事実上の面接!?派遣の職場見学の流れと攻略法を徹底解説

事実上の面接!?派遣の職場見学の流れと攻略法を徹底解説

「派遣の職場見学とは具体的に何をするの?」
「正社員の面接と何がちがうの?」
と疑問に思う人がいることでしょう。

今回は、派遣社員の職場見学が何なのか?職場見学の流れや当日の服装、正社員の転職活動のように同時進行ができるかを詳しく解説します。
はじめての派遣でわからないことだらけの人はぜひチェックしてみてください。

派遣の職場見学とは?正社員の面接とのちがい

派遣の職場見学

派遣の職場見学とは、就業前に派遣スタッフが派遣先に出向き、仕事内容や職場の雰囲気を把握するためのものです。

派遣スタッフが案件に応募しても、派遣会社の社内選考に通過しなければ職場見学に行くことはできません。

紹介予定派遣をのぞき、労働者派遣法で派遣先は就業前に派遣スタッフに対して以下の行為を禁止しています。

就業前の派遣スタッフに対する禁止行為
  • 事前面接
  • SPIなど適性試験
  • 履歴書など個人情報が特定できる書類の提出要請
  • 年齢制限
  • 性別の限定

これらの行為が禁止される理由は、派遣スタッフの雇用主は派遣会社だからです。
あくまでも派遣先は派遣スタッフに業務の指示を行うだけの存在で、雇用主としての責任はありません。

派遣会社は派遣スタッフの能力を的確に把握したうえで、派遣先が求めるスキルにマッチする人材を職場見学で派遣先に推薦しています。

そのため、派遣先は正社員を採用するときのように面接や書類などで派遣スタッフに対して合否判定を行ってはいけない決まりとなっています。

派遣先を職場見学したあとに就業するしないの判断は、派遣スタッフ自身が主体的に行うものと考えられ、派遣先が行うものではありません。

実際には一部をのぞき職場見学=面接である

 

職場見学の実態

労働者派遣法では派遣先は職場見学で派遣スタッフに対して面接を行うことを禁止しています。

しかし、フルタイムの長期の一般派遣は事実上の面接であるケースがほとんど。
時給が高い求人は1~3ヶ月の短期派遣でもその傾向にあります。

年齢や性別も派遣会社が派遣先に職場見学で推薦する派遣スタッフを選別する段階で、派遣先にマッチする人を選んでいます。
派遣先で就業するしないの判断は派遣スタッフが行うという考えもただの建前。

実際には派遣先が職場見学で派遣スタッフと顔合わせをした結果、合否を判断しています。
派遣先も同じ時給で雇うのなら、職場の雰囲気にあってスキルの高い人がほしいと考えるからですね。

そのため、派遣スタッフを採用するときは1社だけでなく、複数の派遣会社に求人を出すケースが一般的です。
求人を出した派遣会社の派遣スタッフ全員と職場見学で顔合わせをして、その結果、職場の雰囲気やスキルに最も合う人を選んでいます。

派遣先が派遣スタッフの選別を行うことは違法行為。
しかし、実際には派遣会社が容認しているケースがほとんどです。

特に長期派遣で時給1500円以上のフルタイム勤務の求人はその傾向にあります。
ただし、下記のようなアルバイト感覚で働く派遣スタッフは、労働者派遣法どおりの職場見学であるケースが一般的です。
・時給:1000円前後
・募集人数:10人以上の大量募集
・契約期間:2週間~3ヶ月程度の短期
・仕事内容:データ入力、コールセンターのオペーレーターなど
・勤務時間:週2~4日、1日3時間以上

職場見学前日までに準備しておくこと

職場見学の準備

長期の一般派遣の職場見学は、ほぼ就職活動や転職活動の面接と同じです。
前日までに派遣先のホームページを見て業務内容の確認や職場見学のときに自己紹介で話す内容の整理をしておきましょう。

正社員の面接とちがって、顔合わせ当日は派遣会社の営業が同行します。
派遣先のホームページを見て気になることがあった場合は、電話や顔合わせの当日に派遣会社の営業に確認してみてください。

職場見学当日の服装や持ち物

職場見学当日の服装や持ち物

基本的には面接と変わらないので、正社員の面接と同じ服装、身なりで行くものと考えましょう。

髪型

明るすぎる茶髪、金髪は職場見学当日までに黒髪に戻しておきます。
髪が長い人は後ろで1つにまとめましょう。

服装

派遣会社から特に指示がなければスーツです。
色は黒、紺、グレー、ベージュなど落ち着いた印象を与えるベーシックカラーのものを選びます。
スーツの下に着るインナーも華美なものは控えましょう。

20~30代の若手社員が多い派遣先は派遣会社から「オフィスカジュアルでOK」といわれる場合があります。
スーツでなくても上にジャケットを羽織って、しっかりした印象を与える服装にした方が無難です。

アクセサリー

アクセサリーの許容範囲は職種により異なりますが、顔合わせの際は派手で目立つものをつけるのは控えておいた方がよいでしょう。せいぜい小ぶりのピアスやネックレス、結婚指輪をつける程度です。

バッグ

派遣会社の営業から職場見学で使うレジュメをもらうことがあるので、A4サイズの用紙が入るバッグを持っていきましょう。
顔合わせの中にメモをとることもあるので筆記用具も忘れないようにしてください。

スーツやオフィスカジュアルの服装に合うパンプス。

職場見学当日の流れ

職場見学当日の流れをまとめてみました。

派遣会社の営業との打ち合わせ

打ち合わせ

派遣先との顔合わせが始まる10~30分前に派遣会社の営業と派遣スタッフで打ち合わせを行います。
派遣先の担当者に提出する派遣スタッフのスキルシートの内容チェックがメインです。

その他には顔合わせに出席する派遣先の担当者の人数や人柄、職場の雰囲気などを派遣先の営業が教えてくれます。

このときに面接慣れしていない人は、顔合わせで派遣先の担当者に自己紹介する内容を派遣会社の営業としっかりすり合わせをしておくとよいでしょう。

特に転職を繰り返して職歴に一貫性がない人は、派遣先にアピールすべき経歴を派遣会社の営業からアドバイスしてもらうことをおすすめします。

派遣先の顔合わせ

派遣先の顔合わせ

派遣先の担当者、派遣会社の営業、派遣スタッフの三者で顔合わせを行います。
多少前後することもありますが、次のような流れで顔合わせは進んでいきます。
時間は30分前後と考えておいてください。

1.派遣会社の営業担当が派遣スタッフを紹介

顔合わせの進行は派遣会社の営業が行います。最初に派遣会社の営業から派遣先の担当者に派遣スタッフを紹介するため、自己紹介を促されるまで派遣スタッフは特に何もする必要はありません。

派遣会社の営業の指示に従いましょう。

2.派遣スタッフが自己紹介

派遣スタッフが派遣先の担当者に自己紹介を行います。

ここでの自己紹介は基本的に転職活動の自己PRと同じです。
最初に挨拶して氏名(※)を名乗り、これまでの職歴から派遣先の業務に活かせそうなものを中心にアピールします。

たとえば、あなたがこれまでに一般事務と営業事務を経験してきたとします。
派遣先が営業事務で派遣スタッフを募集していた場合、営業事務の経験を中心に自己紹介するとよいでしょう。

自己紹介の長さはだいたい1分、長くても2分程度にしておいてください。
話が長過ぎると聞く方も飽きてくるし、冗長的であなたが「何ができる人」なのか肝心なことが相手に伝わりません。

特に職歴が多い人は注意してください。

3.派遣先の担当者から業務説明

派遣先の担当者から仕事内容や業務で必要なスキル、1日の仕事の流れ、就業時間について説明があります。

派遣先の担当者はだいたい現場で仕事の指示を出す人、会社の人事であるケースが多いです。
事前にもらった求人票に掲載されていない詳しい業務内容や勤怠に関する説明を受けるので、必要に応じてメモをとりましょう。

このときに話の流れで、「業務で必要なスキルに対応できるか」「残業可能か」など軽く質問されることが多いです。
明るくハキハキと答えましょう。

4.派遣スタッフからの逆質問

派遣先の担当者から説明が終わったら、「最後に何か質問はありますか」と逆質問されます。
ここは正社員の面接と同じです。

派遣先の担当者から受けた業務説明で気になることがあれば質問しましょう。
「特にありません」と答えたからといってマイナスになるわけではありません。

しかし、時給が高ければ高いほど、派遣先は複数の派遣会社から派遣スタッフを募集する傾向にあります。
ライバルに差をつけるためにも最後に1つは質問して、派遣先に印象を残しておいた方が無難です。

緊張してすぐに思いつかない人は前日に考えておくか、顔合わせ前に派遣会社の営業に「最後にどんな質問をすればよいか」確認しておくとよいでしょう。

5.実際に働く予定のオフィスを見学

顔合わせが終わったら、派遣先の担当者に連れられて入社後に派遣スタッフが働く予定のオフィスを見学します。

ここで職場の雰囲気を掴むことができます。
オフィスを見学して気になることがあれば、派遣先の担当者に質問しましょう。

問しづらいことだったら、職場見学終了後に派遣会社の営業担当に確認できます。

派遣会社の営業がスタッフに意思確認

職場見学が終わって派遣会社の営業は派遣スタッフに「派遣先で就業する意志」を確認します。

即決できる場合は派遣会社の営業にその場で自分の考えを伝えます。
断りたいときは理由を正直に伝えて問題ありません。

派遣会社の営業経由で、派遣先に就業するか否かの連絡を行います。

派遣会社の営業を通して合否の連絡

派遣会社の営業から派遣スタッフに合否の連絡がきます。

だいたい翌日から1週間以内に連絡がきますが、早いと職場見学をしたその日の夜に連絡がくることも少なくありません。

他派遣会社の職場見学を同時進行するのはアリ?

職場見学の同時進行は暗黙の了解

正社員と同じで派遣も複数の派遣会社に登録して、同時進行で選考を進める人がたくさんいます。むしろ、1つの派遣会社に絞って就業先を決める人が珍しいくらいです。

あなたが第1希望の派遣先の選考結果が出る前に第2志望の派遣先から採用の連絡がきたとします。
正社員の採用だと内定をもらってから入社の意志を伝えるのに1週間程度時間をもらえます。
しかし、派遣スタッフは正社員とちがって待ってもらうことができません。待ってもらえてもぜいぜい1~2日程度。

そもそも、派遣スタッフは、企業の繁忙期や産休・育休などで社員の人数が不足したときに期間限定で雇い入れる人材です。
長期的視野で人材を育成するために採用した正社員とちがい、派遣スタッフは即戦力として採用後すぐに派遣先で活躍することが期待されます。

そのため、大抵の企業が、採用を決めた派遣スタッフが予定していた就業開始日に遅れるのであれば、他の派遣会社から再募集をしようと考えます。

大抵、派遣会社の営業から派遣先の案件紹介の段階で「他社で職場見学まで進んでいないか」「何社と選考を進めているか」といった質問をしてきます。

「選考が同時に進んでいることを派遣会社に伝えない方がよい」という意見もあります。
しかし、個人的には差し障りのない程度で、どんなスケジュールで動いているかを伝えておくことをおすすめします。

ほとんどの大手派遣会社は、暗黙の了解で派遣スタッフの職場見学の同時進行を認めているからです。
できる営業だったら、自社と他社の合否の結果が同時に出るようなスケジュールで、職場見学の日程調整を行ってくれることでしょう。

なお、派遣会社により複数案件の同時応募はOKでも、職場見学のタイミングで同時進行をNGにするところもあります。
案件の志望度が高ければその派遣会社1社に絞り込むのもアリですが、職場見学に行ったからと必ず採用されるとは限りません。

その派遣会社の案件が第1志望でなければ、職場見学に行く前に辞退することをおすすめします。

大手派遣会社は暗黙の了解で派遣スタッフの同時進行を認めていますが、詳細な見解は会社ごとに異なります。同時進行で進めている案件があれば職場見学の前に営業に必ず相談するようにしましょう。

派遣の職場見学=面接と思ってほぼ間違いなし

労働者派遣法では、派遣先が派遣スタッフの事前面接を行うことを禁止しています。
しかし、一部の短期派遣をのぞき、実際には職場見学の顔合わせが事実上の面接となっています。

派遣会社の案件に応募して職場見学の連絡が入ったら、面接に行くものと考えておいてしっかり対策しておくとよいでしょう。

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