Iターン転職とは?メリットや主な理由、各自治体の支援、口コミを紹介!

Iターンの解説図解イラスト

就職や転職方法を表す言葉として良く聞かれるのが「Uターン」などの言葉ですが、皆様はその内の一つである「Iターン」の意味についてご存知でしょうか。 Iターンに限りませんが、よく聞かれるUターン、Iターン、Jターン就職・転職にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

Iターン就職や転職を検討するならIターンとは何かを正確に理解しておくことが大切です。 そこでこの記事ではIターンとは何か、Iターンのメリット、デメリットは何か、更には実際のIターン就職や転職を果たした方々の体験談など、Iターンについて詳しくご紹介して参ります。
この記事で分かること
  • Iターンとは何か?
  • なぜIターンが必要なのか
  • Iターン就職・転職のメリット
  • Iターン就職・転職のデメリット
  • Iターンを成功させるには
  • Iターン就職・転職を成功した方の口コミ

Iターン転職とは?

◯◯ターンという言葉は求職者の方々が就職や転職によって移動する方向を、◯◯の部分に入るアルファベットの字形で表す言葉です。

そのため、Iターンは「I」というアルファベットに着目すれば理解しやすくなります。

Iターン転職の意味

Iターンとは「I」という直線的字形からわかるとおり、自分が生まれ育った地域から、それとは異なる地方へ直線的に一方向へ就職や転職することを指します。 ただし、大都市圏への就職や転職はIターンとは通常言いません。 Iターンは一般的に自分が生まれ育った地域と人口などの規模が変わらない、もしくは小さい地域へ就職や転職を果たす場合のことを言い、おもに都会から地方へ移住することを意味します。

Iターンの具体例

ではIターンでの就職や転職を具体例を確認してみましょう。

  • 東京生まれ・育ち → 東京の大学に進学 → 静岡県の企業に就職

東京→静岡と距離としてはそれ程離れていませんが、このケースはIターン就職そのものです。

  • 長野県生まれ・育ち → 長野県の企業に就職 →  栃木県の企業へ転職

この場合も移動は長野県→栃木県ですのでIターン転職となります。

  • 香川県生まれ・育ち →香川県の大学に進学 → 大分県の企業への就職

この場合も東京のケースと全く同じであり、Iターン就職となります。

よく「東京で生まれ育った人が就職や転職で地方県へ行く場合をIターンという」っていう説明を見かけるんだけど、そうとは限らないの?
東京から地方に限定した定義は正しくありません。 具体例でも紹介したとおり、地方県から地方県へと就職する場合も「Iターン」となります。 しかし、Iターンには一定の法則があります。 それは、一般的に「今住んでいる所より地方に移住する」ということ。 今の住環境よりも都会に行くことをIターンとは呼びません。
じゃあ、もちろん地方の県から東京以外の大都市圏、例えば大阪や名古屋などの企業へ就職や転職した場合も「Iターン」とは言わないんだね。
そうですね。自分の故郷より人口などの規模で上回る地域へ移動する場合は、通常Iターンとは言わないと理解しておいてください。

なぜ今、Iターンが積極的に支援されているのか

現在、日本の農村・漁村などでは高齢化や過疎化が進み、深刻な状況に陥る地域が増えています。これ以上の人口減少を食い止めるため、各都道府県の自治体が地域活性化(町おこし)に乗り出しているのです。 地元の農協や林業、漁業組合とタッグを組んで就労の場を増やし、移住者が技術の習得をしたり安心して働けるようにフォローアップの体制を整えています。 就職の斡旋のほか、住宅の提供や家賃補助、教育費、医療費の控除、子育て支援など様々なサービスが受けられるようにしてIターン支援に取り組んでいます。

Iターン転職した理由ベスト10

Iターンによる転職理由を図解

 

Iターン転職を実行した方はどのような理由からIターン転職に至ったのか・・・ 当サイト編集部においてIターン転職を果たした約100名の20代から50代の現役社会人の方々を対象にアンケート調査を実施したところ、次のような結果が得られました。(2017年3月段階・複数回答可)) Iターン転職に至った理由のアンケート結果のグラフ ・1位:地域経済や産業の活性化に貢献できるから (25%) ・2位:自然環境が豊かな地域で生活したいから (24%) ・3位:自分がやりたい仕事がその地域の地場産業だったから (22%) ・3位:移住先がとても好きだったから・好きになったから (22%) ・5位:都会暮らしが嫌になったから、疲れたから (19%) ・6位:子供の教育環境として良いと考えたから (17%) ・6位:地元自治体や転職先から住居を格安で提供してもらえたから (17%) ・8位:その地域に知人または支援者がいたから (16%) ・9位:農業に取り組みたかったから (14%) ・10位:生活したことがない地域で暮らしてみたかったから(12%) ※その他(選択肢10項目で計34%)

複数回答だからか、突出して多い回答はないね。 でも、見る限りネガティブな理由は5位の「都会暮らしに疲れた」くらいしか見当たらない。
6位の「地元自治体や転職先から住居を格安で提供してもらえたから」 というのはリアルな本音ですね。実際、住居を確保しなければ転職どころではないですから
Iターンの相談会バスツアーに参加すれば、担当者から住居などの情報を知ることができるかも知れないよ

Iターン転職をした人のSNSの意見

IターンやJターン先として人気の県とは?

Iターンで人気の県を図解

IターンやJターンは自分の故郷を起点として、故郷以外の地方へ移住することが前提となりますが、では故郷以外の地方としてどんな都道府県が選ばれる場合が多いのか、ランキングデータをご紹介します。

地方移住の希望先に関するアンケート・人気ランキング結果(2016年)

  • 1位:山梨県
  • 2位:長野県
  • 3位:静岡県
  • 4位:広島県
  • 5位:福岡県
  • 6位:岡山県
  • 7位:大分県
  • 8位:新潟県
  • 9位:長崎県
  • 10位:宮崎県

このランキングは認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」(本社東京都)が2016年に実施したアンケート結果です。 アンケート対象者となったのは同NPO法人が東京都で運営している「ふるさと暮らし情報センター」の新規来場者で、有効回答数は約6,800件です。 東京都の施設で実施されたアンケートですので、具体的な割合は不明ながら東京またはその近郊に居住している方々の割合が高かったと思われます。

上位ベスト3では近県志向が顕著

この三県はまあ皆さん納得ですよね!

東京やその近郊在住者の方が多いと仮定した場合、山梨は東京と隣接していますし、長野は埼玉、静岡は神奈川を挟んでいるだけですのでベスト3だけをみれば近県志向が伺えます。

4位以降では西日本志向が影響

ところが、4位以降に目を向けると広島、福岡、岡山など遠方の西日本志向が顕著です。 中でも九州地方はベスト10の内4県を占めています。

上位3位から伺える近県志向とは正反対とも言える傾向ですが、ベスト10から言えることは関東地方の隣接県と九州を中心とした西日本エリアの人気が高いということです。

これら地域へ就職や転職を検討している方々は、早め早めの準備や対策に力を注ぐことが大切だと言えます。

Iターン転職のメリット

Iターンによるメリット

Iターン就職には次のようなメリットとデメリットがあります。Iターン就職を検討する場合には、どうぞご参考にしてください。

新鮮な気持ちで仕事に臨める

転職によって勤務先が変わったとしても住環境が変わらない場合には、生活面ではそれほど大きな変化は生まれません。 Iターンのメリットと言えるのが、今まで住んで生活したことがない地域で仕事と生活をスタートさせることにより、長期間新鮮な気持ちで仕事や生活に臨めることです。 見るもの、聞くものが初めてという機会がしばらく続きますので、生活でも仕事でも当面はマンネリ化と無縁でいられます。

緑や自然に囲まれた環境で生活できる

都会から地方県へのIターンで特に実感できることですが、自然環境が豊かな場所で生活できることも大きなメリットです。 例えば東京に住んでいた時はずっと花粉症に悩まされてきたが、地方県に移住した途端、花粉症が治まったといった例はよく聞かれる話です。 アスファルトとコンクリートばかりの都会では味わえなかった緑豊かな環境の中で生活すれば、都会特有の病気やストレスからも解放される可能性も大いに高まります。

人混みによる混雑や通勤ラッシュが少ない、またはない

地方県、特に県庁所在地以外の都市や町村に住んだ場合には、都会の名物と言える人混みや混雑する場所が大変少なくなります。 そのため、仮に通勤で電車を利用したとしても、「通勤地獄」と揶揄されるようなひどい混雑に悩まされることはまずありません。 また地方ではマイカー通勤が主流となっている場合も多く、そうした地域であれば電車に立って長時間揺られる心配もなく、渋滞にもあまり悩まされることなくマイカーで快適に通勤することもできます。

家賃をはじめとした物価が安いために暮らしやすい

生活費の中で1/3以上を占める大きな支出となるのが家賃ですが、都会と比較した場合、地方の家賃は格段に安いため、それだけでもかなり生活が楽になります。 また、地方は都会より地産地消が進んでおり、食材なども安く入手できます。 それらの結果、都会で働く場合よりゆとりのある生活を送れます。

Iターン転職のデメリット

Iターンのデメリットを図解

 

年収がダウンする場合もある

やむを得ない点ですが、地方の県は就職先そのものが都会より圧倒的に少ないこともあり、仮にIターン転職が果たせたとしても、年収ダウンを覚悟しなければならないケースの方が断然多くなります。

Iターンには生活費が安くなるため暮らしやすいというメリットがありますので、年収ダウンによって著しく生活が苦しくなるということもあまりありません。

しかしながら自由に使えるお金が減ることは間違いなく、その点は大きなデメリットと言えます。

都会と比較した場合には生活が不便な面もある

都会ならコンビニはいくらでも徒歩圏にありますし、映画館やカラオケ、遊技場といった娯楽施設、あるいはスポーツジムやカルチャースクール、学習塾なども近場で簡単に見つけることができます。 ところが地方ではコンビニが徒歩圏にないという地域が珍しくありません。 またカラオケなどの遊戯施設やスポーツ施設等を利用したい場合には、近隣にないため遠方までかなり時間をかけて移動しなければならなくなります。 そのため、利便性や刺激が乏しい生活になることを覚悟する必要があります。

その地方独特の慣習や文化もあり、それらに馴染めない場合もある

地方には地方独特の文化や風習などがあります。 そうした風習などを知らないために、地元の方々にとっては失礼にあたる行為を自覚できないまま行ってしまい、地元の方々の感情を損ねてしまうことなどがあります。 また、その地域の祭りや催しに参加しないと、近所付き合いに支障が生じる場合もあります。

地方独特の慣習や近所付き合いについて、都会から地方へIターンした方々がなかなか馴染めないことが原因で生活が嫌になり、再び都会に戻ってしまうケースも決して少なくありません。

職種やポストが限られているため、キャリア形成という点では不利に働く

地方は職場の数そのものが限られていますので、都会と比較すれば職種やポストも限られています。 そのため、様々な職種やポストを経験することでキャリア形成を図ることが難しくなります。 Iターン先にずっと骨を埋める覚悟であるならこの点はそれほど大きなデメリットにはなりませんが、キャリア形成の一つの機会として捉え、次の転職機会を通じてキャリアアップを図るつもりなら、Iターンはマイナスに働く可能性が高くなります。

SNSではこんな意見も

成功者のIターン方法

Iターン転職をどのように果たしたか・成功者が語るその方法とは

Iターン転職を果たした方はどのような方法を利用してIターン転職を実現したのか、その方法について成功者の方々が実践した方法をご紹介します。

利用度ナンバーワンはハローワーク(web版)」

ハローワーク Iターン転職を果たした方々へのアンケートを通じてわかったことは、ほとんどの方が複数のルートや方法を通じて転職先探しに努めていたということです。 その方法として全ての方が利用したと回答していたのが、ハローワークのインターネットサービスです。 ハローワークは無料で求人情報を登録できますので、中小零細企業を含めた特に地方の企業の利用度が高いことで有名です。 しかしながらハローワークの欠点として、それほど求人意欲がない企業や人材は必要としているものの、正社員を雇える体力がない企業、場合によってはブラック企業などが登録されている場合も少なくありません。 そのため、ハローワークをメインに転職活動を行ったという方は限られていました。

ハローワークインターネットーサービス

Iターン転職を果たしたほとんどの方はハローワークを利用していたものの、サブでの求人情報収集という位置付けに留めていた方が多かったようです。

地域密着型の転職エージェントと大手総合転職エージェントを併用

Iターン転職を果たした方が利用したものとして、ハローワークに次いで多くの方が回答していたのが「転職エージェントの活用」です。 転職エージェントの活用方法として特徴的だった点は、一社に絞って利用していたケースが殆どなく、大半のIターン転職成功者が複数の転職エージェントを利用していたということです。

その組み合わせで最も多かったのがマイナビエージェントやdoda(デューダ)といった大手総合転職エージェントと、Iターンを志向している県に密着して転職支援サービスを行っている地元の転職エージェントという組み合わせです。

この理由として、それぞれ次のような理由があげられます。

大手総合転職エージェントを利用した理由

  • 大手であれば地方にも支店や拠点などを有しており、地方であっても求人企業とのネットワークを有していることが期待できるから
  • 東京や大阪等の大都市圏の企業で経験を積んだ人材を欲している地方の求人企業が好んで利用しているから

地域密着型の地元転職エージェントを利用する理由

  • 地域に根ざしているため、地元企業に精通していることや地元での強固なネットワークを有していることが期待できるから
  • 地域経済の活性化を重視している経営者は総合エージェントより、地元転職エージェントを利用している場合が多いから

要はそれぞれに強みがあることと、求人企業の立場で考えた場合にはニーズの違いから両方の転職エージェントではなく、どちらか一方を選んで利用している可能性が十分考えられるからです。 両方の転職エージェントを利用すれば求人情報としての網が広がることが期待できるため、大手と地元の両転職エージェントを特に利用している方が多かったという訳です。

転職エージェントに登録したのなら、そのエージェントが開催している転職イベントはマメにチェックしておきましょう。 地方に特化したブースで各自治体のIターン情報がGETできるかも知れません。

Uターン・Iターンに人気の転職サイト「doda」

doda(デューダ)

年代20代~30代雇用形態正社員・契約社員・その他
対象エリア全国(海外を含む)
業界SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務公務員/教員その他
おすすめ度
ポイント
  • 土日祝休みの求人は業界トップレベル
  • 大手企業や年収500万以上の求人も多数
  • 研修制度で未経験でも安心

Iターン転職に最適なサイトとして名前が挙がっていたのが大手転職サイトの「doda」です。

dodaは地域密着型のエージェントサイトではありませんが、大手ゆえに地方の求人が非常に多くその地域に対応した専属エージェントもいます。

何よりも定期的に開催される転職フェアに地域の企業がよく訪れていて、直接話を聞く事ができるのでIターンには非常に高い適性を持っているのです。

その地域に対応したエージェントならUターン、Iターンにも理解があり、転職ノウハウも築いてきているのでIターン転職を目指している方にとっては十分検討に値するサイトと言えます。

無料登録するだけでも求人の確認などはできるので、UターンやIターンに興味のある方は登録だけしておいても損はないでしょう。

公式サイト:https://doda.jp/

ニッポン移住・交流ナビの活用

地方県への転職情報というより「田舎への移住を実現」することをメインコンセプトとして一般社団法人移住・交流推進機構が各自治体と協力しながら運営しているサイトが、「ニッポン移住・交流ナビ」です。 ニッポン移住・交流ナビニッポン移住・交流ナビ) こちらのサイトを利用したという方は、緑に囲まれた生活環境や田舎暮らしを実現したいという生活環境重視型のIターン転職者や、地域経済活性化に貢献したいというIターン転職者の方々が数多く利用していました。

「地域おこし協力隊」という選択肢も

地域おこし協力隊 ニッポン移住・交流ナビではプロジェクトとして「地域おこし協力隊」を募集しています。 地域おこし協力隊とは主に過疎化が進んでいる地域自治体の有期雇用職員となって、地域のPRや街興しイベントの企画、運営などに携わる仕事を行う臨時スタッフのことです。

有期雇用であるため、Iターン先の地域へ「正社員として転職」ではなくなりますが、地域経済や産業の活性化に直接貢献できる上、地元自治体が住居を無料で提供してくれるなど、その期間内はかなり恵まれた条件で働くことができます。

その点に着目し、実際地域おこし協力隊としてIターン転職し、地域おこし協力隊の任期期間中に当該地域での起業や就職先探しを行う予定という方もいました。 地域経済に貢献したいという意欲を持ってIターン転職を検討している方にとっては、地域おこし協力隊への応募も一つの有力な選択肢になると言えそうです。

地域おこし協力隊とは

総務省が推進する「地方再生」政策の一環。

 地域おこし協力隊は、地方への人の流れを創ることを目指し、地方自治体が、都市部の人材を過疎地域や離島などの新たな担い手として受け入れ、地域力の充実・強化を図る取組です。 都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住した「若者」、「ヨソモノ」、「女性」の隊員たちが、新しい感性や刺激を地域に持ち込み、全国各地で活躍しています。

Iターンしたい県内エリアの各自治体HPによる情報収集

自治体ホームページは必見 Iターン転職を果たした方々が異口同音に「重視していた」と答えていたのが、Iターン転職を目指した地域の自治体ホームページです。 地方自治体は住民の高齢化や人口減少に悩んでおり、ほぼ例外なく自治体地域への移住促進政策へ取り組んでいます。 自治体がホームページなどを通じて提供している「住まい」や「補助金を通じた移住時の生活支援」に関する政策情報は決して軽視できません。

【具体的な事例】 北海道三笠町 : 家賃を最大3万円、60ヶ月にわたって支給 福岡県芦屋町 : 民間の賃貸住宅を借りた場合、最大72万円を補助 宮城県南三陸町: 新規就農者に最長5年間、年間150万円を支給 北海道南富良野町:地域に住む子供が大学を含めて就学中であるなら通院も入院も22歳まで医療費の個人負担分を町が肩代わりしてくれる※医療費支援
年収だけを考えればダウンになってしまうかも知れないけど、自治体の支援策によって生活費の支出が大きく緩和されることで、逆に生活にゆとりが生まれそうだね。
つまりIターン転職では転職先の年収だけで生活設計を考えるのではなく、地方自治体の生活支援策を加味した上で検討することが大切なのです。

尚、こうした情報は各自治体のホームページだけでなく、さきほどご紹介した「ニッポン移住・交流ナビ」でも紹介されていますので、両者を並行して活用すれば自治体による魅力的な移住促進策をより発見しやすくなります。 Iターン転職は職場探しだけでなく、「住」を中心とした生活環境の確保も同時並行で取り組んでゆかなければなりません。 その際、頼りになるのは地元の不動産屋ではなく、移住促進を熱心に推めている地元の自治体なのです。 地方自治体が提供している移住者への支援策情報にもアンテナをはって、積極的に情報収集することがIターン転職成功の鍵となります。

Iターンを果たした方々の感想・口コミ体験談をご紹介

40代にして田舎の新天地で再スタート

(40代男性)
「40代にして一大決心。第二の故郷を見つけた思いです」
「都会暮らしを続けることに少々苦痛を感じていたところ、子供が寮のある学校へ進学したことを契機に田舎の新天地で再スタートを切りたいという思いが強まったため、40代にしてIターン転職することを決断しました。 家内はそれほど反対しませんでしたが、就職口が見つかるかどうかを一番心配していました。 そこでIターンに強い転職エージェントを利用することにしたのですが、期待通り転職エージェントが頑張って職場を探してくれたお陰で、この歳ながらまずまずの条件で転職先を見つけることができました。 転職後ですが、もともと田舎暮らしに憧れの気持ちがあったからかも知れませんが、田舎暮らしにはすぐに馴染めましたね。 強いていえば病院が住んでいる場所からかなり遠いことが不安だったのですが、都会と違って渋滞に悩まされることなく移動手段として車が利用できますので、今のところそれほど不便は感じていません。 また田舎は山の幸、海の幸に恵まれており、地元の食材は美味な点がたまりません。 しかもこうした海の幸、山の幸を地元の方がおすそ分けとしてただで譲ってくれる機会も大変多く、有り難い限りです。 地元の方々ともすっかり打ち解け、都会で働いていた頃よりストレスを感じる機会も圧倒的に減りました。この地にIターンして本当に良かったと思います。」

地方自治体が募集していた町興し事業に興味

(30代男性)
「子供の教育を考えたら・・・そのまま暮らし続けることはできなかった」
「私はある地方自治体が募集していた町興し事業に大いに関心がわき、渋る妻を説得してその地へ東京からIターン転職を果たしました。 私も妻も我が子も地方暮らしの経験は全くなく、移住した当初は戸惑うことばかりで、不慣れな生活に対するストレスから妻と時々衝突することもありました。 ところが「住めば都」とよく言ったもので、その地で生活しているとだんだんと生活にも慣れてきますし、都会では味わえなかった自然環境を満喫できることなどから、徐々に暮らしが快適になってきました。 子供は川遊びや裏山での昆虫捕りに夢中になり、妻も地元の方々にすっかり溶け込み、あれほど反対していたのに、私以上に田舎暮らしが好きになっていました。 そんなこんなで順調に7~8年ほど過ぎ、このままずっとこの地で暮らすことになるだろうと思った矢先、子供の教育問題という大きな壁にぶつかることになりました。 子供は中高一貫の私立中学に進学して勉強したいと言い出したのです。 周囲には中学受験の学習塾はもとより、学習塾そのものがありません。頼れそうな家庭教師もいません。 随分と悩みましたが、親としては子供の希望を叶えて上げたいという思いが勝り、再び東京へと舞い戻ることになりました。 Iターン転職を考える方にお伝えしたいのは、自分が良くても子供は別だということです。子供自身の未来や可能性を切り開くためには一定の教育環境が必要だということです。 家族を持っておられる方は、長期的な視点をもってIターンを検討した方が良いと思います。」

Iターンのまとめ

まとめ

  • Iターンとは現在住んでいる場所から直線的に一方向へ移住すること
  • 基本的に都会から地方へ移動することを指す
  • 少子高齢化や過疎化対策のため、各都道府県が積極的にIターン支援策を打ち出している
  • Iターンのメリットは良い環境で働けること、地域の物価が安いことなど
  • Iターンのデメリットは生活が不便になること、最低賃金が低く年収がダウンする可能性
  • 年収的にはダウンすることもあるが自治体の支援によってはプラスになることも
  • Iターン情報はハローワークや各自治体の広報ページからも積極的に集めること
  • Iターン転職は大手と地域密着型、双方の転職エージェントを活用すべき
Iターンにおすすめ大手転職エージェント
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