無期雇用派遣とはどんなもの?正社員とのメリット&デメリット比較!


派遣社員の中でも、「無期雇用派遣」という雇用形態があることをご存知でしょうか?
一般的に派遣社員というと
派遣会社と契約を結んで派遣先で働き、契約終了後はまた別の派遣先で働く
というイメージが強いかな。

たしかにそのような契約形態もありますが、
無期雇用派遣社員は、「実質的に派遣会社の社員となって働く」ことをいいます。※待遇は契約社員相当であることが多いです。

派遣先の業務が終了しても、契約している派遣会社から給与が出るので、一般的な派遣社員よりも安定性があるんですよ!

正社員のような安定感はありながらも、勤務地はその都度変わるので、同じ人間関係に縛られません。大手企業への派遣を目指して、人脈作りやキャリアアップのために正社員から無期雇用派遣に切り替える人もいるほどです。

「正社員よりも好待遇」じゃないか!
正社員よりも性に合っているなぁ

しかし、正社員にはそれなりの利点もあり、無期雇用派遣もいいところばかりではなく、思わぬ落とし穴があるのです。
この記事では、登録型派遣と無期雇用派遣、正社員、それぞれのメリットとデメリットについて比較します。

無期雇用派遣とは

無期雇用派遣は「常用型派遣」の働き方の一つです。
改正労働契約法により、有期労働契約が繰り返し更新されて契約期間が5年を超える方はこの働き方が適用されるようになりました。

“同一の使用者との間で有期労働契約が繰り返し更新されて通算5年を超えた場合は、労働者の申し込みにより、無期労働契約に転換できる。”
引用元:厚生労働省HP

ここ数年で派遣を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。

労働契約法以外でも、2015年には労働派遣法が改正され、派遣社員が同じ派遣先で勤務するのに3年という期間制限が加わりました。

「派遣労働者のより一層の雇用の安定、キャリアアップを図るため」
引用元:厚生労働省HP「派遣で働く皆さまへ」

という目的のようですが、派遣業者にとっても労働者にとってもプラスになることばかりではないので、派遣の現場ではマニュアルの整備など様々な課題が突きつけられているようです。

この3年という期間を超えても働くことが出来るのが「無期雇用派遣」という働き方です。一般的な常用型派遣からこの無期雇用派遣に転換すれば、例外とされるのです。

無期雇用派遣に転換するには条件がありますが、
同じ派遣会社との雇用契約期間が更新を経て5年以上経過している場合であれば、ほとんどの場合は労働者側からの申込みにより転換することができます。
※自分が対象者となるかどうかは、各自で登録している派遣会社に問い合わせることをおすすめします。

2018年は労働契約法が改正されてからちょうど5年経ちます。

無期雇用派遣に転換できる対象者が続々現れる時期ですので、派遣業界・企業側の双方に早急な準備や対策が求められているというわけです。

登録型派遣と常用型派遣


そもそも派遣には「登録型派遣」「常用型派遣」の2種類があり、どちらを選ぶかによって雇用契約内容が変わってきます。
登録型・常用型のどちらも派遣社員であることは変わりません。

常用型派遣の場合

常用型派遣の場合は、派遣会社に申し込みをして採用された時点で雇用契約を結ぶという特徴があります。

派遣先が決まっていない状態でも「待機スタッフ」として給与が保証されていて、決まるまで社内の事務作業を任せられることが多いです。

正社員とほとんど同じ待遇であるため、派遣会社は常用型派遣社員を雇う際には、登録型派遣よりも厳しく採用の可否を判断します。

難易度は、派遣会社の正社員採用試験と同程度といえるでしょう。

登録型派遣の場合

一方登録型派遣は、採用試験や選考過程がなく、ほとんど誰でも登録できるから、ハードルが低いよね。

氏名や住所・経歴などのプロフィールを派遣会社のデータベースに登録し、紹介を受けてから派遣会社を通して書類選考・面接を受けます。両者が納得した段階で、はじめて契約が成立するのが登録型派遣の特徴です。

登録型派遣は派遣先が変更になるたびに雇用契約を結び直さなければいけません。

1度契約が切れると次の派遣先が決まるまで、収入が途絶えてしまうのがデメリットです。

登録型派遣のメリット・デメリット

登録型派遣と常用型派遣、それぞれの違いは理解していただけましたか?次に、登録型派遣と無期雇用派遣それぞれのメリット・デメリットを紹介しましょう。
※ここでは、常用型派遣の方が5年の契約更新を終え、無期雇用派遣に切り替えたことを前提としてお話していきます。
無期雇用派遣と比較して、登録型派遣はデメリットが目立つのかも知れません。しかし、人によっては無期雇用派遣より登録型派遣のほうが向いているケースもあるのです。

登録型派遣のメリット

  • 短期でも働ける
  • 副業として働ける
  • 勤務地や勤務日にこだわって選べる
  • 人間関係が短期間に終わる
  • 一般的なパートやアルバイトよりは時給が高い傾向
無期雇用派遣の場合は長期かつレギュラー勤務が基本なので、少ない勤務日数自由な働き方を望んでいる人には登録型派遣の方が向いているんじゃないかな。

登録型派遣のデメリット

  • 派遣先が派遣会社と契約を終了すれば収入が途絶えるため、安定性は低い
  • 短期契約の場合は社会保険など福利厚生が受けられない
  • ボーナスや昇給がない
  • 交通費が支給されないこともある
  • 社会情勢によっては途中で契約解除されてしまうことも

正社員のメリット・デメリット

無期雇用派遣にはない正社員だけのメリットとデメリットは以下の通りです。

正社員のメリット

  • キャリアアップができる
  • 将来的な安定性が高い
  • 昇給しやすい
  • 社会情勢が不安定でも、解雇されにくい
  • 状況に応じて業務や職種の変更を相談できる
  • 人間関係が良ければ居心地よく感じられる

正社員のデメリット

  • 退職するまで1つの会社に縛られる
  • 長時間残業やサービス残業が発生しやすい
  • 人間関係が悪くても辞めにくい

無期雇用派遣のメリット・デメリット

ほぼ正社員と同等の待遇を受けられる無期雇用派遣は、安定性だけでなく社会保険や各種手当・福利厚生も受けることができます。

その点も含めた無期雇用派遣のメリット・デメリットは以下の通りです。

無期雇用派遣のメリット

  • 派遣先の有無に関わらず収入が発生する
  • 派遣会社が雇用を保証してくれる
  • 雇用先によっては社会保険・福利厚生・各種手当・賞与も付与される
  • 法改正による期間制限の3年を超えても同じ派遣先で働ける
  • 長時間残業が発生しにくい
  • 長期間働くことで、スキルを身に着けやすい
  • 時給ではなく月給制

無期雇用派遣のメリットはたくさんありますが、あくまで「派遣社員」として、登録型派遣と比較したときの場合です。

無期雇用派遣のデメリット

  • 昇給・昇格はあまり期待できない(派遣先は定期的に変わるため)
  • 無期雇用派遣のままではキャリアアップが難しい
  • 派遣会社との契約時点では派遣先が決まっていない
  • 派遣会社の採用選考に通過する必要がある
  • 派遣先がなくなれば、真っ先に首を切られることもある
  • 派遣会社が指定した派遣先以外は自由に選べないことが多い

立場上、肩身が狭いと感じる状況は少なからずありそうですね。

無期雇用派遣社員は正社員と同様、「安定性」があります。

無期雇用派遣でも正社員並みの給与や賞与を受け取ることはできます。ただし労働条件すべてが正社員と同じというわけにも行かず、あくまで立ち位置は「派遣社員」です。

優秀であれば、正社員になれる可能性もありますが、大多数の人は派遣社員のままであり、キャリアアップは難しいと思われます。

たしかに無期雇用派遣であれば、派遣先の大手企業や有名企業で実績を積むことも容易ですが、一般的な派遣以上のキャリアを積んだり、年収を上げようという考えはやめておいたほうが無難でしょう。

昇格・昇進や年収アップを目指す人は、やはり手堅く正社員を目指すのが一番いいんじゃないかな。

結局正社員と無期雇用派遣のどちらを選べばいいの?

正社員にも無期雇用派遣にもそれぞれ違う魅力がありますね。どちらにしようか迷っている人は、現在のライフスタイルに合わせて考えてみましょう。

一家の大黒柱的存在(母・父問わず)→安定性+将来性のある正社員がベスト

プライベート重視の一人暮らし(男女問わず)→安定性のある無期雇用派遣がおすすめ

実家暮らしの独身者や子育て中の主婦→状況によりけり。妊活中の人は融通が効きやすいと感じる職場がいいのかも

※あくまで一例です

無期雇用派遣ができる企業サービス一覧

常用型派遣制度を導入している派遣会社は多岐にわたります。

その中でも、大手人材派遣会社のほとんどが無期雇用派遣を行っています。

左が会社名で右がサービス名となります。

 

無期雇用派遣サービスを行う企業

アデコ→キャリアシード

アデコ株式会社

 

テンプスタッフ→ファンタブル

ファンタブル

 

マイナビワークス→マイナビキャリレーション

スタッフサービス→ミラエール

 

それぞれ得意な業界や職種があるので、希望に合った派遣会社を選びましょう。

おすすめはアデコ(キャリアシード)!

とくに女性に人気が高いのは、OA事務や経理関係などの事務職に特化した「キャリアシード」です。

Wordでの文書作成やExcelでの四則演算など、基本的なオフィスソフトが使えれば未経験でも大丈夫

事務職は人気が高いものの、給与自体は元々高くはないので、無期雇用派遣でも正社員と待遇がさほど変わりません。

大阪・東京周辺をはじめ、全国に求人があるので、自宅から近い勤務地を選べば、通勤もラクです。

アデコが派遣先を紹介してくれるので、自分で探すよりも簡単に仕事を見つけられるでしょう。

事務職に特化しているので、事務職特有の悩みや業務上の質問なども気軽に相談できます。

不明点についてはアデコや派遣先からのサポートが十分に受けられるため、はじめて無期雇用派遣サービスで事務に就く人も安心です。

大手企業の事務や経理を経験できる可能性もあり、正社員の人が、キャリアアップを目的にアデコを利用することもあるのですよ。

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