無期雇用派遣って一見すると「正社員と変わらない雇用形態なんじゃない?」という疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?

 

一般的に派遣といえば「派遣会社から一定期間の契約で派遣先に行き、時期が来たら契約が解除されて次の派遣先に飛ばされる」という認識が強いと思います。

 

たしかにそのような契約形態もありますが「無期雇用派遣」は、実質派遣会社の社員も同然となる派遣形態です。

※待遇は契約社員相当

 

派遣先の業務が終了しても契約している派遣会社から給与は支払われ続けるため、収入の額と安定性においてはアルバイトよりも優れているかもしれません。

 

派遣先は随時変更になるため、正社員のようにずっと同じ人間関係に縛られることはありません。

 

また派遣会社によっては大手企業への派遣もあり得るため、人脈作りやキャリアアップのために正社員から無期雇用派遣に切り替える人もいます。

 

こういった属性上、人によっては「正社員よりも性に合っている」と感じるケースもいるでしょう。しかし、正社員には正社員の利点もちゃんとあるのです。

 

この記事では、正社員と無期雇用派遣それぞれのメリットとデメリットについて比較します。

■無期雇用派遣とは

無期雇用派遣は「常用型派遣」の総称です。

そもそも派遣には「登録型派遣」と「常用型派遣」の2種類があり、どちらを選ぶかによって雇用契約の関係性が変わってきます。

 

少しややこしくなりますが、派遣契約の仕組みについてご紹介しましょう。

◆登録型派遣と常用型派遣

登録型・常用型のどちらも派遣であることは変わりません。

ただ常用型派遣の場合は、派遣会社に申し込みをして採用された時点で雇用契約を結ぶという特徴があります。

 

派遣先が決まっていない状態でも「待機スタッフ」として給与を得ることも可能です。

※待機スタッフの場合は一般的に派遣会社の仕事を手伝うことになります

 

いわゆる社員やアルバイトと変わらない状態です。

そのため、派遣会社はスタッフに対して選考・審査・面接などを行い、厳密に採用の可否を判断します。

 

つまり一般の社員面接のように、学歴・職歴・年齢なども審査項目に含まれるのです。

この辺りは派遣会社自体の採用試験と考えたほうがいいでしょう。

 

登録型の派遣ではこれらの選考は法律で認められていませんが、派遣先の有無に関わらず派遣スタッフの給与や待遇が保障される「無期雇用派遣」では認められているのです。

 

一方登録型派遣では、派遣会社に登録する時点では採用試験や選考などがありません。

名前と住所・経歴などを派遣会社のデータベースに登録しておき、派遣先が決定したときにはじめて雇用契約を結びます。

 

派遣先が決まってから派遣先と派遣スタッフの間で面談・選考が行われ、両者が納得した段階で契約が成立する仕組みです。

 

この雇用契約は派遣先が変更になるごとに結び直す必要があるため、1度契約が切れると次の派遣先が決まるまで、派遣スタッフの収入は途絶えてしまいます。

 

以上が無期雇用派遣と登録型派遣の違いです。

安定性という意味からも、無期雇用派遣が人気を集めている理由も分かりますね。

 

では、登録型派遣と無期雇用派遣にはそれぞれどんなメリット・デメリットがあるのかについて解説していきましょう。

・登録型派遣のメリット・デメリット

無期雇用派遣と比較して登録型派遣はデメリットが目立つように見えるかも知れません。

しかし、人によっては無期雇用派遣より登録型派遣のほうが向いているケースもあるのです。

 

なぜそうなるのか。

登録型派遣のメリット・デメリットを確認してみましょう

メリット

・短期でも働ける

・副業として働ける

・土日だけなど勤務日数が少なくても働ける

デメリット

・派遣先が派遣会社と契約を終了すれば収入が途絶える

・上記の理由から収入が不安定

・短期契約の場合は社会保険など福利厚生が受けられない

 

登録型派遣は不安定というリスクは目立つ半面、学生や兼業の人が曜日指定で働くのには適しています。

 

無期雇用派遣(常用型派遣)の場合は長期かつレギュラー勤務が基本なので、少ない勤務日数を望んでいる人にはオススメできません。

無期雇用派遣(常用型派遣)のメリット・デメリット

ほぼ正社員と同等の待遇を受けられる無期雇用派遣は、安定性だけでなく社会保険や各種手当・福利厚生も受けることができます。

その点も含めた無期雇用派遣のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

・派遣先の有無に関わらず収入が発生する

・大手企業での実務経験を積める可能性がある

・社会保険・福利厚生・各種手当・賞与も付与される

・給与は時給制ではなく月給である

・長時間残業が発生しにくい

デメリット

・昇給・昇格はあまり期待できない(派遣先は定期的に変わるため)

・無期雇用派遣のままではキャリアアップが難しい

・派遣会社との契約時点では派遣先が決まっていない

・派遣会社の採用選考に通過する必要がある

 

事実上「社員」とほぼ変わらない待遇が受けられ、勤務先は定期的に変わるためさまざまな業界で経験を積める。

 

メリットとなる部分を前向きに捉えると、無期雇用派遣になる利点はたくさんあります。

ただあくまで「派遣社員」ではあるため、立場上肩身が狭いと感じる状況は少なからずあるでしょう。

■無期雇用派遣と正社員を比較したときのメリット・デメリット

正直なところ、無期雇用派遣と正社員を比較すると「安定」という部分はどちらにもあります。それでも違ってくるのが会社から見たときの立ち位置です。

 

無期雇用派遣でも正社員並みの給与や賞与を受け取ることはできますが、会社から見ればどこまでいっても「派遣社員」となります。

極端に優秀であれば派遣会社や派遣先から正社員への引き上げも考えられますが、大多数の人は派遣社員のままでしょう。

 

無期派遣社員は派遣でありながら社員相当の収入を得られる反面、社員のようにキャリアアップするのは基本的に不可能です。

 

派遣会社との雇用契約なので収入が途絶えることはありませんが、派遣先自体は定期的に変更になります。だから派遣先でのキャリアアップはまず期待できません。

 

たしかに大手企業や有名企業での実績を積むという点においては、無期雇用派遣は非常に便利です。

しかし、社会的地位で役職や重役といった昇格を目指すのであれば、やはり正社員を目標にしたほうがいいでしょう。

◆正社員だけのメリット・デメリット

無期雇用派遣にはない正社員だけのメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

・キャリアアップができる

・将来的な安定性が高い

・昇給がしやすい

・状況に応じて業務や職種の変更を相談できる

デメリット

・退職するまで1つの会社での業務範囲に縛られる

・長時間残業やサービス残業が発生しやすい

・人間関係が悪くても変更できない

 

業務委託や派遣業務を主軸に働く人が増えてきているので、今後はこれらのポイントも改善されていくのかもしれません。

ただ現状においては、上記のメリットは無期雇用派遣にない正社員の特権となります。

 

どちらが優れているという問題ではありませんが、ざっくりと分類すればそれぞれに向いている人は以下のような人が中心になってくるでしょう。

 

子供や家族持ちの大黒柱(母・父問わず)→安定性+将来性の正社員

プライベート重視の一人暮らし(男女問わず)→安定性の無期雇用派遣

子供はいない夫婦→状況によりけり

※あくまで一例です

■無期雇用派遣ができる企業サービス一覧

常用型派遣制度を導入している派遣会社は多々存在しており、とくに大手人材派遣会社のほとんどが無期雇用派遣を行っています。

 

中小規模を含めると非常に多くの種類がありますが、主だった派遣会社は以下の通りです。

左が会社名で右がサービス名となります。

 

アデコ→キャリアシード

リクルートスタッフィング→ファンタブル

テンプスタッフ→ファンタブル

マイナビワークス→マイナビキャリレーション

スタッフサービス→ミラエール

 

それぞれ得意な業界や職種があり、やりたい仕事に合わせて派遣会社を選ぶのが一般的な方法となります。

 

とくに女性に人気が高いのは、事務職に特化した無期雇用派遣の「キャリアシード」です。

事務職は人気が高く、給与自体は元々高くはない職種なため無期雇用派遣でもほとんど問題はありません。

 

むしろアデコが派遣先から仕事を請け負ってくれるので、自分で事務職の採用を目指すよりも簡単に仕事をはじめることができます。

 

またキャリアシードは事務職に特化した派遣会社なので、事務職特有の悩みや業務上の質問などについて、適切なサポート・アドバイスを受けられるのも魅力の1つです。

 

状況によっては大手企業の事務や経理を経験できるきっかけにもなるので、今正社員の人でもキャリアアップを目的にアデコを活用するケースもあります。

■アデコ(キャリアシード)の特徴

アデコが運営する無期雇用派遣サービス【キャリアシード】

OA事務や経理関係の業務に特化しており、事務職を探している女性から注目を集めています。

 

Wordでの文書作成やExcelでの四則演算など、基本となるオフィスソフトが使えれば始められる仕事が多いです。

不明点についてはアデコや派遣先からのサポートが十分に受けられるため、はじめて無期雇用派遣サービスで事務をやるという人でも大丈夫。

 

大阪・東京周辺をはじめ、案件ごとに各地域の派遣先があるので自分の自宅から近いところを希望すれば、通勤に苦労することもありません。

 

事務職で正社員並みに稼ぎたい

でも自宅から遠い勤務地は嫌だ

賞与や休日もしっかり取得できるところがいい

 

これらの要望は正社員よりも叶いやすくなっていると言えます。

 

フリーターや主婦の人はもちろん、現在正社員で転職を検討している人も事務職の無期雇用派遣を目指しているなら、まずはアデコの「キャリアシード」に相談してみるといいでしょう。