転職や就職の第一関門となるのが書類選考ですが、書類選考通過率を大きく左右することになるのが「証明写真」です。

証明写真は書類の中で本人の顔や表情を唯一ビジュアルに伝えるものであり、その印象が書類全体に対する評価に影響を与えるからです。

では書類選考の通過率を高め、人事担当者に好印象を与える証明写真にするにはどうすればよいのでしょうか。

今回は大変重要にも拘わらず、意外に見落とされがちな証明写真の注意点やポイントを徹底解説致します。

履歴書に証明写真を貼る場合のルール・マナー


証明写真は写真だけに気を配れば良いものではありません。

履歴書への貼り方から気をつなければならないことがあります。

まずは写真を貼る場合のルールやマナーから確認しておきましょう。

正確なサイズと切り方が大切

履歴書に貼り付ける証明写真のサイズは一般的には4cm(縦)×3cm(横)となっています。

そのサイズの履歴書と仮定した場合、証明写真を4cm×3cmで正確に切ることと、ラインがゆがんでしまわないよう美しい直線で切ることが大切です。

写真サイズがはみ出ていたり、逆に不足していたり、あるいは切りあとに歪みがあったりすれば履歴書の見栄えが悪くなり、面接官から雑な性格と思われたり「当社への応募に意欲的ではない」と思われたリする場合もあるからです。

しかし証明写真を綺麗にサイズ通り切ることは案外難しいものです。

そこでオススメなのが「フォトカッター」です。

アマゾンなどで販売されていますが、証明写真をセットすれば指定の寸法通りきれいに裁断できますので、ハサミ使いに自信がない方はこうしたツールを利用すると良いでしょう。

証明写真裏面に氏名と生年月日を書いておく

証明写真は丁寧に貼ったとしても、はがれてしまう可能性があります。

多数の履歴書の中で証明写真がはがれて紛れてしまえば、人事担当者は証明写真が誰のものかわからなくなりますので、そうした可能性も考慮し証明写真の裏側に氏名を書いておくことも大切な気配りです。

また、佐藤さんや高橋さんといった同性名が多い名前の方は他応募者と同姓同名となってしまう可能性も考え、生年月日も併記しておくことをオススメします。

液状のりは利用してはいけない。スティックのりか両面テープを使用すべし

液状のりを使用して証明写真を貼ると履歴書がよれる原因となる上、のりが証明写真からはみだした場合に履歴書が汚れやすくなりますので使用は避けるべきです。

証明写真を貼る場合には両面テープか、スティックのりを使用して貼り付けることも実はマナーです。

スティックのりを利用する場合のコツ

スティックのりを利用して証明写真を履歴書に貼る場合、多くの方は証明写真の裏面全面にのりを塗ってしまいがちです。

ところが全面に塗ろうとすると、押さえる場所がなくなるので塗りにくなります。

そこでスティックのりを利用する場合には、写真裏面中央を軽く指で押さえつつ、まずその周囲となるコーナーや端を中心に塗るようにします。

次に中央部分については証明写真の方ではなく、履歴書の貼り付け位置中央部分にのりを塗るようにします。

そうするとコーナーと中央部分が万遍なくのりが塗られた状態になり、はがれにくくなりますのでスティックのりの使い方のコツとしてぜひ覚えておいてください。

証明写真撮影に臨む場合の髪形や服装に関するポイントを男女別で解説!

男性編

無精ひげはNG!デザインひげも避けたほうが望ましい

証明写真を撮影する場合、無精ひげのまま撮影に臨むことは厳禁です。

清潔感が損なわれるため、どんなに顔の表情が良くとも写真の印象が大きく悪化してしまいます。

急いで撮影しなければならない場合であっても、ひげをきちんと剃った上で写真を撮影することは最低限のマナーと言えます。

ではデザインひげはどうかということですが、求人企業によってはデザインひげに寛容な場合もあります。

しかしながら、自分がデザインひげのつもりでも証明写真という平面な画像で見た場合には無精ひげに見えてしまう場合があります。

写真を通じたひげへの印象は個人的主観によってもかなり左右されますので、デザインひげならOKという企業へ応募する場合でも、ひげを生やしたままの撮影はできるだけ避けることをオススメします。

寝ぐせ、ボサボサ髪もNG!前髪は眉にかからないようにする

寝ぐせがついた髪やボサボサの状態の髪で証明写真を撮影することは勿論NGです。

櫛どおり感がある整髪された髪形にした上で撮影を行うようにしましょう。

また、男性なら長髪も良い印象は与えません。

両サイドは耳にかからない程度にしておくこと、襟髪もYシャツの襟にかからない長さでカットしておくことをオススメ致します。

次に髪形で注意すべき点は前髪部分です。

前髪が長く、目にかかっていると清潔感が損なわれるだけでなく目元の印象が暗くなり、好印象を与えにくくなるからです。

前髪は眉毛にかからない長さでカットし、できるだけ額も見せるようにすると証明写真の好感度をアップできます。

スーツはダーク系・Yシャツは白が基本

証明写真を撮影する場合の服装は特に指定がない限り、スーツとYシャツが基本です。

スーツの色ですが、顔の表情や明るさを強調できるよう黒かグレー、濃紺といったダーク系の色にしましょう。

Yシャツは清潔感を印象付けるためにも白の着用が望ましいです。

当然ですが、襟元が汚れているYシャツはNGです。

新調したものか、クリーニングしたばかりのYシャツを着用すべきです。

ネクタイは青色のストライプ系が無難です。

蛍光色や赤、紫といった派手な色は印象を損ねるので避けた方が良いと言えます。

女性編

メイクはナチュラルメイクが基本

ファッションセンスや化粧に対する感度を問われる一部の業界や企業などを除けば、証明写真撮影時のメイクはナチュラルメイクが基本です。

自分の肌色に近いファンデーションを使用すること、口紅もピンクベージュを基本として、濃くなりすぎないことです。

ただし、眉毛は薄い、あるいは細過ぎると印象が悪くなってしまう場合もあります。

濃くなり過ぎない、太くなり過ぎない、左右バランスを均等にすることに留意しつつ、ペンシルで眉毛を描き足しておくようにしましょう。

ロングヘアはまとめる。カラーリングも避けた方が良い

ロングヘアの女性の場合、ヘアピンなどを使用してまとめておくことが大切です。

ポイントは証明写真撮影時に耳が隠れないようにすることです。

数cm四方の証明写真の中で髪が占める割合が多いと表情を伝えにくく、明るい印象も与えにくくなるからです。

また、カラーリングについては自然な色合いであればあえて落とす必要はありませんが、髪の色合いとしては髪の毛自体が持つ自然な黒色がベストです。

カラーによって髪色が赤茶けた色合いになっている場合には、薄めの黒でカラーし直した方が良いと言えます。

女性の服装もスーツとYシャツが基本・第一ボタンはシャツのタイプ次第

証明写真用の服装は女性もダーク系のスーツと白色のYシャツが基本です。

女性の場合、証明写真でYシャツの第一ボタンをとめるべきか、外すべきかで迷うことが多いのですが、第一ボタンをとめるかどうかはシャツのタイプによって決めるのが原則です。

第一ボタンまでとめることを前提としているYシャツは「レギュラー」タイプと呼ばれるものです。

一方、襟を開いて着用するタイプが「スキッパータイプ」と呼ばれるものです。

レギュラータイプの場合、元々第一ボタンまでとめることが前提となっているため、第一ボタンが外れているとしまりのない印象を与えることもあります。

従ってレギュラータイプを着用する場合は、原則としてとめた方が望ましいです。

スキッパータイプの場合、そもそもレギュラータイプの第一ボタンに該当する位置にボタンがないため、襟元が開いた状態の方が自然です。

ではレギュラーを選ぶべきか、スキッパーを選ぶべきかについてですが、その選択は履歴書を提出する企業や業界に合わせて選ぶことが望ましいと言えます。

もしどちらが好まれる業界かわからないという場合には、潰しが効くのはレギュラータイプの方ですので、レギャラータイプを着用し、第一ボタンをとめて撮影を行うことをオススメします。

書類選考を通過させるための証明写真撮影時のポイント

表情は履歴書を提出する業界に合わせること

証明写真を撮影する場合の表情は基本的に笑顔が望ましいと言われています。

しかし銀行など、硬さや真面目さが重視される企業に履歴書を提出する場合には、笑顔だと却ってマイナスになる場合もあります。

したがって、真面目さが問われる企業なら真剣な表情で、明るさや朗らかさが重視される企業なら口元を締めて歯を見せずに柔らかい笑顔で撮影するといった具合に、履歴書を提出する企業によって使い分けることが大切です。

真剣=こわい表情、怒った表情にならないために

ただし真剣な表情で撮影する場合、「真剣な表情=こわい、怒っている表情」とならないよう気をつける必要があります。

証明写真撮影する際に鏡の前で真剣な表情をしてみて、眉間にしわができていないか、
睨みつけるような表情になっていないか、口を尖らせていないかあるいは歯をくいしばり過ぎていないか等、自分の表情をチェックしておくことをオススメします。

証明写真機で撮影すべきか、写真館で撮影すべきかはケースバイケース


就活生や転職者の方々の間で意見がわかれやすいのが、証明写真を証明写真機で撮影すべきか、それとも写真館で撮影すべきかという議論です。

比較しやすいよう証明写真、写真館それぞれの特徴を整理しますと次のようになります。

・証明写真機
・すぐに撮影でき、すぐに写真を入手できる。
・撮影費用が安価である。
・美しく加工したり、プロのアドバイスを受けながら表情を作ったりできない。

・写真館
・プロがアドバイスをしながら専用のスタジオで撮影してもらえる。
・写真の加工や色合いの調整などもプロが行ってくれる。
・撮影費用が高い。
・写真が仕上がるまで時間がかかる。

これらの特徴を踏まえた場合、例えば履歴書を急いで提出しなければならないなら、

 ・証明写真機・・・〇

 ・写真館・・・・・×

となりますし、時間がたっぷりあって証明写真のクオリティーを重視したいなら

 ・証明写真機・・・×

 ・写真館・・・・・〇

となります。

要はどちらが正しいかはケースバイケースであり、状況や必要に応じて使い分けるのが正解と言えます。

ただし、写真館は人から見られながらの撮影となりますので、それが苦手なため表情が必要以上に硬くなってしまうという方もいます。

また、証明写真機の狭い空間がイヤだ、あるいは撮影のタイミングが自動的に決まるため気持ちの準備が整う前に撮影されがちだといっ方もいます。

そのような方々はやむを得ない場合を除き、無理して苦手な方を選択する必要はありませんので、自分にあっている方を選択し、ベストな証明写真作りを目指してください。