仕事・会社辞めたいけど辞めれない。元弁護士が語る仕事を辞める権利とは

会社を辞める権利は誰にでもある。労働基準法で守られていることを知ろう!

会社を辞めたいのに辞める勇気がない。上司に辞めさせてもらえない。というお悩みを抱えている方がとてもたくさんいます。
しかし会社を辞める権利は、誰にでもあります。
民法によると、労働者は「2週間前に雇用契約の終了を申し入れることによって雇用契約を終了させられる」とされているからです(民法627条1項)。
契約期間のある社員の場合には中途退職できませんが、それでもやむを得ない事由があれば期間途中で契約の解除ができます。

そういった法律や権利を知らずに会社に振り回され、辞められず、最悪のケースではうつ病などの精神疾患を陥る場合もあります。

今回は、数々の労働問題を取り扱われている元弁護士の福谷陽子先生に、どうすればそのような状態を回避できるのか?仕事を辞めたいと思った時に、どのような動きを取れば辞められるのかを具体的にアドバイスしてもらいました。

もう一度言います。あなたは、会社を辞めることができるのです。辞めることはあなたの権利なのです。

一刻も早く会社を辞めたい。でも引き止められそうで怖い。そんな方は、退職代行というサービスを使用することも念頭においてみてはいかがでしょうか?

この記事の監修者 福谷陽子

元弁護士のライター。
京都大学在学中に司法試験に合格、10年間の弁護士実務経験を経て、ライター業に転身。現在は、多くの法律メディアや法律事務所などからの依頼を受けて精力的に法律関係記事を執筆、監修、編集等行っている。
労働問題にも関心が高く、残業代不払いや不当解雇、雇用保険関係、最近では「退職させてもらえない」問題なども積極的に取り扱っている。

仕事・会社を辞めたいけど言えない。その理由は人間関係が一番多い

辞められない理由その①上司が怖いor上司が優しいので裏切れない

これ、一番多いのではないでしょうか?日本はまだまだ縦社会ですので、上司との人間関係が一番影響しているかと思います。その中でも、上司が怖くて言えない・もしくは上司が優しくて裏切れない。この2パターンが存在します。

怖い上司の場合は「話をそもそも聞いてくれない」「話を聞いても罵倒されそう」など、辞めたい思いを伝えることにかなりのハードルがあります。そして誰にも相談できず、結局自分が我慢してしまう…。逆に、優しい上司の場合だと「上司に迷惑がかかってしまう」「上司を裏切れない」という情が生まれてしまって辞められない。

どちらも苦しい状況ですよね。でも、考えてみてください。その上司もいつ会社を辞めるかわかりません。なにかが理由で急にやめてしまう可能性だってあるのです。
辞める。という行為は誰もに可能性があって、全ての人に権利があります。
なので、あなただけが上司を気にして辞められない。という必要はないのですよ。

辞められない理由その②職場に迷惑がかかる

「自分が辞めることによって職場に迷惑がかかる」そう思う方も多いのではないでしょうか?わかります。今まで一緒に仕事をしてきた同僚たちを裏切ることは辛い決断ですよね。

ですが先程と同じく、あなたの同僚もいつ辞めるかわからないのです。会社を辞めることは決して裏切りでもなんでもありません。
新たな道を歩むあなたを、リスペクトしてくれる同僚もいるはずですよ。会社を辞めるのはお互い様なのです。

そして、会社は誰かが抜けてもちゃんと回るようにできています。自分で責任を抱えず、一度肩の荷をおろしてみてはいかがでしょうか?

辞められない理由その②親に言えない

辞められない理由の中には、「親に言えない」という理由もあります。自立した大人になってでも親の目を気にするの?と思われる方もいるかもしれませんが、
「親にせっかく大学に行かせてもらったからこの道で頑張らないと。」「親に心配かけられない」「親から反対されるかもしれない」などと気にする方もいるのです…。

それはなにも間違った考えではなく、自然な考えだとは思います。ですが、果たしてそれが理由でそのままずっと会社を続けることが正解なのでしょうか?
答えはNOですよね。あなたの人生はあなたのもの。親への配慮は必要かもしれませんが、そのせいであなたが苦しむのは誰も望んでいないこと。

数ヶ月・数年後、あなたがまた新しい会社でいきいきと働いている方が、親にとっても嬉しいはずです。

辞められない理由その④「辞める」という行為が自分の甘えな気がする

この理由もとっても多いです。yahoo知恵袋などで検索してみると、「会社を辞めたいのですがこれはわたしの甘えでしょうか?」などという質問が大量に見つかります。
こういう悩みをもつ方は、頑張り屋さん・もしくは人の目を気にし過ぎる人の2パターンになると思います。

「自分はもっと頑張れるはず」「自分は甘えた人間になりたくない」そんな頑張りやさんに一言。
その情熱をもっと違うものに注ぎましょう。あなたのその思いを今の会社にぶつけるのは無駄なのです。辞めたいというその自分の感覚を信じ、自分の力を存分に発揮できる場所を、もう一度見つけ直すのはいかがですか?

そして、人の目を気にしすぎるタイプの方も、確かに「入社数ヶ月で辞めるなんて…」「そんな理由で辞めるなんて甘えている」などと人から言われることもあるかもしれません。でも、他人も結局自分のことだけを考えているのですよ。同じ状況になったらその人もきっと同じように悩み、辞める道を選ぶかもしれません。

辞められない理由その④自分の年齢を気にしてしまう

「この年齢で会社を辞めても転職できないかも…」と、自分の年齢が足をひっぱってしまうケースも多々あります。ですが結論から言うと、30代40代50代であっても転職は可能なのです。もちろん、新卒の人や20代の若い人に比べると採用率は減ることは間違いありません。だからといって、転職できない。と断言するのは早すぎます!今ではenミドルの転職のような、ミドル世代向けの転職エージェントもあるんですよ。
もし、会社を辞めたい気持ちよりも転職できないかもしれない。という不安が勝つのであれば、辞める前にエージェントに相談して、転職先を優先して探すことおすすめします。

会社を辞める手順とは?基本編

 

会社を辞めたいときにまずするべきこと。それは勇気を出して会社に退職願・退職届を出すことです。

退職:自分の退職を願い出る。却下される可能性があるが、円満退職を望むならまずは退職願から出してみましょう。
退職:会社に許可をもらう必要なく、自分の退職を通知する届け出。
そして有給などを消費しながら2週間在籍したら、そのまま退職することができます。
未払いの給料は精算してもらえますし、会社に退職金規程があったら規程に従った退職金も支給されます。退職後10日程度で離職票が届きますが、これは失業保険の手続きにも必要なので、大切に保管しましょう。

「いやいや…それが簡単にできたらこんなに悩んでないよ…」

という声がたくさん聞こえてきそうな気がします。そうですよね、何かしらの理由があって、それが簡単にできないシチュエーションを抱えている方がこの記事を見ているのではないでしょうか? 次に、シチュエーション別で対策できることを書かせていただきます。

辞めたいけど辞めにくい…こんな時はどうしたらいい?シチュエーション別Q&A

パワハラ・セクハラを受けている場合の適切な対処方法&辞め方

パワハラやセクハラを受けている場合には、まずは会社に相談をして、やめさせるための対応してもらいましょう。対応してもらえない場合には、その証拠を残します。具体的にはメールや書面、録音データなど、会社とやり取りをしていた証拠を保存しましょう。
セクハラやパワハラを受けている場面そのものの録音データも残しておきます。このように証拠を残しておくと、後から加害者や会社の責任追及をしやすくなります。

会社に借金をしている場合の適切な対処方法&辞め方

借金していると、会社から「借金を返すまで退職を認めない」と言われることがあります。
しかし借金を理由に、退職させずに無理矢理従業員を拘束するのは違法です。借金があるなら退職後に返済すればよいのであって、退職を認めない理由にはなりません。
会社の言い分を聞いて退職を諦める必要はありません。会社の態度が強硬で脅迫してくるようなケースでは、弁護士や労基署に相談してみましょう。

とにかくもう会社に行きたくない。このまま家にいながら退職する方法

会社に行きたくない場合、退職届を郵送することにより、退職の意思を明らかにすることもできます。普通郵便でもかまいませんが、相手に配達されたことを知るために特定記録郵便にするか、場合によっては証拠を残すため内容証明郵便を利用するのがよいでしょう。
メールでも退職届を出せますし有効ですが、不着になったり「届いていない」と言われたりする可能性があるので、できれば確実な郵便を使うことをお勧めします。またメールの場合、会社から「書面で出し直してほしい」と言われる可能性もあります。

当サイト・ジョブシフトがおすすめするのは、退職代行というサービス。あなたの代わりになって、退職手続きをすべて行ってくれるサービスです。
会社に行くことなく・上司に会うことなく、簡単に退職することができるのです。もちろん、今後の転職に必要な離職票などもしっかり受け取ることができるので、一番ストレスがかからない辞め方だと思います。

 

会社を辞めるときにみんながきになる手続きや書類関係

①退職後の生活費… 失業保険の受け取り方

失業保険を受けとりたいときには、離職票、マイナンバーを確認できる書類、身分証明書、通帳等など必要書類を持って、ハローワークに行きましょう。離職票は、退職後10日くらいで会社から送られてきます。ハローワークでは「求職申込書」を作成して上記と一緒に提出します。
その後の雇用保険受給説明会で「雇用保険受給資格者証」と、「失業認定申告書」を受けとります。
自己都合退職の場合には、さらに3か月間が経過してようやく失業保険の受給を開始できます(会社都合退職の場合には退職後7日間で受給開始可能です)。

②退職後に保険証は使えなくなる…?保険証の手続き方法

退職すると、会社の社会保険は利用できなくなります。そこで保険証を会社に返さねばなりません。また会社から「資格喪失証明書」という書類をもらって市町村役場に行き、国民健康保険への加入申請を行う必要があります。

③支払ってもらっていない残業代がまだあるけど…未払いの残業代の受け取り方

未払いの残業代は請求可能です。会社に口頭や書面で請求して、支払ってもらいましょう。
会社が支払いを拒絶する場合には、労働審判を利用したり労働局や弁護士に相談をしたりして請求手続きを進めると良いでしょう。

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まとめ

「円満退職をしたいけどできそうにない」と、様々な理由で退職ができずにいる方がたくさんいらっしゃいます。ですが、会社を辞める権利は誰もがもっています。もしあなたが会社を辞められずにいるなら、あなたに権利を使わせない会社が悪いのです。

【退職願・退職届を出す】

この行為だけであなたは会社を辞めることができます。

当サイトジョブシフトは「簡単に会社を辞めてもいいですよ」と推奨しているわけではございませんが、ブラック企業から抜け出せずに辛い思いをした人・うつ病に陥ってしまった人などたくさんの人を見てきました。「まさか自分が…」と思われる方もいらっしゃいますが、知らないうちに会社の圧力にだんだん押されてしまい、気づいたときには自分の意思ではどうすることもできない状況にまで陥るケースもたくさんあるのです。

そうなった時、退職することにはとてつもなく勇気が必要になりますが、あなたは「会社を辞める自由」を持っているということに、この記事を通して知っていただけると幸いです。

 

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