看護師のキャリアアップとは?|役立つ資格や年収アップの方法!

看護師のキャリアアッププランガイド|役立つ資格や年収アップの方法!

看護師のキャリアアップは経験を積んで昇進する、資格を取得して専門分野で活躍、いろいろな職場を経験して看護スキルを磨くなど、さまざまな選択肢があります。

しかしどんなキャリアアッププランが最適なのか分からない方が多いと思いますので、当記事では経験年数や資格、目的別に最適なキャリアッププランを紹介していきます。

看護師にとって最適なキャリアアッププランとは

キャリアアッププランとは、高度な職務経験を積んで、将来的に時便が理想の看護師になるためのプランです。

例えば看護部長など役職を目指すのか、それとも専門分野で活躍したいのかなど自分がどういった看護師になりたいかをまず決めます。

しかしプランによっては経験年数が必要だったり、資格取得のための時間や費用を捻出したり、転職活動をしなくてはいけないなどさまざまな壁があります。

ライフスタイルからかけ離れたプランではキャリアアップも難しくなってしまうので、理想の看護師像とライフスタイルのバランスを元に考えていきましょう。

職場別におすすめのキャリアアッププランを紹介

普通の仕事であれば今働いている会社でキャリアアップを目指していきますが、転職することの多い看護師の場合はキャリアアップのプランも変わってきます。

また、今までは医療機関で役職を目指すか専門性を高めるかなどに限定されていた看護師のキャリアパスも、一般企業や教育機関などの看護師求人の増加に伴い活躍の場が増えたことで多様性が出てきました。

そこで以下では、職場別におすすめのキャリアアッププランをご紹介します。

医療機関では管理職を目指すのがおすすめ

看護師のキャリアアップといえば、看護師長や看護部長など医療機関での管理職を目指すのが一般的です。

管理職になるためのキャリアアッププランは、まず現場をまとめる主任看護師を目指すことから始めましょう。

次に部署全体をマネジメントする看護師長、そして看護部のトップとなる看護部長を目指すというように段階を踏んでキャリアアップしていきます。このプランは給与が堅実に伸びていくのがメリットです。

ただ管理職は働いていればなれるものではなく、看護師としての経験年数や実績に加え、院内研修や外部研修、学会などへの参加をしなくてはいけません。

また、看護師に指導できるぐらいの優れた看護技術を持っているのはもちろん、コミュニケーション能力やリーダーシップが取れることも必須です。

研修や学会では管理職になるために必要な資質を学べるので、参加できる環境を整えることも大切なキャリアアッププランになります。

一般企業なら産業看護師を目指す

夜勤がなく、土日休みで家庭と両立しやすい労働環境が整っている一般企業でのキャリアアップであれば、まず産業看護師を目指しましょう。

産業看護師は企業の医務室に勤務する看護師のことで、従業員の健康診断の実施やデータのまとめ、健康相談、メンタルヘルス対策、怪我や急病への対応、衛生管理などが主な仕事になります。

産業看護師に特別な資格は必要ありませんが、産業カウンセラーや衛生管理士などの資格があると転職に有利です。

産業看護師の待遇はそこに勤める社員と同じなので夜勤はありませんし、休日も基本的にカレンダー通りで、夏期休暇や年末年始休暇ももらえます。

また、大手企業の産業看護師は一般病院の看護師よりも高収入が期待できるので、収入面でのキャリアアップも可能です。

教育機関なら養護教諭を目指そう

小中高等学校や専門学校など教育機関の保健室は、私立であれば看護師の資格だけで働くこともできますが、キャリアアップを狙うのであれば養護教諭を目指すプランを立てましょう。

養護教諭は養成課程のある大学や専門学校を卒業すれば資格を取得できますが、最短でも卒業には2年かかるので早めにプランを立てておくことが重要です。

保健室での仕事は怪我や病気の応急処置や健康診断、生徒のメンタルケア、保健指導、健康相談、保健教育など多岐に渡ります。

養護教諭になれば、看護師ではカバーしきれない保健室の仕事がこなせますし、看護師としての判断力や危機管理能力も活かせます。

経験年数別:おすすめのキャリアアッププラン

キャリアアップには看護師としての経験年数が関わってくるので、経験年数によってプランを考えておく必要があります。

それによってやりたいことが見つかったり、目指す目標が明確になったときにスムーズにキャリアアッププランを実行できます。

以下では経験年数別のキャリアアッププランをご紹介するので、参考にしてみてください。

新人看護師(1~2年目)におすすめのキャリアアッププラン

新人看護師は、まず看護師としての知識や技術の習得など土台を固めていくことが大切です。

最初から看護部長を目指すといったキャリアアップを考えている方もいるかもしれませんが、管理職を目指すのであれば看護の基礎の習得が非常に重要になります。

また、働いているうちに理想の看護師像も変わってくるかもしれません。経験を積むことで自分がなりたい看護師が明確になってくるからです。

早い人は3年目でリーダーに抜擢されることもあるので、そのまま病院においてキャリアアップをするなら1日も早く看護知識や実践力を身につけましょう。

中堅看護師(3~5年目)におすすめのキャリアアッププラン

中堅看護師になると、リーダーやプリセプターの業務を任されるようになります。

リーダーやプリセプターになると自分の業務だけではなく他の看護師の業務もチェックして、適切な看護を提供できる環境を整えなくてはいけません。

また、リーダーはマネジメントにも携わるため、病院経営の視点から看護業務を考える必要も出てきます。

こういった環境になると病院の損益も踏まえて看護業務を統括する管理職を目指す、よりスキルを伸ばして看護師としてスペシャリストを目指す、幅広い分野で働けるジェネラリストを目指すなどキャリアアップの具体的な方向性が見えてきます。

方向性が決まったら必要な資格の取得や研修への参加などキャリアアッププランを組み立てておきましょう。

ベテラン看護師(6年目以降)のキャリアアッププラン

6年目以降のベテラン看護師となったら、より具体的に行動し始めるタイミングになります。

看護師のスペシャリストを目指すのであれば専門看護師や認定看護師などの資格を取得する、ジェネラリストを目指すのであれば部署異動を申請する、管理職を目指すなら研修に参加するといった実践的なキャリアアッププランが必要です。

特に資格の取得に関しては講習が平日の昼間に行われることも多く、シフトとの調整が難しくなる可能性があるので、資格取得支援制度が整っている職場への転職も検討しておきましょう。

看護師のキャリアアップに役立つ資格

将来、看護師としてどのような働き方がしたいかが明確になっていればキャリアアッププランも立てやすいですが、何から手をつければいいか分からない、どういった資格を取得すればいいか分からないということもあるでしょう。

そんな方のために看護師のキャリアアップに役立つ資格をご紹介するので、目指す看護師像に適した資格を見つけてみてください。

質の高いサービスを提供する認定看護管理者

看護師の質の向上のため、教育体制や働きやすい環境を整えたり、自分が管理する組織の分析を行ってサービスの質を高める方策の検討、実行などを質の高いサービスを提供する役割を担うのが認定看護管理者です。

認定看護管理者になるには、大学院で看護管理の単位を取得して修士課程を修了し、認定看護管理者認定審査に合格する、もしくは510時間以上の認定看護管理者教育を修了しなくてはいけませんが、それだけ時間をかける価値があります。

認定看護管理者の資格取得は医療機関での管理職はもちろん、副院長や介護施設の所長など管理者としてのキャリアアップの近道になるので、管理職を目指す看護師に役立つ資格と言えるでしょう。

医師の判断を待たず診療補助ができる特定行為を行える看護師

厚生労働省が施行した「特定行為に関わる看護師の研修制度」を修了し、特定看護師の認定を受けると、看護師であっても医師の判断を待たずに診療補助を行えます。

特定行為看護師という資格はありませんが、認定を受けていれば通常であれば医師の指示や判断がなければ出来なかった特定行為も、医師の指示書をもとに看護師の判断によって対処できるようになります。

21区分38行為を自己判断で行えるので、特に看護師一人で対応することが多い介護施設や訪問看護、在宅医療などの現場で活躍可能です。

ターミナルケアでの需要が高いグリーフケアカウンセラー

グリーフケアカウンセラーは、死別により大事な人、愛する人を亡くした遺族に寄り添って、悲しみを癒やすための心のケアを行う仕事です。

医療機関ではターミナルケアや緩和ケアの現場に限らず、いろいろな場面で遺族と接することがあるため、多くの医療関係者がグリーフケアの必要性を感じています。

そのため、今後はさらに需要が高まると考えられています。グリーフケアカウンセラーの資格があれば医療機関はもちろん介護施設や心療内科など仕事の幅も広がるので、転職してキャリアアップを検討している方にもおすすめです。

一般企業への転職に有利な産業カウンセラー

産業カウンセラーは、一般企業において従業員のメンタルケアを行う民間資格です。

看護師資格だけでも産業看護師として働けますが、近年は職場の人間関係やパワハラ、仕事への不安などストレスや悩みを持つ従業員が増えていることから、心の健康を保つために産業カウンセラーの需要が高まっています。

そのため、看護師の資格に加えて産業カウンセラーの資格があれば、狭き門といわれる一般企業への転職もかなり有利になるでしょう。

患者と医療従事者のトラブルを仲裁する医療メディエーター

医療メディエーターは、患者と医療従事者の間にトラブルがあった場合、間に入って対立が深まったりこじれたりしないようにする仲裁者です。

正式な資格ではありませんが、日本医療メディエーター協会が実施する教育プログラムを修了することで認定を受けられます。

医療機関は患者やその家族からの苦情が多く、そのために医療従事者の業務がストップしてしまうこともあるため、医療メディエーターは医療機関でのニーズが高く、転職時に役立ちます。

看護師がキャリアアップで年収をアップする方法

キャリアアップの目的は人によって違いますが、給与や待遇に不満がある看護師にとっては、年収アップのためにキャリアアップを目指すという方もいるでしょう。

しかし、キャリアアップをしたからといって、確実に年収がアップするというわけではないので気をつけてください。

以下ではキャリアアップで確実に年収をアップする方法をご紹介していきます。

ライフスタイルに合ったキャリアアッププランを形成する

キャリアアップにはキャリアアッププランが必要ですが、年収アップのためにはライフスタイルに合わせることが大切です。

看護師は仕事の責任の重さに加え夜勤など体力的な負担も大きく、ストレスで心や体の不調を起こしやすい職業だと言われています。

私生活に影響するプランを立ててしまうと一時的には収入がアップするかもしれませんがやがて仕事との両立が困難になり、体調を崩したりうつ病になってキャリアップどころの話じゃ無くなってしまいます。

年収アップを可能にするためにもライフスタイルに合ったキャリアアッププランを形成しましょう。

資格取得やスキルアップを意識する

キャリアアップで年収アップを狙うには、資格を取得してスキルアップをすることも意識しましょう。

スキルアップとキャリアアップは同じと思うかもしれませんが、スキルアップは技能や能力を高めることで、キャリアアップは高度な職務経験を積むことです。

高収入の条件が提示される高度な職務に就くにはそれに見合った技能や能力が必要なので、キャリアアップで年収アップを狙う場合はスキルアップが必要になります。

今の職場や転職先で管理職を目指す

キャリアアップで年収をアップさせるもっともシンプルな方法は、管理職に就くことです。

看護師長や看護部長は基本的に1部署につき1人しか就けませんが、しっかりとスキルを伸ばしキャリアアッププランを設計しておけば就ける可能性はあります。

管理職へのキャリアアップは今の職場で臨床経験を積んだり、積極的にリーダー業務を引き受けつつ勉強会や研修に参加するのがベストです。

もし年功の関係で今の職場で管理職を目指すのが難しいようであれば、転職をするのも1つの方法です。

転職サイトを利用すればコンサルタントから無料で今の経験やスキルに応じたキャリアアップのアドバイスももらえるので、転職するしないに関わらず相談してみるのもおすすめです。

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年収の上がりやすい産業看護師に転職する

職場を医療機関にこだわらない、転職に抵抗がないという看護師は、年収の上がりやすい産業看護師に転職するのがおすすめです。

産業看護師は一般企業の医務室に勤務する看護師です。夜勤がなく給与も病院より高いことが多いため、年収アップを狙う看護師から高い人気があります。

ただ給与水準が高く福利厚生も充実している産業看護師は競争率が高く、募集も転職サイトの非公開求人で行われるため、転職サイトに登録をして募集が出たらすぐに応募できるように準備を整えておきましょう。

看護師のキャリアアップについてのまとめ

看護師のキャリアアップには様々なプランがあります。ただあせってもすぐにどうにかなる物ではないので、まずは目標に向かって無理のないキャリアアッププランを設計することが大切です。

ただ上が詰まっていて役職に就けそうもない、資格を取得したくても休みや時間が取れない、サポートがないなど職場の環境が整っていない場合、キャリアアップを支援してくれる職場への転職も検討しましょう。

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