未経験が外資系転職で失敗しない方法!おすすめの職種・面接対策も紹介

外資系の企業って憧れるよね~。きっと年収もすごいんだろうなぁ…

外資系企業へ転職して自分の力を広いフィールドで試してみたい!そうお考えのビジネスマンの方へ向け、転職サイトやエージェントの口コミ評判などを紹介していきます。

実り多い転職にするためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。

未経験が知るべき外資系と日系企業の違い

  1. 外資系は完全成果主義
  2. 教育制度はほぼない
  3. 何年経っても固定の業務
  4. 仕事とプライベートが別

外資系は完全成果主義

まず、外資系は日系企業と違って「完全成果主義」を採用しています。

完全成果主義は、簡単に言うと自分の給料や昇進、昇給などが全て自分の成果に結びついている制度です。

日系企業は成果よりも勤続年数によって昇給や昇進が決まりますが、外資系は結果を出さなくては10年いても最初の給料で平社員のままです。

逆に結果さえ出せば1年で管理職になったり、年収が2倍になるのは日系企業との大きな違いと言えるでしょう。

教育制度はほぼない

外資系は日系企業と違い、社員の教育制度や教育の文化もほぼありません。

特に転職で中途採用の場合、最初から即戦力を求めているので、教育されることなく初日から前任者の仕事を任されたりします。

入社後に教育のある日系企業と違い、少しづつスキルを伸ばしていくことは難しいでしょう。

何年経っても固定の業務

外資系企業は特定の業務に対し、それができる人材を募集することが多いです。

そのため、個人の業務が明確に決まっており、何年経っても同じ領域の業務を任されます。

日系企業のように異動で仕事がコロコロ変わることはほとんどありませんが、いろいろなスキルを身に着けたい方には不向きかもしれません。

仕事とプライベートが別

外資系は日系企業と異なり、組織の繋がりよりも個人の時間を大切にしています。

そのため飲み会や社員の交流会、社員旅行などが存在しない企業が多く、業種によりますが残業をする文化もほとんどありません。

※業種によっては破格の年収と引き換えに苛烈な残業があります。

仮に残業をするとしても、「一人だけ帰りにくい」「残業しないと評価が下がる」といった日本的な理由でなく、単に仕事が終わらないから止む無く残業をする形になります。

仕事の後の干渉もほとんどないので、仕事プライベートを分けたい人には向いていると言えるでしょう。

未経験で外資系に転職するメリットや魅力

外資系企業へ転職するメリット

成果が年収や評価に直結する

未経験で外資系企業に転職する最大のメリットが、成果主義により年齢や性別に関係なく仕事の成果に対し評価や年収が決まることでしょう。

一般的な日系企業では結果を出しても勤続年数が長くなければ昇進できなかったり、給料に反映されないことも多いですが、外資系であれば結果さえ出せば日系企業では届かないような給料、ボーナスを得ることも可能ですし1年で管理職に昇進することもあります。

なお外資系企業の中には年棒制の給与システムを採用しているところもあり、その場合は年棒の12分1の額が毎月給与として支給されることになります。

仕事とプライベートを完全に分けられる

仕事とプライベートをしっかり分けられる、というのも外資系に転職するメリットでしょう。

日系企業では休日に社員同士の交流会や社員旅行が開催されることもありますが、外資系企業は休日は自分の趣味や家族のための時間であるとの考え方があるため、イベントが開催されることはほとんどありません。

そのため、オンオフのメリハリをつけて働くことができます。

服装や勤務時間が自由な会社が多い

外資系企業は勤務中の服装はビジネスカジュアルの範囲内で自由であったり、髪色も自由であることが多いです。

また、勤務時間に関してもフレックスタイム制を導入していたり、在宅勤務を柔軟に取り入れています。

もちろん職種によっては他に企業のとの兼ね合いもあるので縛りがまったくないわけではありませんが、社員の自主性を重んじる傾向があるので自由に仕事ができるのは魅力でしょう。

女性でも働きやすい

外資系企業は成果さえ出せば評価されるため、未経験の女性でも働きやすいというのもメリットの一つです。

現在の日本は女性は給与や評価において不利であるケースが見受けられますが、外資系企業の場合は年齢や性別で給与や出世に差が生じることはありません。

そのため、女性にとって働きやすく、モチベーションを保ちやすい環境であるといえるでしょう。

部署レベルなら決定のスピードが早い

外資系企業は、部署内で何かを決定するまでのスピードが早いのもメリットといえるでしょう。

企業全体に関わることについては本国との調整で時間が掛かることはありますが、部署レベルの施策スピードは日系企業と比べ物にならないくらい早いです。

これは無駄なコミュニケーションが少なく、日本のようにホウレンソウ(報告・連絡・相談)を重要視せず、裁量の範囲内で自由にやれる風土が整っていることも関係しています。

外資系ならではの経験ができる

外資系ならではの経験ができるということも、外資系企業で働くメリットといえるでしょう。

例えば業務の担当者レベルにまで裁量権が与えられているので、入社直後から自分の判断に基づいて業務を進めていくことができます。

日系企業は決定権や決裁権を役職者もしくは直属の上長が持っているため、自由に裁量権を持って働ける職場はす君子です。

裁量権を持って働けるというのは、それだけ成長の機会があるということになります。

このように外資系ならではの経験を積むことで、自分のスキルをより速いスピードでアップさせていけるでしょう。

未経験から外資系転職で失敗しないための注意点

上司との関係が重要になる

外資系企業は日本と違い、人事権や評価を全て上司が持っていることが多いです。

つまり上司に嫌われれば評価されにくいですし、業績が悪化した時に真っ先にクビを切られます。

どれだけ生理的に無理で最低の上司でも、表面上は上手く付き合って良好な関係を保たなくてはいけません。

自分の意思より本国の意見が絶対

また、外資系企業は本国の意見が絶対的な強さを持っているので、自分の意思に関わらず本社の意向に沿って仕事を進めていくことになります。

それを事前に知っておかなければミスマッチになってしまい、転職に失敗したと感じてしまうでしょう。

本社があまりにも見当違いなことを言っている場合は上司や社長も巻き込み本社に意見を伝えることもありますが、多少の修正はされても根本から話が変わることは少ないです。

ついでに本社の業績が悪い場合、日本がどれだけ業績が良くても撤退となり、全員がリストラされるような事もあります。

社風は本社がある地域で異なる

gai2

筆者の経験からいうと、外資系というか米国企業はドライで効率主義、実力主義なところが多いですが、欧州企業の一部(特に北欧系)はどちらかといえばのんびりしていて、じっくりと働く社風があります。

また、年収も米国系企業は日本企業よりも2~3ランク高めなのに対し、北欧系の企業は日本よりやや上という企業が多いです。

転職エージェントに相談すれば、社風や年収など国や地域ごとの傾向なども教えてくれますので、自分に適した社風の会社を探してみてはいかがでしょうか。

未経験でも転職しやすい外資系の職種

gai1

人事、総務、経理、財務など管理系職種

未経験でもOKの外資系企業の募集として多いのが、これら管理系職種です。

本社が海外にある場合、日本法人を立ち上げて間もない場合などは、これら管理系職種の募集がよく出る印象がありますね。いわゆる本社機能と呼ばれる職種。

特に人事、経理などは経験者が優遇される傾向にありますので、日本企業からの転職を狙っている方はおすすめです。

マーケティング、営業職

こちらも未経験の外資系企業の募集としてよく見かける職種です。

マーケティング職や営業職は、基礎的な仕事内容(リサーチ、営業)は日本企業と変わりがありませんが、やはり英語力が問われる傾向にあるでしょう。

IT系エンジニア職

エンジニア職の中でも特にIT分野は、外資系企業からの求人が非常に多い分野となります。

そもそも、IT技術の多くが英語圏から発祥しており、公式なドキュメントや資料自体に英語が使われていますからね。また、技術的なスキルは同一分野であれば全世界でほぼ共通なため、ボーダーレスになりやすい職ともいえます。

筆者もIT業界出身ですが、外資系企業への転職経験があります。日常会話レベルの英語力、もしくはそれより少し低いくらいの英語力でも、技術的な内容は何となく話が通じてしまうこともありました。

逆にいえば、スキルに自信があるならば英語力をつけなければもったいない!と感じます。それくらい、世界的に需要があります。

未経験で外資系に転職するのに必要な英語力

最低でもTOEICで600点は欲しい

gai3

外資系企業に転職を考えるうえで重要になるのが英語力です。目安として、最低でもTOEICで600点、できれば700点ほどの英語力があれば安心でしょう。

ただ外資系でも「部門」「事業部」によってはそれほど英語力が求められないケースもあります。

これは、主に国内で仕事をする業種であれば、外資系であっても取引先も同僚も日本人が多いためです。

また、直属の上司も日本人という場合も、英語を使うのは現場を統括するマネージャークラスのみで平社員にはそれ程の英語力が求められないことがあります。

管理部門はビジネスレベル英語力が必要

一方、ある程度英語力が必要になってくるのが日本法人の労務、管理部門に所属しているケース。
本社や海外拠点とのやりとりが発生する部署に所属する場合は、ビジネスレベルの英語力が必要です。

「ビジネスレベルの英語力」と言われてもピンとこない、という方はTOEICスコアにして730点から800点前後を想定してみてください。

TOEICを受験したことがある方は想像しやすいでしょうが、メールの読み書きや文書の作成、電話応対などが問題なく行えるレベルが想定されます。

ただし、一概にTOEICの点数だけでは判断できないため、あくまで参考として捉えていただければ幸いです。

TOEICの点数はあくまでも目安なので、重要なのは現場で英語が話せる、通用することです。

未経験から外資系の転職を失敗させないために準備すべきこと

ここからは、外資系企業に必要な準備について解説していきたいと思います。

外資系への転職を失敗で終わらせないためには、事前に準備が何よりも大切になります。

どのような準備が必要なのかを理解して、しっかりと備えるようにしましょう。

自分の外資系企業への適性を判断する

外資系企業への転職を考える前に、自分の適性について正しく判断するようにしましょう。

これまで解説してきた通り、外資系企業は日系企業と異なる社内風土が根付いているケースがほとんどであり、メリット・デメリットともに色の濃いものだからです。

外資系企業に対するイメージだけで転職を考えているようなら、入社後の感覚の違いに戸惑ってしまうことになるでしょう。

外資系企業は、日系企業と正反対ともいえるようなさまざまな特長があります。それらを照らし合わせて、自分に合っている環境かどうかをしっかり考えることから始めていきましょう。

入社する企業の口コミや実情を研究する

外資系企業への転職を考える場合は、応募先企業についての研究もしっかり行っておく必要があります。

企業研究を行わなかった場合、応募書類や面接などに対する対策を練ることができませんし、入社後にイメージとの違いを感じてしまうことも考えられるからです。

また、外資系企業は日本へ進出してきた経緯・背景によって本社との力関係が異なり、働き方に影響する可能性もあります。それに、アメリカの資本なのか、ヨーロッパの資本なのかによって、社内風土が異なる可能性もあるのです。

そのため、転職を希望する外資系企業については、徹底的にリサーチしておくことが重要になるのです。

ある程度の英語力を習得する

外資系企業への転職を考えるのであれば、ある程度の英語力を身につけておいた方がいいでしょう。

先述したように、入社時に必要な英語スキルは企業や部署によって異なります。ただ、その企業で長く活躍していきたいと考えているのであれば、いずれにせよ英語力が求められるようになる可能性が高いといえます。

ですから、入社時にある程度の英語力を身につけているほうが、後々有利になったり、自分が楽になったりするといえるのです。

未経験から外資系に転職する際の面接対策

面接の回数や服装は事前に確認

外資系企業で実施される面接の回数や服装は、企業によって大きく異なりますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

一般的には2~3回の面接が行なわれることが多く、HRスタッフや現場の社員によって面接が行なわれることが多いようです。

また、面接が最終段階に進むと、日本拠点の部門長や、本国の部門長などが面接官を担当するケースがあります。

なお、面接への服装は特段の指定がない場合は日系企業と同様スーツで臨むのが一般的ですが、企業が待つ風土などによって異なりますので、必ず確認しておきましょう。

今までの実績をアピールできるようにしておく

外資系企業への転職を目指す場合は、面接で今までの実績を具体的にアピールすることが大切になります。

外資系企業は成果主義であるために、入社後すぐに即戦力としての成果が求められることになります。ですから、採用担当者はあなたの実績を重要なポイントとしてチェックすることになるのです。

現職での実績についてできるだけ具体的に主張し、自分が転職することでどのような貢献が可能なのかをしっかりとアピールするようにしましょう。

また、できれば数字を盛り込んで、採用担当者があなたの実績をイメージしやすくなるよう工夫するとなおいいでしょう。数字で表現できないようなケースでは、自分が参加したプロジェクトとその成果について詳しく説明するようにしてください。

論理的な思考力をアピールできるようにする

外資系企業への転職のための面接では、論理的な思考力をアピールすることも重要なポイントとなります。

なぜなら、外資系企業では、仕事に対するプロセスよりも、できるだけ早く成果を挙げることが求められるからです。そのため、物事について効率的に考えることができる論理的な思考力は、外資系企業で働くために絶対必要な能力とも言われているのです。

面接では、自分の考えを整理することや、それを人に説明するのが得意であることなどをアピールしましょう。また、自分についても論理的に分析して説明できれば、評価が高くなりやすいといえるでしょう。

マネジメントスキルをアピールできるようにする

外資系企業の管理職クラスへの転職を目指している場合は、マネジメントスキルについても積極的にアピールする必要があるでしょう。

外資系企業ではスピード感を持って仕事を行う必要があるため、時間を含めた自己管理のスキルや、プロジェクトチームをまとめるためのマネジメント能力に長けている人材がより求められやすくなるからです。

これまでに管理職の経験がある場合は、自分が担当していた部署やプロジェクトをどのようにマネジメントしてきたのか、その経験を転職先でどのように活かすことができるのか、具体的に伝えられるよう準備しておきましょう。

面接でよく聞かれる質問の対策をする

外資系企業への転職のための面接で聞かれる内容は、日系企業の面接で聞かれるものと大きく変わることはありません。

大きく分類すると、以下のようなジャンルの質問を受けるケースが多いようです。

  • 求職者のキャリアについての質問
  • これまでの仕事に成果についての質問
  • 今回の転職についての質問
  • 求職者のスキルや志向性についての質問
  • コンピテンシー・インタビュー(適性面接)※
  • 逆質問
※コンピテンシー・インタビューとは?
業務を遂行するための核となる能力についてフォーカスした質問を行うこと。過去の経験を具体例として挙げつつ、必要な能力を自分が持っていることについて説明していく。
特に、自分の学歴や職歴、経歴を問われる質問や、企業に対してどうして興味を持った理由については、ほぼ確実に聞かれると思っておいた方がいいでしょう。

未経験から外資系への転職におすすめの転職サイト・エージェント

では実際に外資系企業への転職を志す方のために、おすすめの転職サイトやエージェントを紹介したいと思います。

今回は実際の評判などを加味し、6社をピックアップ。もっと詳しく外資系エージェントについて知りたい方は以下の記事もご覧ください。

外資系企業への転職なら:Spring(スプリング)転職エージェント

企業母体がスイスに本社を置くアデコグループのため、世界60か国に5100拠点を持っている日本に進出している外資系企業の求人も豊富。しかも80%が非公開求人!海外とのネットワークが強いので世界のあらゆる国の状態や企業の情報に詳しいエージェントです。

⇒Spring(スプリング)転職エージェントの公式サイト

外資系企業への転職なら:doda(デューダ)

doda(デューダ)

大手ならではの強み!圧倒的多数の求人情報業界の中でも特に充実したdodaの転職イベント。キャリアセミナーではビジネス英語など外資系にも役立つビジネススキル向上のためのメニューも充実。英文履歴書の書き方も分かります。語学力を活かせる仕事情報がきっと見つかります。

⇒doda(デューダ)の公式サイト

外資系企業への転職なら:JACリクルートメント

高年収・ハイスキルの管理職の転職なら断然JAC!海外に8つの拠点があるため、外資系の転職やキャリアアップに有利です。専門職でも企業情報が豊富で、語学力を活かした転職を望む方に最適。

⇒JACリクルートメントの公式サイト

⇒JACリクルートメントの詳細はコチラ

外資系企業への転職なら:マイケル・ペイジ

ra1

世界中に約34もの拠点をもち、日本国内でも外資系企業への転職に特化した転職支援サービスを展開しています。グローバルに活躍できる高年収の求人を多数取り扱っており、想定する年収のラインはおよそ800万円以上。求人内容と応募者のスキルに共通点があれば、非常に迅速をしてくれます。また、業界の知識や職務内容なども担当コンサルタントから詳しく聞き出すことができますし、面接まで到達するようサポートする体制もあるため、転職活動の心強い味方となってくれるでしょう。

⇒マイケル・ペイジの公式サイト

外資系企業への転職なら:アージスジャパン

ra2

東京、大阪、シンガポールに拠点を持ち、設立から20年近い歴史をもつ老舗エージェント。アージスジャパンでは、企業側の担当と転職希望者側の担当が同一であるため、営業とコンサルタントを兼任していることが特徴。つまり、転職希望者へ企業の詳細情報がしっかりと伝えられるという点が強みです。少数精鋭ならではの運営体制といえますね。
数より質という印象が強いですが、じっくりと腰を据えて転職を成功させたいならばおすすめできるでしょう。

⇒アージスジャパンの公式サイト

外資系企業への転職なら:ロバート・ウォルターズ

ra3

1985年創業でロンドンを拠点とするロバート・ウォルターズは、世界中に24の拠点をもち、スペシャリストの転職に特化したエージェントです。コンサルタントがじっくりと転職希望者の話を聞き、中長期的な視点で転職をアドバイスしてくれることが特徴。
しかし実際の手続きはスピード感があるため、慣れない外資系企業への転職活動をしっかりとサポートしてくれます。また、スペシャリスト求人に強みを持つことから、全体的な年収も高め。
外資系企業に年収の高さを求める方であれば、よりマッチするかもしれません。

⇒ロバート・ウォルターズの公式サイト

未経験が外資系転職で失敗しない方法まとめ

以上、外資系企業へ転職するためのおすすめエージェントをご紹介しました。

日本国内での転職と違い、外資系企業への転職は専門知識とノウハウを持ったエージェントの活用がほぼ必須といえそうです。

実際に筆者も、転職エージェントを通してのやり取りにかなり助けられた経験があります。

採用や面接のステップ、求められる書類のフォーマットなどに違いがあるため、担当のコンサルタントとよく相談しつつ、転職活動を進めてみてくださいね。

こちらの記事も読まれています