薬剤師のキャリアアップ!年収アップを実現するには

薬剤師のキャリアアップ
薬剤師としてキャリアアップしたいと考えている人の中には、今より収入アップを目指したいとの思いを抱えている人も多いのではないでしょうか。引く手あまたといわれる薬剤師の世界で、働き方は以前に増して多様化しています。
今回はこの記事で、薬剤師としてキャリアアップするとともに年収アップも実現するための選択肢についてご紹介します。

薬剤師がキャリアアップで収入を上げる方法

職場内のキャリアアップを目指す

薬剤師として働く中で収入アップにつなげる方法のひとつは、職場でのキャリアアップです。店長やマネージャーなど管理職ポストに昇進することで、今より収入を上げることができるでしょう。企業に勤務している場合は、成果を上げることで高収入につなげる方法もあります。

資格やスキルアップで収入につなげる

資格やスキルを評価してもらえる環境なら、専門資格を取得することがキャリアアップや収入を上げることに役立つでしょう。

薬剤師の資格は十分強みになりますが、専門性を高める資格も数多くあるからです。中でも管理薬剤師の資格は、収入アップにつながりやすい資格といわれています。管理薬剤師は薬剤師の管理職ともいえる資格です。ほかの薬剤師を束ね、レセプト管理や受発注、労務管理、MRとのやり取り、面接対応などを行います。

その他、患者さんから漢方やサプリメントについて聞かれることが多いのであれば、漢方認定薬剤師やサプリメントアドバイザーの資格を取り、それぞれのスペシャリストになる方法もあります。

認定薬剤師や専門薬剤師の資格は、薬剤師の資格と異なり、更新制が多いです。資格維持のために最新知識を学ぶことになり、転職する際にも効果を発揮することになるでしょう。

認定薬剤師や専門薬剤師の一例
  • 研修認定薬剤師
  • 認定実務実習指導薬剤師
  • 小児薬物療法認定薬剤師
  • 漢方・生薬認定薬剤師
  • がん専門薬剤師
  • 腎臓病薬物療法専門薬剤師
  • 感染制御専門薬剤師
  • 精神科専門薬剤師

勤務地を変える

薬剤師の収入には地域差も出やすいです。キャリアアップとともに収入も上げたいと考えるなら、勤務地を変えるのも手段のひとつとなるでしょう。

一般的に東京で働く場合に比べ、東北や中四国地方のほうが、月収が高い傾向にあるといわれています。都市部だけで見ても東京より大阪、大阪より名古屋のほうが平均月収は高いようです。

もちろん全ての例が当てはまるとは限りません。ですが、地方は薬剤師の需要があっても人材不足のケースが多いため、給料が高めに設定されやすいようです。転職の際は地方都市やU・Iターンなども視野に入れてみるのもいいかもしれません。

転職する

思い切って転職することも、今よりキャリアアップし、収入を上げる効果的な方法です。実際、今より給料をアップし、生活水準を上げたいとの理由で転職を行う薬剤師は多いです。

薬剤師の業務内容は多岐にわたり、勤務先も多様化しています。例えば病院、調剤薬局、ドラッグストア以外に、近年は公共施設や化粧品メーカーやサプリメントメーカー等でも募集していることがあります。今まで以上に転職の選択肢はひろがっているといえるでしょう。

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年収アップの可能性がある市場価値の高い職種も

薬剤師の資格が活かせる仕事の中でも治験業務に携わるCROやCRC、CRA、SMOなどは市場価値が高い職種といわれています。

CRO(Contract Research Organization)とは

CRO(Contract Research Organization)は、製薬会社が医薬品開発のために行う治験業務を受託・代行する企業や機関をいいます。

CRC(clinical research coordinator)とは

CRC(clinical research coordinator)は治験コーディネーターのことで、被験者のケアをしつつ、治験業務がスムーズに進むようサポートする仕事です。一方CRA(Clinical Research Associate)は臨床開発モニターのことです。別名「モニター」といわれ、薬の候補である化合物が人にも有効なのかリサーチしたり、治験がきちんと行われるようチェック・指導するのが主な仕事です。

SMO(Site Management Organization)とは

SMO(Site Management Organization)は治験実施施設管理機関で、治験を実施する医療機関の各種事務手続きや医師業務を支援する企業をいいます。

CROなど職種によっては、キャリアや勤続年数次第で年収1,000万円をこえる場合もあるようです。思い切ってキャリアチェンジをすることにより、大幅な年収アップにつながることもあるでしょう。

治験業務に携わる仕事は社会貢献度が高いのはもちろん、企業としても福利厚生が充実しているケースが多いです。

薬剤師のスキルを活かせるキャリアチェンジ

転職をする場合、キャリアや収入だけでなく、薬剤師としてのスキルを活かす仕事やスキルアップするためにキャリアチェンジするのも選択肢のひとつです。

例えば

  • 研究・開発職
  • DI業務
  • 治験コーディネーター
  • 薬事申請等の職種

などです。「薬剤師=調剤業務」の枠を超え、薬剤師の資格を活かしながらキャリアを積むのもひとつのプランとなるでしょう。

DI業務とは、DIは治験や臨床試験などのデータを収集・管理し、医師や看護師、患者などに情報を提供する仕事です。治験で見つからなかった副作用が判明したときは、厚生労働省や製薬会社と情報共有することもあります。

薬剤師が働ける場所

調剤薬局

調剤薬局は薬剤師にとって最も一般的な勤務先です。主な仕事内容は、処方箋を元にした調剤や服薬指導、お薬手帳を確認して薬歴管理を行うことです。

調剤薬局でキャリアアップを考える場合は、管理薬剤師や薬局長、複数店舗を管理するエリアマネージャーを目指すことが収入アップにもつながるでしょう。大手の調剤薬局だとさまざまなキャリアパスが用意されていることがあります。キャリアプランに合わせた勤務先を見つけることが大切です。

転職を検討する場合は、早いうちから総合門前で働くほうがベターです。調剤薬局の場合は特定の科目だけ扱う薬局に比べ、総合門前のほうが転職しやすい傾向にあるからです。単科の場合扱う薬品数が300~500種類程度ですが、総合門前の場合3,000種類ほど扱うこともあるためです。

大型病院の門前薬局

調剤薬局の中でも扱う薬の種類が多く、新薬を扱うこともあるのが、大型病院の門前薬局です。大型病院は午前中に診療が集中することが多く、朝は忙しい傾向がありますが、その分時間通りに終わることも多いようです。土曜日の外来を休診にしている病院であれば、土日はしっかり休めるでしょう。

クリニックの門前薬局

クリニックの門前薬局は、クリニックと連携し、医師ともコミュニケーションを取りながら服薬指導を行います。比較的一人ひとりの患者とじっくり向き合いやすいのが特徴です。

クリニックは診察が午前と午後に分かれることが多いため、門前薬局も午前と午後とで2~3時間の休憩時間がとれることが多いです。一方で、就業時間が規定通りに終われないことは多々あるでしょう。

一般的にクリニックは受付時間を過ぎても対応することが多いため、薬局も最後の患者の診察が終わるまで閉めることができないからです。

面対応薬局

面対応薬局は、特定の診療科目や医療機関に左右されず、さまざまな種類の処方箋に対応するのが特徴です。どんな処方箋が来るか想定しづらいことから、ジェネリックを取り扱っているケースが多い傾向もありますが、薬剤師として多くの経験を積むことができるでしょう。

また、面対応薬局は比較的商店街や駅チカの立地にあることや、ドラッグストアと併設し、営業時間を長めにして対応することも多いです。

病院

病院も薬剤師の資格が活かせる職場のひとつです。病院薬剤師の業務も主に調剤、製剤業務です。ただ、病院薬剤師の場合、調剤が外来患者と入院患者とに分かれ、入院患者の場合は注射剤の調剤もあるのが調剤薬局との違いです。

製剤業務は治療上の必定に応じて、一人ひとりの患者に合わせた調製を行うことです。薬学的な知識以外に、疾病についての知識も求められます。

比較的大きな規模の病院であれば、病棟服薬指導の経験を積める可能性も高いです。病棟服薬指導はカルテを元に医師や看護師と打ち合わせを行った上で、指導にあたることです。退院時は退院後の服薬指導も行います。

入院患者が持参した薬が院内で対応していない場合、医師に薬の処方について提案することもあります。実際患者が服薬したあと、どのように変化したかを知ることができる分、調剤薬局より深く薬物治療に関わることができるでしょう。

その他、病院によってはチーム医療やDI業務、TDM(薬物治療モニタリング)などに携わることもできます。チーム医療は医師や看護師をはじめ、関係する複数の医療職が患者の状態に合わせ、チームでケアにあたることをいいます。薬剤師は薬の専門家としてチームに参加します。

一般的に、病院薬剤師として最もキャリアアップした場合の地位は薬剤部長になります。薬剤部長になるには、さまざまな病棟での経験を積む必要があります。

ドラッグストア

薬剤師はドラッグストアでも安定したニーズがあります。ドラッグストアの場合調剤以外に、人手不足の際はレジ打ち、品出しなどの業務を行うことも多いです。一般的に営業時間が長いため、シフト制での交代勤務になるケースも多いです。立地によっては繫華街で土日が忙しく、平日しか休みが取れないこともあるでしょう。

一方で、ドラッグストアは年収600万円を超える求人も多く、店長クラスなら700万円程度と、比較的高給与の傾向にあるのが特徴です。ドラッグストアの場合、、薬局長や店長などを目指すのが一般的なキャリアパスです。その他、店舗から離れ会社の本部で商品開発や教育担当、海外事業の展開など、薬剤師の資格にとらわれず働くという選択肢もあります。

製薬会社

薬剤師の資格を活かす職場として、製薬会社も選択肢のひとつです。仕事内容は企業によって異なりますが、MRやDI、研究開発などが主な職種です。

MR(Medical Representatives)は医療情報担当者のことで、薬事申請を経て承認された薬品を適正使用するため、医師等に製品の情報提供をするのが主な業務内容です。MRの場合、年収1,000万円以上になることもあります。

製薬会社の中でも、新薬の開発などに携わる研究開発職は、高い知識や専門性を求められるのが特徴です。薬剤師の中でも憧れる人が多い仕事のひとつです。

公的機関

学校薬剤師

薬剤師の活躍の場は公的機関でも見られ、学校もそのひとつです。学校薬剤師の主な仕事内容は、プールの水質検査など、衛生面のチェックや管理を行うことです。子どもと関わる仕事がしたいと考えている人にとっては、やりがいのある仕事といえそうです。

ただ、学校薬剤師は非常勤で、年に数回程度の勤務になるケースが多いです。学校薬剤師のみで生計を立てるのは難しいかもしれません。

刑務所薬剤師

刑務所も、調剤業務を担当する薬剤師を募集していることがあります。国家公務員薬剤師の一種なので、福利厚生が充実していて残業がほとんどないのが特徴です。

刑務所薬剤師の仕事は、一般的な薬剤師とほとんど変わりません。しかし、受刑者によってはアルコール依存症や薬物依存症などのケースもあるため、通常の薬剤師の仕事では扱わない薬を調合する機会もあるようです。

公務員薬剤師

薬剤師の資格は、公務員として活かすこともできます。薬剤師の中でも安定性が高く、全体的に福利厚生が充実しているのが公務員薬剤師の特徴です。国家公務員の場合は、厚生労働省役員となり、薬事行政に携わることも可能です。

地方公務員として働く場合は、各都道府県の自治体に所属し、害虫駆除やシックハウス検査、温泉の許可を行ったり、薬局・薬品メーカーへの立ち入り検査や指導を行うなどが主な業務です。保健所での食品衛生監視員、環境衛生監視員として働くことや、消費者支援センターで相談業務に就くこともあります。医療関係の仕事に就くのであれば、公立病院で調剤・服薬指導を行う選択肢もあるでしょう。

在宅薬剤師

高齢化社会の現在、在宅薬剤師の需要も高まっています。在宅薬剤師は調剤業務のほか、在宅医療・介護をしている患者の自宅に訪問し、服薬指導・管理を行うのが主な仕事内容です。時には老人ホームに訪問して調剤や、医薬品の正しい服用方法を伝えることもあります。

在宅薬剤師もチーム医療を担う一翼です。今後、在宅医療の割合が増えると予想される中、ますますニーズが高まる職種といえるでしょう。

薬剤師の給与の相場

年代別に見る薬剤師の給与相場

剤師の給与は勤務地・勤務先によってさまざまで、経験によっても変動します。参考程度ですが、一般的な薬剤師の給与相場は、年代別で見ると次の通りです。

  • 20代:約420万円(月収30万円前後)
  • 30代:約560万円(月収40万円前後)
  • 40代:約630万円(月収45万円前後)
  • 50代:約700万円(月収50万円前後)

なお、年収相場はボーナス2か月分を想定した月収14か月分で計算しています。

働き方による給与の違い

薬剤師は正社員以外に、派遣やパート・アルバイトなどの働き方もできるため、給与相場もそれぞれ異なります。

派遣薬剤師の時給相場:時給3,000円~4,000円程度

一般的な派遣の時給相場は、時給3,000円程度ですが、薬剤師不足の地域では、時給4,000円以上になるケースも多いようです。派遣の場合、派遣会社が職場との間に入ってくれるので、トラブルがあった際や人間関係で悩んだ場合なども解決しやすいのがメリットといわれています。

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アルバイト・パート薬剤師の時給相場:時給2,000円程度

家庭と仕事との両立を考えている人はアルバイト・パートで働くケースも多いです。アルバイト・パートは時給2,000円程度といわれています。

アルバイト・パートで働く場合は、残業が少なかったり、スポット的に働くことや、掛け持ちもしやすいのがメリットです。子育て・介護を抱えている人もワークライフバランスが取りやすいでしょう。異なる職場を掛け持ちし、さまざまな分野を学びたい人が選択するケースもあります。

ただし、正社員に比べ交通費が出ない、福利厚生が受けられない、期間雇用で仕事の保証がなく不安などのデメリットがある場合もあります。勤務先は慎重に見極める必要があるでしょう。

一方、正社員を時給換算した場合は、ボーナスや残業を含めて3,000円程度といわれています。派遣と同程度と考えられますが、福利厚生面の充実やある程度雇用が保証されるのがメリットです。

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勤務場所によっても収入は変わる

薬剤師の給与は勤め先によっても変わります。一般的な勤務先ごとの平均年収は下記の通りです。

薬剤師の勤務先別平均年収
調剤薬局 約550万円
病院薬剤師 約480~650万円
ドラッグストア 約550~700万円
企業薬剤師 約600~800万円
学校薬剤師 約5~15万円
刑務所薬剤師 約400~500万円
公務員薬剤師 約550万円
在宅薬剤師 約450~600万円

キャリアやスキルで高年収を実現できる

同じ薬剤師でも、管理薬剤師の資格を取得すると、一般的な相場に比べ毎月4~5万円程度プラスになるケースが多いといわれています。勤務場所によっては年収が、約600~800万円程度になることもあるようです。

企業の場合は、研究や品質管理職にキャリアチェンジすることや、資格取得やスキルアップによって1,000万円以上の高年収が実現することもあります。年収アップを狙うのであれば、積極的にキャリアチェンジやスキルアップをするのも効果的な手段といえるでしょう。

薬剤師のキャリアプラン

薬剤師は転職回数の多い職種

数ある職種の中でも薬剤師は比較的転職回数の多く、派遣やパートといった非正規の働き方が好まれる傾向があるといわれています。

薬剤師が転職する理由のひとつには、職種によって給与相場に幅があることが影響していると考えられます。今の給料に不満があり、収入をアップしたいと考えるからこそ、キャリアアップを目指す人も多いのでしょう。

給与の問題以外にも、業務のルーティン化から転職をする人もいます。薬剤師は専門性が高い仕事ですが、単純作業も多く、一つの職場で長く勤めると業務がマンネリ化する傾向があるためです。転職して違う現場で専門性を高めたり新しい知識を得ることで、思い描くキャリア形成実現にも近づけるでしょう。

例えば単科の薬局から総合門前薬局に転職すれば、扱う薬品数も多くなり調剤や服薬指導も変わるため、十分キャリアアップが可能です。病院へ転職すれば、臨床経験を積むことができますし、企業へ転職すれば、最新の薬学知識を身に着けることもできるでしょう。

転職歴は多すぎれば当然不利

転職者が多い薬剤師ですが、あまりに転職回数が多い場合は採用に響くケースもあります。一般的に3回以上転職している人は採用で不利になりやすいといわれています。その他、1つ目の勤め先から次に移るまでの期間が短い場合も、面接で理由を聞かれる可能性が高いです。

キャリアプラン形成における薬剤師の強み

薬剤師は専門資格なので結婚や妊娠など人生のターニングポイントで働き方を変えても職場が見つかりやすいのも強みです。

薬剤師は、給料が残業時間に見合わないと待遇に不満を感じた場合や、人間関係のトラブルや、急な勤務時間の変更、異動などに対応できないことが転職理由になることも多いです。ですが、転職先の選択肢が多い分、比較的スムーズに働き口が見つかりやすいでしょう。

常にニーズがあり、幅広い年代で転職が可能

薬剤師は現在不足傾向にあり、市場価値は高いのが特徴です。企業規模にもよりますが、20~50代まで幅広く募集が見られ、年齢がネックになることも少ないといわれています。長く続けられる専門性の高い仕事といえるでしょう。

とはいえ、地域によっては調剤薬局やドラッグストアの求人数は安定していても、病院や公的機関で働きたい場合は、なかなか求人が出ないこともあります。

生活スタイルの変化にあわせて働き方を変えられる

同じ薬剤師として働いていても、人それぞれ管理職を目指す人もいれば、家庭を優先したい人、ワークライフバランスを重視したい人など、思い描く人生プランは異なるでしょう。

薬剤師は派遣やアルバイト・パートなど、多様な働き方が可能です。生活スタイルの変化に合わせた職場選びができるはずです。

ブランクがあっても復帰しやすい

薬剤師は専門性の高い仕事なので、ブランクがあっても歓迎してもらえるケースが多いです。出産やサポート体制が整った勤務先が見つかれば、子育てなど一旦現場を離れた人も、再び第一線で活躍できる可能性は高いでしょう。

収入アップにつながる薬剤師のスキル

コミュニケーション能力が高い

同じ薬剤師でも、コミュニケーション能力が高い人は評価されやすい傾向があります。収入にも影響しやすく、評価によっては規定より年収に20万円近くの差が出ることもあるようです。

具体的には、一人称が「俺」ではなく「私」と言えることや、一般的なビジネスマナーが身についていることなどです。「それくらいできて当たり前」と思われるかもしれません。しかし、一般的に薬剤師は、普通に話ができるだけでも評価されやすいようです。

職場でも、普段から患者目線で話をするように心がけることで、評価してもらえる可能性は高まります。話しかけやすそうな雰囲気を作り出したり、話したがっている人の話は最後まで聞く、急いでいる人には迅速な対応を心がけるなど、状況に合わせた対応をすることで患者の満足度も上がるでしょう。

転職の際は、「患者に好かれていた」というエピソードがあると有利に働くことが多いです。自分を指名してくれる患者がいた、個人的にこっそりお土産をもらったことがあるなどの具体的な話ができれば、評価にもつながりやすいでしょう。

周りとの調整役ができる

自分だけでなく、職場全体を見回して作業の効率化を図り、残業を減らせるような行動ができる人、人間関係が円滑にいくよう調整役ができる人なども評価されやすいです。他の薬剤師が「ここで働けて良かった」と思えるような職場づくりができる人材は、経営者にとって非常に魅力的だからです。能力が高い人の場合、規定より年収が50万円ほどアップするといわれています。

周りを見回して行動することは、日々の積み重ねによるところも大きいです。普段から大きな声であいさつをするよう心掛けたり、辞めたいと考えている人をさりげなく気遣い、フォローすることで変わってくることもあるでしょう。

店長や管理職に就いた経験がある

薬局長や店長、エリアマネージャーなど管理職経験がある場合も、相場の年収に50~100万円ほどプラスになることが多いです。管理職の立場を経験していることは、いわゆるマネジメントスキルがあるとみなされるためです。目安としては、5人以上の薬剤師が在籍していた職場の管理経験があることとされています。

転職しながら収入アップを狙うのであれば、どこかのタイミングで自分から管理職を希望し、経験を積むのもいいかもしれません。ドラッグストアなどでは、自分から声を上げれば比較的叶うことが多いです

語学力がある

語学力があることも、薬剤師として働く上で武器になるでしょう。製薬会社は外資系の会社も多いですし、医薬品の安全性や副作用の症例資料を作成する際は、高度な英語力が必要とされるからです。

ドラッグストアなども、近年は京都や東京などの観光地には、外国人も大勢訪れています。ビジネス英語とまではいかずともコミュニケーションが取れる程度の語学力があれば、さまざまな職場での評価につながるでしょう。

納得いく転職のためにできること

税金・社会保険の支払いも考慮に入れて

薬剤師はライフスタイルに合わせて正社員の枠にとらわれず、多様な働き方が可能です。しかし、働き方によっては税金や社会保険料を考慮する必要があります。正社員であれば税金や社会保険料を天引きしてもらえますが、パートやアルバイトの場合、自分で納めるか調整が必要になるからです。

扶養の範囲内で働きたい人は、所得税は1月1日から12月31までの給与合計が103万円以内、住民税については100万円、社会保険料は130万円を超えないように調整しましょう。時給が高い分、意識しないでいると超えてしまう可能性もあるからです。土日の数時間だけ働くなど、自分で管理することが大切です。

ただし、社会保険のボーダーラインは、加入する健康保険組合によって基準が異なる場合があります。1週間の勤務状況によっては強制的に社会保険に加入しなければならないケースもあるので注意が必要です。

転職サイトや転職エージェントの活用がおすすめ

転職先を探す場合は、薬剤師専門の転職エージェントを活用することをおすすめします。ハローワークや転職サイトなどで探すこともできますが、転職エージェントなら転職活動のプロによる全面的なサポートを受けられるからです。求人数が少ない情報も集まっているので、効率のいい転職活動ができるでしょう。

履歴書添削や面接対策がしてもらえることも多い

転職エージェントでは個別の担当者が付き、履歴書の添削や面接対策がしてもらえることも多いです。働きたい職場が見つかった際、採用にこぎつけるには魅力的な履歴書を作ること、面接をすることが重要です。転職エージェントは採用側の心理や求める人物像を理解した上でサポートをしてくれるので、的確なアドバイスがもらえるはずです。

転職先の情報をなるべく多く集める

転職を成功させるには、転職先の情報をなるべく多く集めることも大切です。例えば、残業があるか、年間休日や福利厚生、各種手当の充実度、交通アクセスやマイカー通勤の可否などです。人間関係や職場環境の不満から転職を考えている場合は、職場の客層や実際の雰囲気などもしっかり確認しておきましょう。

転職先の情報を集めるのにも、転職エージェントは役立ちます。求人情報だけでは得られない生の情報が集まっていることが多いからです。

実際働いている人の話を聞くのも有意義

インターネットの口コミサイトを参考にすることもできますが、生の声を聞くほうが信用度は高まります。転職エージェントを利用すれば、実際に働いている社員の声を提供していたり、転職フェアなどで直接話を聞く機会が得られる場合があります。また、ドラッグストアや調剤薬局の場合は、実際に店舗を訪れ、様子を知るのも参考になるはずです。

希望条件をハッキリ伝える

面接では、自分の希望する勤務条件をハッキリ伝えることも重要です。採用されたいがために希望を言わないでいると、後々自分の首を絞めることになるからです。

面接でしっかりと条件を伝えるためにも、転職する際は自分の中で最優先事項や、譲れないポイントを明確にしておくことも大切です。

未経験の場合は大手企業を狙う

薬剤師の資格は未経験でも求人が多く見られます。薬剤師として働いたことがない状態で求人を探す場合は、大手企業を狙うのがおすすめです。大手の場合、研修などのフォローアップや、薬剤師のサポート体制が整っていることも多いからです。

1~3月、7月は薬剤師の求人が増加傾向

常に人手不足といわれる薬剤師業界ですが、1年の中でも1~3月、7月は求人が増加しやすいといわれています。時期によって求人が増えるのは、決算時期の3月、ボーナスの出る7月や12月で退職する人が増える傾向のためです。ただ、求人情報が多い時期は、その分ライバルも多くなります。気になる求人には積極的にアプローチしていきましょう。

薬剤師の転職はキャリアアップの実現方法のひとつ

多様なワークスタイルを選べるのは薬剤師の強み

薬剤師の活躍の場は幅広く、さまざまなキャリアパスの選択肢があります。自分が思い描くキャリアプランに合わせて資格やスキルを高め、キャリアアップとともに高収入を実現することもできるでしょう。

専門資格だからこそ、正社員に限らず多様な働き方ができるのも薬剤師の強みです。ブランクがあっても、生活スタイルに合わせた勤務先が見つかるはずです。

生活の変化も意識してキャリアプランを描こう

薬剤師としてのキャリアプランを描く際は、生活の変化も意識することが大切です。やみくもに転職してもうまくいくとは限らないからです。自分の人生を客観的に振り返り、今後予想される変化を考えた上で、どのような働き方をしたいかじっくりキャリアプランを考えましょう。

迷ったときは、転職エージェントを利用するのもおすすめです。プロのスタッフに相談することで、自分にとってベストなキャリアプランが見つかるかもしれません。

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