしたが、◯◯市には娯楽施設や大型商業施設がいっぱいありましたし、海水浴も楽しめたし、子供の頃の自分は◯◯市へ遊びにゆくことが楽しみで仕方ありませんでした。
もし◯◯市内に良い大学があればそこへ進学したと思いますが、単科大学しかありませんでしのたで関西地方の大学へ進学しました。
でも関西地方で就職する気は最初からありませんでした。就職するなら◯◯市と決めていましたので◯◯市へJターン就職を果たしました。」

Jターン先には子供の頃から頻繁に遊びに行った経験があり、Jターン先の市や街に馴染んでいたり、好きだったりしたからという理由も数多く確認することができました。

例えるなら「憧れ型Jターン就職(転職)」と言えるのがこのケースです。

Jターンのメリットは?

Jターンで就職や転職を果たした場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

Jターンのメリットについても確認しておきましょう。

メリット1:親元へ駆け付けやすい。帰省費も軽減できる。

親元へ駆け付けやすいというのはJターンの理由で最も多かった理由ですが、駆け付けやすいということは次のようなメリットがあります。

一つは帰省旅費負担が少なくて済むということです。

家族総出で帰省する場合、家族全員の旅費は決して馬鹿にできない金額になりますが、近ければその負担が軽減されます。

また、往復の移動時間も短くて済むので、帰省後あまり疲れないというのもビジネスマンにとっては大きなメリットになります。

メリット2:親からの協力も比較的得やすい。

親元へ駆け付けやすいということは、親を自宅へ呼びやすい距離でもあると言えます。

その結果、例えばどうしても子供を置いて夫婦で出かけなければならない事情ができた場合などに、親へ自宅に来てもらい子供の面倒をみてもらったり、逆に親へ子供を預けたりといった親の協力を得やすいというメリットもあります。

メリット3:大都市より物価が安く生活しやすい。

Jターン先が比較的大きな都市であれば多少恩恵が少なくなる場合もありますが、一般的に地方都市は首都圏や大阪といった大都市部より物価が安価です。

そのため、生活費負担が軽減され、暮らしやすいというUターンやIターン同様のメリットがJターンにもあります。

メリット4:地域的な文化や慣習も似ているので馴染みやすい。

全く同じとは言えないかも知れませんが、故郷から近い地域なら故郷特有の文化や慣習が似ていたり、共通していたりする点も少なくないはずです。

そのため、全く見ず知らずの地方へ住むIターンの場合より、地域文化や地域独特の慣習などにも馴染みやすいという点がJターン特有のメリットと言えます。

Jターンを実現する場合にオススメの方法とは?

ではJターン就職や転職を実現するにはどうすればよいのでしょうか。

Jターンを果たす上で特に効果的と考えられる二つの方法についてそれぞれご紹介します。

地方自治体(特に「県」)のHPをまめにチェックし、自治体主催のイベントに参加する

少子高齢化によって労働者人口の減少に悩んでいる地方自治体は数多くあります。

そのため、Jターンは就職や転職先となる地方自治体にとっては大歓迎な話なのです。

そこでほとんどの地方自治体はJターンやIターンで自治体エリアに住み、働いてくれる方々を一人でも増やそうと

・地元企業合同の説明会や就職フェア

・UIJターン向け企業見学バスツアー

・Jターン個別就職、転職相談会

等々、様々なJターン誘致のイベントや催しを「無料」で開催しています。

しかしながら、そうした地方自治体単位で行われているイベントは定期、不定期に開催されている上、参加定員に限りがある場合が多いため、マメな情報チェックが必要です。

そこで重要になってくるのが、各地方自治体の雇用政策や移住に関わる部課が運営しているウエッブサイトページのチェックです。

もしJターン支援に取り組んでいる部課名やウエッブサイトアドレスがわからないという場合は、地方自治体の代表番号へ電話して尋ねればわかります。

該当する部課のサイトページがわかったら、定期的にそのページを訪問し、該当地域の就職や転職に役立つイベントがあればできるだけ積極的に参加することです。

Jターンを成功させるには、Jターン先の地方自治体が発する情報確認は不可欠と言っても良いでしょう。

地方の求人に強い転職エージェントを利用する(利用料無料!)

Jターン転職を目指す場合にオススメなのが、地方の求人に強く、尚且つJターンやUターン専門の担当部署を設けている転職エージェントを利用することです。

現職を抱えながら遠方の求人探しを誰にも頼らず行うというのは、かなり無理があります。

転職エージェントを利用すれば、希望条件を伝えておくだけでエージェントが求人企業を探し出し紹介してくれますし、面接日程や入社予定日の調整などもすべて行ってくれます。

しかもそうした転職支援サービスをいくら受けても手数料はかかりません。

「完全無料!」で全てのサービスを受けることができます。

ではどのような転職エージェントが良いかと言えば、全国にネットワークを有している「リクルートエージェント」か「DODA」、もしくはUIJターン転職支援一筋で取り組んできた「リージョナルキャリア」がオススメです。

リクルートエージェント

就職や転職情報関連分野で日本最大級のグループ企業、リクルートグループが運営する転職エージェントがリクルートエージェントです。

リクルートエージェントが紹介できる全国の求人数はなんと約17万件。

地方への転職支援で豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが、親身になってJターン転職支援を行ってくれます。

DODA

リクルートエージェントと共に転職エージェント業界のトップ2に君臨しているのが、DODAです。

DODAは人材派遣会社で日本最大級の企業テンプスタッフのグループ企業、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)社が運営しています。

DODAが有している全国の求人数は約15万件。

テンプスタッフと共に長年築いてきた全国の企業との太いネットワークがあることが、同社の強みです。

リージョナルキャリア

2009年の創設以来、地方への転職支援一筋に取り組んできたいぶし銀的転職エージェントがリージョナルキャリアです。

同社が有する全国の求人件数は約1万件。

求人数だけ見ればリクルートエージェントやDODAに劣っているように見えますが、これらの大半は首都圏や大阪を除く地方企業で、尚且つJターンやUターン、Iターンの転職志望者を欲している、採用意欲の高い求人企業ばかりなのです。

リージョナルキャリアも勿論北海道から沖縄まで全国に拠点があり、どの地域であっても手厚い転職支援サービスを提供できます。