パート薬剤師の時給アップ術!時給を上げたい薬剤師が取るべき5つの方法

パート薬剤師のための5つの時給アップ術

パート薬剤師にとって、時給アップは収入を上げるための、非常に効果的な手段です。具体的にどうすれば時給アップにつながるか、知りたい人も多いのではないでしょうか。今回はこの記事で、パート薬剤師が時給を上げたいときにできる5つの方法と、注意点などについてご紹介します。

パート薬剤師が時給をアップする方法

時給アップの交渉をする

パート薬剤師が時給アップにつなげる方法のひとつは、交渉をすることです。

パートであっても時給交渉自体は可能ですし、職場によっては、昇給制度が用意されていることもあります。もちろん、交渉をすれば必ず時給が上がるとは限りません。ですが、日ごろから薬剤師として資格取得や、スキルを高める努力など、仕事に対する真摯な姿勢を認めてもらえれば、時給が上がるチャンスはあるでしょう。

交渉をする前に近隣店舗の平均時給をリサーチしておくのもおすすめです。近隣店舗より時給が低い場合は、交渉を有利に進められる可能性があるでしょう。

また、交渉をするときは、社長や管理薬剤師、エリアマネージャーなどの管理者と話をするほうがベターです。人事にも話が通りやすくなるからです。

もし「検討する」といわれた場合は、そのままスルーされないように、いつまでに返事がもらえるか確認しておくことも大切です。

時給交渉にはアピールも大切

時給アップの交渉では、自分なりのアピールも大切です。例えば、幅広い科目の調剤業務に携わってきたスキルや経験がある人は、さまざまな処方せんに対応できることが、強みのひとつになるでしょう。

あるいは、シフト制の場合は、人手不足になりやすい時間帯も積極的に出勤することや、一人薬剤師での勤務になってもかまわないと伝えることなどもアピールにつながるはずです。

正社員のようにフルタイムで働く

今いる職場で時給を上げたい場合は、正社員のようにフルタイムで働くことが、時給アップにつながることもあります。例えば、社会保険にも加入し、週30時間以上と社員と同程度の勤務をこなしている場合です。

週4日のフルタイムでも土日や夜間勤務など時間の融通もきく場合などは、交渉してみるといいでしょう。会社によっては、「準社員」として扱ってくれる場合もあります。

派遣薬剤師として働く

パート薬剤師から派遣薬剤師として働くことも、時給アップにつながることがあります。一般的に派遣薬剤師は、パート薬剤師に比べて高い傾向があるからです。平均時給は2,500~3,000円程度ですが、派遣会社によっては4,000円前後になる場合もあります。

派遣としての働き方は、さまざまな職場を経験できることや、職場が合わなくても別の職場で働きやすいなどのメリットもあります。比較的勤務条件に融通がきく場合が多いので、子育て中や主婦業との両立をしたい人、プライベートを大事にしたい人にとっても、働きやすい環境が見つかるかもしれません。

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原則期間雇用になることを念頭に

比較的時給が高いのが魅力の派遣薬剤師ですが、原則として1年までの期間雇用になることは念頭に置く必要があります。期間雇用である分、キャリアアップがしづらい場合や、患者との関係を気づきにくいなどのデメリットも考えられるからです。

加えて、派遣社員はあくまで、人員不足を補うポジションであり、雇用期間中でも新しい人材が見つかれば、急に契約満了になる可能性があります。勤務地域によってはすぐに別の求人が見つからないかもしれません。デメリットも考慮した上で、派遣登録を検討することも大切です。

勤務地域を変える

今の職場で時給アップが難しい場合は、思い切って転職し、勤務地域を変えるのも方法のひとつです。特に、薬剤師は都心より地方のほうが、人材不足の影響から時給が高い傾向があります。

可能であれば、今住んでいる地域とは違う場所での求人を探してみましょう。大幅な時給が上がるかもしれません。また、総合病院門前での勤務や、認定薬剤師の資格があるなどの経験やスキルがあれば、転職先との面接でも時給について交渉がしやすくなるでしょう。

ただし、転職するとなると新しい職場が自分に合うかどうか、リスクもあります。どの程度時給が上がるか、比較しながら検討しましょう。

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土日や深夜に勤務できる職場へ転職する

転職を検討する場合は、あえて土日や深夜勤務のある職場を選ぶのも、時給アップに効果的です。一般的に土日祝日や17時以降からの深夜勤務は人手が不足しやすく、通常より数百円高めに設定されているからです。「土曜のみ」、「日曜のみ」などのスポット勤務も、高額時給になりやすい傾向があります。

パート薬剤師の時給相場

パート薬剤師の時給相場は平均2,000円

パート薬剤師の時給は、厚生労働省のデータによると、平均時給2,382円との結果が出ています。(厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査)

ですが、実際に薬剤師の転職市場に出ている求人では、時給2,000円程度とするケースが多い傾向にあります。したがって現実的には、パート薬剤師の平均時給は、2,000円程度が相場であると考えられます。

もし、時給2,000円で1日8時間、月20日勤務した場合は月収32万円程度、年収だと384万円程度となります。ボーナスや手当等が支給される職場なら、実際はもう少し多い収入が得られるでしょう。

ただし、パート薬剤師の時給は勤務地域によって若干の差があり、エリアによっては2,000円をきることもあります。反対に、業種によって平均時給より高い時給で働ける場合もあります。

時給相場を把握しておくと、職場との時給アップ交渉や、転職時の求人チェックに使える場合もあります。

ちなみに、薬剤師の男女合計の平均年収は、約543.6万円といわれています。(厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」※「きまって支給する現金給与額」x 12ヶ月+「年間賞与その他特別給与額」で算出)
この数値を時給に換算すると約2600円程度です。
パート薬剤師から、正社員として働く場合は、平均年収も参考に、職場と交渉をしたり、求人をチェックしたりするといいでしょう。

調剤薬局:時給2,000~2,500円程度

パート薬剤師の多くが勤務する調剤薬局では、平均時給が2,000~2,500円といわれています。待遇のいいところでは、時給2,600円程度になることもあるようです。

ドラッグストア:2,500~3,000円程度

ドラッグストアにおけるパート薬剤師の平均時給は、2,500~3,000円程度といわれています。ただ、店舗によって幅があり、1,800円程度の場合もあれば、3,000円以上の条件が提示される場合もあります。

ドラッグストアは24時間営業の場合も多く、土日出勤や、夜間や深夜勤務になることもあります。深夜勤務の場合は時給が高めに設定されるため、5,000円以上で働ける可能性もあるでしょう。ドラッグストアは拘束時間が長くなりやすい業種なので、平均年収もほかの業種に比べると高くなりやすいです。

病院:1,800~2,200円程度

パート薬剤師として病院に勤務する場合の平均時給は、1,800~2,200円程度といわれています。ほかの業種に比べると、時給は低めになるかもしれません。ですが、病院の場合、勤務先によっては福利厚生が充実していることもあるでしょう。

薬剤師のための時給が良い仕事探しのポイント

都市部より地方のほうが時給は高め

パート薬剤師の時給は、一般的に東京をはじめとする都市部より、地方のほうが時給は高い傾向にあります。都市部は人口が多いことや、薬学部のある大学があるなどして、薬剤師の数も安定しやすいからです。都市部に薬剤師が集まりやすい分、地方になるほど人材確保のために時給が高めに設定される傾向があるようです。

地方の場合、求人数が限られることもあり、希望する条件の求人が少ない可能性もあります。ですが、通勤が可能であれば、住んでいる県だけでなく、隣接する県の求人も視野に探してみるのもひとつです。

地域によっては時給4,000~5,000円になる場合も

パート薬剤師の時給は都道府県によって差があり、地域によっては時給4,000~5,000円で求人が出ている場合もあります。時給5,000円ともなれば、薬剤師の平均年収以上を得ることもできるでしょう。

ただし、高額時給の場合は、勤務時間が深夜に限られる場合や、休みがとりにくいなどの理由があるケースも考えられます。通勤が不便な場所にある場合もあるので、通勤時間を考えると、仕事に通える範囲には限りがあるかもしれません。

大手ほど時給が低めの傾向

パート薬剤師の場合、薬局の規模によっても時給が変動しやすいです。一般的に大手ほど時給は低く、個人経営になるほど時給が高めに設定されている傾向があります。

しかし、大手の場合は正社員と同様に社会保険に加入でき、福利厚生が充実していることも多いです。総合門前など忙しい店舗の場合は時給が上がる可能性もあります。

一方、中規模や個人経営の店舗では、経営状況や人材の入れ替わりなどで時給が変わる可能性があります。高時給のかわりにハードな勤務を求められる場合もあるようなので、時給だけで安易に決めず、勤務条件や職場環境もチェックした上で決めたほうがいいでしょう。

薬剤師が時給アップを考える時の注意点

扶養内で薬剤師として働きたい場合は年収に注意

パート薬剤師として、扶養の範囲内で働きたい人は、時給の金額だけにとらわれず、「この時給なら年収がいくらになるか」を想定して働くことが大切です。一定の年収を超えると、扶養から外れ、所得税や住民税、社会保険料が発生するからです。

一般的に、配偶者の扶養に入る場合は、年収103万円以下に抑えると、自分自身の所得税はかかりません。配偶者も「基礎控除」や「配偶者控除」を適用できるため、税負担が軽くなります。ただし、住民税は一般的に100万円が税負担発生のラインになることが多いです。

配偶者の所得税については、今まで150万円までは「配偶者特別控除」が適用され、税負担を軽くすることができました。しかし、2018年の法改正以降は、「配偶者特別控除」の適用に収入条件が追加され、配偶者の年収によっては控除が減額あるいは適用されない場合があります。

また、社会保険については、2016年から以下の条件にすべて該当する人は年収106万円を超えると、社会保険の加入義務が発生し、配偶者の扶養から外れます。

社会保険加入条件

  • 1週間あたりの決まった労働時間が20時間以上であること
  • 1か月あたりの決まった賃金が88,000円以上であること
  • 雇用期間の見込みが1年以上であること
  • 学生でないこと
  • 従業員数が501人以上の会社で働いていること

ひとつでも条件に該当しない場合は、年収130万円(月収108,333円超)を超えた場合に、社会保険に加入することになり、配偶者の扶養には入れなくなるので注意しましょう。

同僚と格差がありすぎると人間関係に悪影響も

パート薬剤師の場合、時給が上がることによって同僚との格差が生まれないかも注意しましょう。同じ条件で働いているのに、自分ばかり時給が高いと人間関係の軋轢を生むこともあるからです。周囲の状況も考慮しながら、時給アップを狙いましょう。

業務が増加して心身の負担になることも

時給が上がると、業務量も増加する可能性があります。ほかのパート薬剤師より時給が高いと、急なシフトの欠員補助を頼まれることや、自分の休みが取りにくくなる可能性もあるでしょう。時給が高くなり、収入がアップすることも生活する上では大切ですが、過度な負担がかからない程度の働き方になるよう調整することも大切です。

パート薬剤師が時給をアップしていくにはアクションも必要

思い切った交渉・転職も検討を

パート薬剤師が時給アップを目指す方法はいくつかありますが、今よりいい条件で働くために、時には思い切った交渉や転職を検討することも必要です。勤務時間や勤務地域などによっては薬剤師が不足しており、時給が高めに設定されていることも多いからです。時給交渉をする際は、事前に周辺の時給相場もリサーチしておきましょう。

注意したいのは、扶養の範囲内で働きく場合、時給がアップした場合の年収を想定しておくことです。ほかにも、自分以外に薬剤師として働くスタッフがいる場合は、自分だけ時給が高くなりすぎないか、バランスを考慮しましょう。

時給交渉では、日頃の仕事への取り組み方や、これまでの経験も、時給を上げる材料になることが多いです。日ごろから積極的にスキルアップや資格取得に取り組むなどして、今より時給アップを目指しましょう。

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